事務所裏にあった廃アパートの怪奇(創戯旅団 第356夜)(2026-08-13 04:51) | 総合SМ倶楽部 厚木エレガンスのSM店日記一覧

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2026-08-13 04:51事務所裏にあった廃アパートの怪奇(創戯旅団 第356夜)

事務所裏にあった廃アパートの怪奇(創戯旅団 第356夜)
ギャルズスタイルに来た事があるお客様は目撃した事があるだろう。プレイ終了後は必ず裏口の砂利道からお客様をお返ししていたのだが、裏手にはいくつかの廃屋があった。その中に2階建ての小さなアパートがあったのを覚えているだろうか?廃屋の中では1番新しかったのだが、私が厚木エレガンスで働き始めた頃はまだ廃屋では無かった。1階に2部屋、2階に2部屋の小さなアパートだが、1階に1人。2階に1人。ちゃんと住民が住んでいた。地震で倒壊してしまいそうな昭和に建てられた古びた商店街ビルの裏側にひっそり建っている小さなアパートに住んでいたのは、1階には仕事はして無さそうなお爺さん。2階には少し小太りの50歳前後の男性だった。


SM奇譚 創戯旅団 第356夜 深夜のほんとうにあった怖い話⑦事務所裏にあった廃アパートの怪奇
※2026年08月13日04時22分【Livedoor、Ameba、FC2初稿】
※2026年08月13日04時22分【note無料投稿】


①2階の住民

独り身の50歳前後の中肉中背の幸薄そうな男性だったのを覚えている。まだ、私が関わっていない頃のギャルズスタイルのお客さんだったのを偶然目撃した事がある。『お客さんなんですね?』と1階のスタッフに聞くとたまに来ていたらしい。その人が孤独死した。聞くところによると、糖尿病を患っており浴槽の中で亡くなっていたらしい。発見したのが誰かは分からない。死体が発見された日も分からない。気がついたら業者が後片付けをしていたので事実を知っただけだ。事故物件になってしまったのだから、もう誰も住みたいとは思わないだろうな?そんな感想を持ったのを覚えている。

②1階の住民

このご老人は大家さんの兄弟だったと聞いている。物静かな人で、たまに自転車に乗って出かけていくが仕事をしている様には見えなかった。夜遅くに洗濯機を回す人だったが、隣に人が住んでも居ないので近所迷惑にはならんだろうと思っていたのを覚えている。そのご老人も孤独死した。ある頃から、市役所の人も大家さんも連絡が取れなかったのだろう。大家さんと警察が立ち合いの元で窓ガラスを割って部屋に突入する大騒ぎとなった。部屋へと突入すると、ご老人は亡くなっていたらしい。私がギャルズスタイルをやるようになってから数年後の夏のある日の出来事だ。思い返すと、その数ヶ月前からギャルズスタイルの裏口に小蝿の大群が飛ぶ様になっていた。私はどこかに猫かテンの死骸でも転がっているのでは無いかと疑っていた。その年の春頃からはお爺さんが洗濯する姿を見なくなっていたので、もしかしたら春の段階で亡くなっていて、その影響で小蝿が湧いていた可能性があったのだろう。実際にご遺体が運び出されてから小蝿は現れなくなった。

