2026-08-08 05:55自殺してしまったキャスト(SM奇譚 創戯旅団 第351夜)





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SM奇譚 創戯旅団 第351夜 深夜のほんとうにあった怖い話③自殺してしまったキャスト
※2026年08月08日05時55分【Livedoor、Ameba、FC2初稿】
※2026年08月08日01時11分【note無料投稿】
①3階の箱ヘルで働いていた可愛らしい顔の人懐っこい嬢
私が店長を務めていたピンサロに在籍していた彼女は律儀な性格の少し太った、お世辞にも可愛いとは言えないルックスをしていた。敢えて顔面偏差値に関しては触れずにおこう。それが結論だと思って頂いて構わない。サバサバした性格までもが裏目に出てピンサロでは全く人気が出なかった。それでも3ヶ月くらいは在籍していただろうか。結果がいつまで経っても出ない状況で、この仕事を続けるのは辛かっただろう。しばらくしてから、お店を去る事になった。その娘の友人が3階の箱ヘルで働いていた。こちらは可愛らしい顔で人気はあったと思う。ウチで働いている友人を待つのに、ウチのお店の待機室で待っていた事も頻繁に有り、そんな時は私にパチスロの話を熱く語っていたのを覚えている。私も箱ヘルの嬢もウチにいる友人さんも、皆んなパチスロが大好きだったので、自然と話はパチスロ話ばかりに終始した。そんな間柄の嬢だったのだが、友人がウチのピンサロを辞めてからも、3階の箱ヘルで長く頑張っていた。『結婚退職したんだよ』と聞いていたので、『それは良かった』と思っていたのだが、その嬢が自殺したと聞く事になった。子供が出来なかった事を旦那さんの両親に責められた事を苦にマンションから身を投げて亡くなったらしいのだ。知っていた女性だっただけに私もショックだった。心根の優しい娘さんだったので、子供が出来なかった事を思い悩んでいたのであろう。そんな苦しみを共有して寄り添う事を怠り、自殺へと追いやってしまった旦那さんとその両親の器量が無かったのは明白だ。他人の家庭の事だから、余計なお世話なのだが、、少しでも関わりがあった人間が亡くなってしまうのは偲び無いものだ。女性はこちらが思っている以上にデリケートだと深く学ばされる出来事だった。そんな事もあり女性が思い悩んでいる事を責め立てるのは、絶対にご法度だと自分でも気をつけるようになった。私があまり仕事の事をガミガミ説教する事を嫌うのは、実は理由がある。『出来ないものは、どんなに頑張っても出来ないでしょ?』なんて言葉を濁してはいるが、実際には逃げ場を無くす流れで追い詰めていくのが好きでは無いからだ。そんな事をするくらいなら、お給料を極限までアップする事で全部を自分で完結させるように構造設計してしまえば、私は過剰に女性の面倒を見なくて良くなる。要は、たったそれだけの事なのだ。私が7割もお給料を払い続けていたのは、責任を放棄していたからでは無い。私の責任をキャストさんのお給料に上乗せしていただけだ。それが正解だったかと問われると、素直に失敗だと認めざるを得ない。私は底抜けに優しいので、女性と衝突する事を避けたかったのだけは事実であろう。しかしそれくらいで衝突を避けられるほど、界隈は甘く無かったのだからお笑い草だ。私も常に女性との人間関係では失敗しているだけに、この嬢の自殺問題はやるせない気持ちにさせられた。
②私のピンサロで働いていた人懐っこい八重歯が特徴的な人気嬢
この嬢とはどのくらい一緒に働いていただろうか?系列のピンサロの前回の自殺話で登場した店長が辞めたタイミングで、そちらの店舗がリニューアルをする事になり、別の店長が直ぐに就任していた。キャストさんが集まってオープンしてくれれば、私は無関係でいられた事だろう。しかし、いつまで経ってもキャストさんは集まらなかった。5ヶ月はオープン出来なかったであろう。業を煮やした師匠は私を2店舗の統括店長にした。私は難色を示した。自分のお店が盤石だとは思っていなかったので、死に物狂いで自店だけを守りたかった。しかしその想いは叶えられる事なく、私は統括店長となり、しかも一時的にリニューアル店に集中して入る事になった。今回の嬢はそちらのお店に在籍していて、リニューアルまで私のお店で預かる事になった嬢だ。もともと指名の多い子で人懐っこい性格をしていたので、何も手間は掛からなかった。私は柔かに『頑張れ』としか言った事が無いくらいに手間のかからない優秀な嬢だった。私がそちらの店舗を見るようになり、僅か3週間でキャストさんの紹介だけでメンバーを集めて突貫でお店をオープンさせた。それからたった2ヶ月で私はグループを辞めてしまった。理由は師匠と大喧嘩したからだ。私のピンサロ時代の最高売り上げはリニューアル店舗の初月の4桁越えの売上が最高となった。自分の店舗が4桁に到達する事はなかったのに、わずか就任1ヶ月で最高売り上げを達成してしまった。私が師匠に売上で勝ってしまった事で、師匠に嫌味を言われた事が、どうにも許せなかった。なんて器の小さい人間だと軽蔑したし、お店に尽くす気持ちを無くしてしまったのが辞める最大の理由だった。私は社会の常識に則り、1ヶ月前の退店を申し出たのに対し、師匠は女性が連鎖して辞める事を嫌い2週間後の解雇を言い渡してきた。最悪の決裂だったと思う。どちらのお店も私が屋台骨だったのは否めなかった。私が辞めてから、僅か半年で両店舗共に総崩れとなった。あたり前だ。