2026-08-18 02:16化け物に憑依されたのは私か?(創戯旅団 第361夜)





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SM奇譚 創戯旅団 第361夜 深夜のほんとうにあった怖い話⑩化け物に憑依されたのは私か?
※2026年08月18日02時22分【Livedoor、Ameba、FC2初稿】
※2026年08月18日02時22分【note無料投稿】
私がこのSMクラブで働き続ける事になった原因はいくつかある。『SM奇譚 創戯旅団』を欠かさずに読んでいるなんて変わり者が全国に幾人は存在してくれている。その方々は物語の隅々まで読んでいるのだから、私の頭の中を全て知っている。普通はそうならない。私の文章は意味不明。意味不明なのに複雑だ。常人が読み解ける様な文章とは思っていない。私の頭の中が怪談そのもので、私が妖怪みたいなものだ。そうなると私自身が魑魅魍魎なので、私自身を綴るだけで人怖になり、怪談になってしまう。それくらいに私は普通では無い。自分を卑下もしていないし、自慢もしていない。ありのままの脳内を書き記しているに過ぎない。しかし、それが今年の夏のコラムでは怪談話として成立している。それが私と言う人間なんだなと思う。幻想的なファンタジーでは無いし、人生観が詰まった高度に語られるヒューマンドラマでも無い。人の性を追求するのは人生の中ではご法度だ。剥き出しの欲望は、時に常人扱いして貰えないし、万人に理解して貰えるものでは無い。しかし、これもまた人間の真理だと覚えておいてほしい。サッヘル=マゾッホが、自分の思想が精神病に分類される事に異議を唱えていたが、その気持ちが痛いほどに分かる。人はそれぞれ視点が大きく異なり、その視点を忠実に再現しながら生きている。殺人を犯したり、略奪したり、社会規範から著しく逸脱しているのならば、病気として社会から隔離されなければならない。しかしサッヘル=マゾッホは社会を逸脱していない。自分とパートナーの中だけで完結させた世界観を小説として綴り、その中に本物の自分を投影させた。私小説なんて言葉が普通にあるのだから小説家が普通にやる作風だ。太宰治も三島由紀夫も大概人騒がせな人物だったが、あれも一つの天才的な作品創りの手法だと思っている。素敵な生き方をしたなとも思う。私はどうだろうか?私は天才の部類には属さずに、魑魅魍魎の部類に属する。妖怪だ。そして要注意人物だ。犯罪者では無いので、怪人ではなく奇人なのだろう。
今回の人怖物語の最後を飾るのは私という人間だ。普通では無い。少し頭がおかしいのだ。だからと言って犯罪を犯す人間では無い。それどころか風俗店でもコンプライアンス遵守を定義するクソ真面目な少数派だ。優等生ですよ。秀才ではない。ただのガリ勉。そして、周りは無意味な事をと思っているだろう。私は私で『コンプライアンス違反しないと食べていけないのは、想像力が欠如しているからだ』と逆の事を考えている。永遠に噛み合う事はない。噛み合わない事を構造理解しないままに、相手を全否定する人間がいる。そうして少数派は妖怪へと姿形を変貌させていく。これが全貌だと私は思っている。私は私の行いが間違っていないと証明する為に文章を武器にして戦っている。表面に出ないやり合いが面白い。机の下では無秩序な蹴り合いをしているのだ。だからと言って机の上もシェイクハンドはしていない。睨み合いを続けているだけだろう。私が多数派ならば『SM奇譚 創戯旅団』は成立しない。四面楚歌の中で孤軍奮闘しているから物語が成立している。源義経のひよどり越え。織田信長の桶狭間。奇襲で命を繋いだ戦い方だ。私も同じ戦法を取っているので、兵法でも邪道を選択している。だから少しだけ人を魅了する物語なのだろう。追い込まれている人はいつの時代も数多くいる。そんな人々は起死回生の物語を好む。私もその一人なのだが、自分の現実を投影させながら物語を読み進めるから物語に没頭出来るし、サクセスストーリーやグッドエンドを本心から願いながら物語に入り込んでいく。私が綴っている物語は、まだ前半なので、物語の展開が読めない。話が逸れたので元に戻ろう。私は、私を評価してくれた師匠の気持ちが嬉しかった。師匠の兄さんが私をサポートしてくれたのも本当に嬉しかった。師匠の兄さんとはピンサロ時代に死別しているし、師匠とも私が独立してから死別している。私はその境遇に縛られる事になった。厚木エレガンスは師匠が長年憧れていたSMクラブの経営だ。上手く行く行かないは別にして、私に厚木エレガンスを託せば、こいつなら全力で維持する事だけに集中するだろうと考えたから、最後は私にお店を譲ったのだと思う。