③事故物件はやがて廃墟となった

まさか二人しか住んでいなかった住民が孤独死して、半分の部屋が事故物件になろうとは大家さん一族も想像していなかったのだろう。また、積極的にアパート運営をしようなんて感じられる状況とも少し違った。その一角には。プレハブ風の1階建ての廃屋であろう住宅。件の2階建アパート。ギャルズスタイル前にある1階建ての廃屋となった茶色のほったて小屋。廃屋と思われる2階建てのプレハブ風住居。80歳近い大家さんが暮らす長屋が密集していた。2階建てアパートが事故物件となってからは、その一角の建物は大家さんが住んでいる建物以外は廃屋となり荒れ放題になった。いつの間にか少し不気味な建物ばかりが残される事となった。厚木エレガンスの事務所の入り口はギャルズスタイルの裏口の横に階段があった。2階と3階の入り口は階段にあったので、エレガンスの皆んなは商店街ビル裏側の砂利道の私道を利用していた。夜の時間帯は廃屋郡の横を通らなければならずに薄気味悪い一角になる。まるで幽霊屋敷の中を歩いている様な様相を呈するのだ。しかも舗装されいない小道は、電柱にランプが1つだけついているだけのまるで昭和にタイムスリップした雰囲気を醸し出している。『オールウェイズ3丁目の夕日』の映画のセットの中にでもいる気分になるのだが、そのお化け屋敷版とも言える。しかし、私自身は薄気味悪いとは思っても、それでも何か気配を感じる事も無い。気になったのは浮浪者が住み付いている疑惑があり、勝手に廃墟に侵入している節があった。商店街の作業着屋の従業員さんが、『そこは人の家の敷地だ』と注意をしたらしいのだが、『大家の友人だ』と言っていたらしい。おそらくそれはただの嘘だろう。大家のお爺さんと仲良く話しているところは見た事がないし、孤独死した大家さんの兄弟が在命時に見かけたことなど一度も無い。私はただの浮浪者が居付いてしまったなと見立てていた。実際に一番端の廃墟の掘建小屋の中に入っていくところを数回見かけた事がある。廃墟に成り果てた事故物件である2階建てアパートの周りをうろちょろとしているなと思っていた矢先にドアが壊されているのを目撃した事がある。おおよそは泥棒に入ろうとしたのか、中に居座ろうとしていたのだろうと思えた。私は会話する事無く見かけると睨みつけるだけにしておいた。関わりたく無かったからだ。もっともコロナ禍以降はギャルズスタイルが荒れ果てていたのだ。こちらも廃墟寸前だったのだから似た様な立場だった。しかしギャルズスタイルを再生する気は、私には全く無かった。時期が来たら静かに終わるだけになる最後を思い描いていただけだ。コロナ禍の最中には、あの一角からは撤退するしか無いだろうと考えていたのだから、どちらかと言うと、私が考えている以上に延命してしまったのが現実だろう。少なくとも想定より1年以上は長く営業出来てしまった計算だ。何故、師匠があそこまで、リニューアルオープンを繰り返す事になったかは今になってみれば良く分かる。お店の営業方針にスタッフとキャストの理解が追いつかないと技術不足でお店は荒廃する。その状況に陥る原因となった人間を雇ったまま事業再生を図るのは100%不可能だ。お店の構造だけを最適化しようが、キャストさんの技術がその後も無いのでは数字は作れない。それを他責で誤魔化しているが、技術不足や認識不足は他人が解消してくれるものでは絶対に無い。お店が噛み合わない時なんてものはただそれだけの事だ。それ以上もそれ以下もないので速やかに面子を刷新するしか方法が無いのは間違いない。私自身も大いに反省しなければならないのは明白だろう。私も潔く失敗を認めるべきだと思っている。S女メインの営業は、どの道限界が見えていたという事だ。ギャルズスタイルの周囲は廃墟だったが、ギャルズスタイル自体も営業内容がスカスカになって行った。これを正すには最終手段しか残っていなかったと私は思っている。全てリセットするしか選択肢が無いのだ。全リセする余裕なんて無いお店を大鉈を振るって全リセするという事は、私が地獄の畦道を歩く決断をしたという事でもあった。いつからか、ギャルズスタイルは廃屋へ変貌する直前の風前の灯となり、その横に廃屋が連なっていたのだから、昭和に心と身体を忘れてきてしまった様な不思議な地帯へと変わっていった。ただそれだけの事だったと私は理解している。