私が巧妙に階上の超人気箱ヘルから、巧妙にお客様を削りながら売り上げを確保していたスキルは誰にも真似出来ない。私が箱ヘルのお客様の帰り際に愛想を振り撒き続けたから出来た芸当で有り、誰もそこまで頭が回る人間もいなければ、営業の強い人間もいなかった。私が辞めてからお店は荒れ放題となり収拾がつかなくなった。ざまあみろとしか思っていなかった。私のお店のNo.1が同じパチスロ店に通っていて仲が良かったので、その後の惨劇に関しては実は全て知らされていた。しかし、私も意地っ張りでコミュニケーション障害な一面を持ち合わせていたので、お店に戻る選択肢は私には無かった。自殺した3階の幹部さんが仲裁に入り、フィリピン旅行に私を誘う事で、師匠と私の仲直りを画策していた。『やっぱりあいつが居ないと駄目か?』と師匠が私を辞めさせてしまった事を後悔していたと聞いたが、運悪く当時の私はパチスロで勝てている時期だった。ヴィクトリーシーズンなんて私は呼んでいるが、長いパチスロ人生のほとんどの期間は実際は負けている。それでも半年~1年スパンでならば、勝ち続けてしまう時期が少ないながらあった。私は勝った金額を元手に全国一周を楽しみながらパチスロを打ち続けた。楽しすぎて私は師匠と仲直りするタイミングを逸してしまったのだから救われないどあほぅだ。さて件の人気嬢の話に戻ろう。彼女はその後もお店を辞めずに働き続けたのだが、私が面倒を見ていたスタッフを大好きだったらしいと師匠から聞いた。背が高く心優しいイケメンタイプの男だった。しかし、彼女の恋心が成就する事は無かった。それどころかヤクザの女になってしまったと師匠から聞いている。どこまでが本当の話だかは私にも分からないが、師匠が嘘を語るメリットは無いので、全て本当の事だと私は思っている。その人気嬢が亡くなったと聞いた。正確には40代になって私がエレガンスに戻ってから師匠に聞かされたのだ。衝撃的で、ただ呆然としながら話を聞いていた。彼女の働いていたお店が入っていたビルの屋上から落下して亡くなってしまったのだが、自殺なのか?他殺なのか?事故なのか?事件なのか?そこが定かでは無い。師匠の元に警察から『お宅のお店で働いている女性ですか?』と確認の電話が入ったらしいのだが、よりによって『知らない女性です!』と答えてしまったらしいのだ。『何やってるんだよ!』と心の中だけで突っ込んでおいた。散々お世話になった嬢をそんな形で見捨てるのは有りかよ?と思ってしまったのをよく覚えている。そんな対応されたら浮かばれないだろ?と疑問に思いましたね。それは私が極度のかっこつけで有り、失うものも守るものもない立場だから持ち合わす感性とも言える。しかし、ビルの屋上からぶら下がり、やがて落下していったと目撃証言まであったらしく、そのリアルな光景が浮かぶと涙が出る。強引に風紀して私の女にしていたら、彼女は別の人生を送れていたのか?とさえ考えた事がある。人懐っこく『店長辞めないでよ』と言いに来たのを思い出してしまう。いい奴だったのだ。世の中なんてものはいい奴から順番に亡くなってしまう。私なんかはイヤな奴だから、こんなにも生への執着があるのだろうとさえ思ってしまう。美人薄明なんて言葉は無くなってしまえば良いのにと本心から思わされてしまう悲しい出来事を聞かされた。人生にも恋愛にも一生懸命で、自分の人生を投げ打って相手に対して何か大事な事を伝えようとする人だったのかなと感じている。相手に何も伝わらないままになる事は、誰にでも頻繁に起こる事だと思う。本当のところが分からないままに置き去りにされる事が多々ある。しかし、どんな人生にも大切なメッセージはきっちりと残されている。それこそ、残留思念なんて言葉は良くぞ考えついたと思ってしまう。文章とはありがたいものだなと感じる事がたまにある。こうやって問題定義や失いたくない記憶(ログ)を書き記す事は悪い事ではない。1万人の人間に届く文章ではなくても、文字に目を通す人が少なからず居て、何かしらの感性を呼び覚まし、何かしらの発想へ繋がるきっかけになるのが、私の願いだったりする。私のメッセージ程度の代物は、世の中で軽い部類に入るのだろうが、性癖研究に関しては世界で見ても突出しているのは間違いないと思う。言い過ぎでは無い。性を取り扱う仕事をしている人間が文筆を好む事の方が稀有だからだ。私のいる界隈で起こるほん怖とは人怖であると思う。真夏の怪談話も、こちら界隈では創作話よりも現実を語るだけでゾッとさせられる事を知っておいて欲しい。物語以上の事件事故が頻繁に起きる界隈だ。警察署に勤めていれば、エンタメの世界を越える事件と人生を掛けて向き合う事になる。私が生きる界隈でも、同じ現象が起こる。摩訶不思議な事だらけになるから、逆に生きている事を実感させられる。怪談シリーズもこれで3夜まで書き進める事が出来た。実は今回の企画の骨格は2025年の夏の段階から10夜分くらい書けると構想は出来ていた。しかし、2025年の夏は書きたい事が山ほどあった為に、気がついたら夏が終わっていた。秋、冬、春に怪談話を発表しても興醒めしてしまうので、1年間企画を寝かして居たのだ。やはり、この手の話は夏に読むに限る。それは風流なのだろうと思う。神社にお参りするのは初詣やお盆だろうし、サンタはクリスマスシーズンにしか思い出さない。サッカーのワールドカップやオリンピックは4年に1度しか思い出さない。箱根駅伝とお正月はセットだ。甲子園といえば春と夏だ。まだ残り7夜の怪談話を続けて執筆するが、小泉八雲にこの一瞬だけなった気になるのも乙だろう。もっとも、私の作品は『ばけばけ』ではなく『ぼけぼけ』なのだが。