それはUさんがマニアックとアイスタイルを誰に引き継がせようと悩んだ時にも再び似た様な判断があったのだと私は思っている。三つの選択肢がUさんにはあったと思っている。東京のSMクラブが二つ。神奈川の私が一つ。一番経営規模が小さかったのは私だったろう。一つに至っては全国で知らぬ人がいない有名SMクラブだ。まずそことは違う東京のSMクラブが候補から脱落した。『一億積まれてもあいつにやらす事は無い』という判断の元から破談になったと聞いている。順当にいけば大手が引き継ぐのが順当だと思うが、そうはならなかった。Uさんが誰に託せばお店が存続するかを検討した時に、何故か私を選択した。奇跡の英断をしてくれたと思う。本当に感謝している。これは間に入ってくれたSMスキッパーの社長さんの功績だった。私はUさんのあの決断が、偶然にも厚木エレガンスまで救ってしまったと本気で思っている。その恩義がある以上はマニアックとアイスタイルも絶対に再生させなければ筋が通らない。
第二期が始まった瞬間に、私が糖尿病に倒れた事もドラマを演出した。普通ならばその瞬間で厚木エレガンスの歴史は終了だった。内部留保さえない文なしの私が、不採算のお店を引き継いでいるのだから、その瞬間にパンクして終わるだけだ。本来ならば厚木エレガンスはダメ押しで、致命傷を負った出来事だ。そのタイミングでクーデターまで起こっていた。あの時に私の環境は、何一つ継続出来る要因など無かった。私は赤っ恥を晒して終了するだけの選択肢しか残されて無かったと思う。その最大のピンチを奇跡的に突破してしまったのが、バック率平均75%戦略だ。破壊力があり過ぎて女性の応募は飛躍的に爆上がりした。私はキャストの総入れ替えを断行した。不採算キャストを全員解雇して玲子さんと香奈さん以外は全員入れ替えた。12月の中旬だろうと容赦なく血の入れ替えをした。入院ではなく事務所の一部屋を病室にして安静にする事を条件に、営業を継続出来たのも奇跡だったし、あの時は片脚が壊死する事が無かったのも不幸中の幸いだった。偶然が奇跡的に複合しなければ第二期は無かったんだと思う。バック率75%の破壊力はそれくらいに強烈だった。後日、その手法を真似したお店が2件もあった事を私は知っている。上手く行く訳がない。あの戦略は私の頭がおかしいから機能した戦略でしかない。ところが自分も出来ると思ってしまった可哀想な知能しか持ち合わせていない厚木の風俗人が居たのも事実だった。その人達は2年保たずに破綻した。才覚はない。覚悟も足りない。私を真似してなんとか出来るほど、お店の経営は生易しくない。私は上手く行ったなんて一言も言った事はない。それなのに、上手く回っていると見た目だけで判断したのは悲劇だ。本当に私にしか出来ないよ。私と同じ頭のおかしさを持っていなければ再現は不可能だ。この15年の中で私以外に同じ手法でお店を立て直した人を見た事が無い。W杯サッカーの日本代表のサクセスストーリーに『ジョホールバルの奇跡』なんて試合があるが、厚木エレガンスには『第二期の奇跡』が存在した。厚木エレガンスが既に妖怪店である証とも取れる出来事だった。さらに第三期で取り組んでいる立ち上げはさらなる上位互換だ。私が地獄の釜の中で湯立ちながら遠隔操作でお店を稼働させている。漫画でもそんな話聞いた事がない展開で物語は進んで行く。これを超えるストーリーなど存在しない!と言いたかったが存在してしまうのがSMクラブの壮絶な歴史だ。ハワイへ数年逃避行した中で残っているお店もあれば、前経営者の顧客名簿を巧妙な手法で活用して、奇跡的にお店を再浮上させた人間も知っている。中には妖怪道中記を地で行く凄まじい営業を敢行しているお店まであるではないか。SMクラブを存続させるのは鬼門に入ると同義語だ。人外の選択でもしないとミラクルは起きない。人生の中で、どんな腹の括り方をしたら、そんな頭のおかしい選択が出来る?そんなところに唯一の正解が残されている。SMクラブの経営者は魑魅魍魎だ。本当に頭がイカれてるのだ。少なくとも私はそうだろう。他の人を評するのは控えるが、誰一人として生半可な覚悟のもとで経営している人間は居ない事くらい想像がつく。今でも全員リスペクトしている。いつも私は私、誰とも同じ道を歩まないなんて偏屈な発言ばかりしているが、先人の覚悟と実績には敬意を感じているし、私より後からこの世界で生き始めた人達にも嫌な感情は持ってなど居ない。頑張って欲しいと素直に思うところだ。ここまで苦労を背負いこむと心は自然と拡がる。当然だ。これだけの地獄を見ている真っ只中で他人を羨んだり呪ったりするほど器の狭い人間が、この地獄を生き残れる事は絶対に無いからだ。