④続見える女

あの一角からギャルズスタイルが忽然と消え去る1年前から4ヶ月ほど、厚木エレガンスにまたも見える女が迷い込んで来た。しかし、言ってる事があまりに意味不明だったのでクビにするしか無かった人だ。この人も自称見える女だったが、何が見えていたか定かではない。私の見立てでは見えているという言葉は狂言でしか無く、ただ注目を集めたいだけの虚言癖の人か、もしくは脳に問題を抱えている人にしか見えなかった。個人名を出して糾弾する事はしない。訴えるとか意味不明なことを言い始めるだけなのが分かっているからだ。訴えたければ訴えれば良いと思う。何も搾取出来ない事だけは先に申し上げておこう。弁護士代金だけが無惨に赤字として残る愚かな行為だ。私は現実を見ないで、幻を見てしまう人が一番の幽霊だと思う。仕事というのは、自分たちで一から作り上げないといけない厳しい世界だ。甘えは一切許されない。誰かが作ったレールなんて、どこにもありはしないのだ。レールを引く事からが全ての始まりだ。それは並大抵の努力で出来る事とは違う。その一つ一つの努力を何一つ考える事を放棄して、お気楽に幽霊を見ている人が逆に羨ましく思えてしまう。大人になったら、そんな戯言は一切通用しないと考えるべきである。しかし、構造理解を出来ない人間は、想像の中で違う現実を勝手に作り自己満足をしようとする。これも亡霊の誕生秘話になっていると書き記しておこう。

⑤しかし亡霊になったのは私か

事故物件は幽霊屋敷として怪談話になる事も無く取り壊されるであろう。大島てるの出番はなかった訳だ。こんな事を考えた事があった。事故物件込みで4室ともウチが安く借り上げてしまう。寮として再生してウチの出勤数を確保する。そんな奇策も考えなくは無かった。しかしギャルズスタイルに拘りを持つ事は、私には無意味に思われた。ピンサロの価格帯と特殊性癖風俗店の価格帯は絶対にリンクしない。特殊性癖のお店は値段が安くなればなる程、女性のスペックとサービスが悪くなってしまう。非常に残念だが、これはれっきとした事実だと分析している。だれか、私の見立てが間違いであると逆に証明して欲しいぐらいでもあるが、そんな物好きは誰も居ない事も理解している。やるだけ無駄だ。私は日本初の無人ピンサロ兼Mサロを失敗作として具現化した実績を作ってしまった、SMクラブの中の人として名を刻んだだけの事だろう。Mサロなる業種を誰かが真似する未来は全く見えない。あれこそが事故物件であり、幻の職種となってしまったと言える。黒歴史とまでは言わない。存在させた意味くらいはあったかもしれない。しかし次に繋がる希望は一切見出せなかったのだけは現実だ。ギャルズスタイルは私の代で消滅する事が世の為人の為だ。私に才能がなかったと評されようが一向に構わない。情熱も無かった。『騙されて掴まされただけの物件』と爆笑しながら答えてやる。その後も誰もやりたがらなかったのが全ての答えだ。何人あの物件の再生に失敗した事か?私が把握してるだけでも、私を含めて4人。その中には警察に営業を辞めろと言われた人も含んでいる。誰もあの物件の維持は出来なかった。ただそれだけの事実だけが残ってしまった。私も、ようやく厚木エレガンスとギャルズスタイルを切り離す事に成功したと安堵してるくらいだ。やっと解放された。二度とピンサロだけには関わらない。今回の怪談話は、私の中では人怖でしか無い。今後の風俗人生の良い教訓になった。才能の無い人間と手を組んでも、メリットは何一つ無い。足を引っ張られるだけだ。ポンコツだと認識したら速やかに切り離すが正解だ。闇深い話まで最後は辿り着いた。私は果たしてこの闇から脱出出来るだろうか?リアルに毎日ひりつかされる。あろう事か、こんな苦境に追い込まれているのに生きている実感が湧いている。私は生きる感覚が麻痺した人間なのだろう。ならば今置かれている最悪の状況を笑い飛ばしながら、強い気持ちで生き抜いてやろうと思う。顔で笑って、心で血の涙を流しながら。気合と根性だけで、この苦境を乗り越えるのは至難の業だ。しかし、私は亡霊みたいなものだから、怖いものなど一つも無い。厚木エレガンスを完全復活させる為には、思い切った再編成が必要である事は明白だ。私はカリキュラム通り動いているに過ぎない。茨の道を歩む事になったが、私が泥を被り泥水を啜りながら進めば、それでも奇跡的な再生への道筋だけは残されている。残されてはいるが針の穴に糸を通す様な立ち回りが要求される難しいプロジェクトだ。全くやれやれだ。いつの間にか私が亡霊になっているのだから皮肉なものだ。

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