第二期に『み〜店長』なる猫店長が実存していたのもこのお店を神秘的な幻想世界へと導いた。奇跡的に存続したお店をその後もかろうじて存続させたのは、ありとあらゆる奇策を使う私、ストイックな玲子さん、堅実に補佐役に徹した香奈さん。懐の深い底抜けに優しい小さな猫。3人と1匹のマンパワーが偶然良い結果を齎したからだ。4人の生命力の強さが厚木エレガンスに奇跡を齎らした事は、今後の厚木エレガンスの中でも絶対に語り継いでいかなければならない事だと思っている。『み〜店長』なんて冗談めかして語っているが、本当に人間力を持った強い猫だったと尊敬している。私以上に、キャストさんに寄り添ったスタッフだった。コロナ禍の悲惨な営業の中で私に寄り添い続けてくれた。中にはクソ野郎がいて、私の見ていないところで、み〜を叩いたり蹴っ飛ばした人間までいた。それでも逃げ出す事なくみ〜は根気強く仕事をこなした。本人に仕事をしている自覚があったのかは私には分からない。私が35年後にあの世に旅立った時には、み〜に迎えに来てもらってそこら辺の話まで聞いてみたいと考えている。凄い猫だ。人間より厚木エレガンスに貢献してしまった猫なんて前代未聞だ。これをファンタジーと評価する事は、親バカでも何でもない。この功績は変えようのない現実だからだ。
マニアックとアイスタイルがエレガンスと合流したのも、奇跡的な転機と考えるべきだろう。第三期エレガンスは単体としてでは無く『Ballondoll Group』なる思念体(ゴーストショップ-幽霊店-)の集合体に定義が変化した。今では実店舗二店舗意外にも幽霊店が六店舗も存在する。その幽霊店の中に、過去に実存していたマニアックとアイスタイルが名を連ねている事に大きな意味がある。いずれ復活を果たす奇跡の物語が展開する事を私は心底望んでいる。さらには『Ballondoll Park』なる地下SM文化圏を構築して存在価値を高めて行こうなんて、既存のSMクラブの経営とは別次元の存続方法を選んだのも奇跡になった。私が文章を書き続ける間は、エレガンスもマニアックもアイスタイルも消滅しない事がこれで確定した。私はそれで良いと思っている。この思念体には希望がある。様々な人々の強い願いが込められている。このお店達は人の手を離れて怪物へと進化した。その絵図を描いている作者の私も怪物化した。不思議なSMクラブとして今も存続している現実はまるで幻想だ。厚木エレガンスは今も奇跡的に生き残っている。私が脚を切断し、破産寸前な時点で、『厚木エレガンスは終わり』が確定していたと思っている。しかし、いくつかの条件が揃ってしまった事でお店は奇跡の生存ルートを探し当ててしまった。一つは玲子さんが辞めなかった事。さらに悪友S君が私を支えた事。これは大きい。悪友S君に、第二期にエレガンスで働いて貰った時は笑いが込み上げてくるほど噛み合っていなかった。働く事が好きな人ではないので、自発的に自分で仕事を創り上げなければならない厚木エレガンスにアジャスト出来る人ではなかった。それと同時に香奈さんがこんな意見を言っていた事がある。『どんなに仕事が出来てもお金を持ち逃げしそうな信用出来ない人間より、仕事は全く出来なくても絶対に裏切らない悪友S君の方が最終的に貢献するって考え方もあるんじゃないの?』そんな見解を述べた事があった。それも考え方だとは分かっていた。友人をクビにしようとは私だって考えていなかった。しかし、玲子さんのストイックさと悪友S君の遊び体質は水と油だった。結果としてお店を存続する為には、悪友S君が身を引かないと収拾が付かない展開だった。クビにするしかなかった。その判断を私がしているので責任は全て私にあると思っている。言い訳する気は一切ない。しかし、そんな存在の悪友S君が居た事でお店は第三期へと突入している。意図せずとんでもない実績に力を貸す存在に加わった。そこに玲子さんが実態としての現実を添える。マニアックとアイスタイルは物語に華やかさを添える。その偶然が、私の文才を開花させてしまう。私の妄想と生成AIが呼応して物語が電脳の世界で急展開する。『横浜風俗大学』が風俗教育機関として立ち上がる。これだけの要因が折り重なって第三期営業は奇跡的に発進した。『厚木エレガンスは死んでいるのに、亡霊となって暴走を始めた。』今年最後の怪談話だが、この怪談話は1,001夜まで終わる事は無い。もしかしたら1,001夜では語り尽くせずに、二周目の1,001夜物語へと話が続くかもしれない。私達が生きている特殊性癖ワールドそのものが人怖であり怪談だと思う。これからもこの話の続きは『SM奇譚 創戯旅団 本伝』として語られ続ける事になるであろう。私はこの文章を結んだ後に『羊達の沈黙』を見る。サイコサスペンスなのに名作として放映され続ける傑作だ。人怖とは此れ、誰の心にも潜んでいる魔物だと、私は信じて止まない。