2026-06-03 14:31風俗デフレという静かな崩壊-風俗の構造的矛盾-(第313夜)





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スーパーに行けば分かる。昨年まで百円だったものが百五十円になっている。光熱費の請求書を見れば、二年前の倍近い数字が並んでいる。外食すれば、以前と同じメニューが千円を超えている。タクシーを呼べば初乗り料金が上がっている。引っ越しを考えれば、賃料も引越し費用も上がっている。日本社会は今、スタグフレーション的な様相を呈している。景気が上向いているから物価が上がっているのではなく、コスト増と円安と供給制約によって物価が上がりながら、実質賃金は下がり続けるという最悪の組み合わせだ。しかし、一つの業界だけが取り残されている。風俗業界だ。サービスの単価は、この十年でほとんど変わっていない。それどころか、競争の激化によってコース料金が下がり続けている店舗すらある。コスト構造は他の産業と同様に悪化している。家賃は上がった。光熱費は上がった。消耗品のコストも上がった。しかし売り上げ単価は上がらない。これは偶然ではない。構造的な問題だ。その構造を作り上げた張本人が誰なのかを、このコラムでは正面から問い直す。
SM奇譚 創戯旅団 第313夜 風俗デフレという静かな崩壊-スタグフレーション時代に取り残された業界の構造的矛盾を解く-
※2026年06月03日14時22分【Livedoor、Ameba、FC2初稿】
※2026年06月03日14時22分【NOTE有料投稿】
■第一章:世界がインフレに向かう中で何が起きているか
スタグフレーションという現実
経済学的にスタグフレーションとは、景気停滞(スタグネーション)とインフレーションが同時に進行する状態を指す。通常、インフレは好景気の産物だ。需要が増え、モノが足りなくなり、価格が上がる。しかしスタグフレーションでは、需要の増加ではなくコスト増や供給制約によって物価が上昇し、生活水準は下がり続ける。日本が今直面しているのは、このスタグフレーションの変形版だ。エネルギーコストの上昇、円安による輸入コストの増加、物流コストの上昇。これらが連鎖し、あらゆる業種のコスト構造を悪化させた。賃上げの声は大きくなったが、中小企業の多くは実際には賃上げできていない。名目賃金の上昇が実質賃金の低下に追いつかない状態が続いている。消費者は確実に生活防衛に入っている。可処分所得が実質的に減少する中で、優先順位の低い支出から削られる。風俗への支出は、この「削られる支出」のリストに入りやすい。
風俗に来る客の財布が薄くなった
客の絶対数が減ったのか。それとも客一人当たりの消費が減ったのか。現場の実感として、どちらも起きている。生活コストの上昇で手元に残るお金が減った男性が、風俗への訪問頻度を落とす。これが客数の減少だ。また来店しても、以前は迷わず選んでいた上位コースを選ばなくなる。これが客単価の低下だ。この二重の圧力が、風俗店の収益を直撃している。売り上げが下がる中でコストだけが上がる。この構造の中で生き残るために、店舗は価格を下げて客を呼び込もうとする。価格競争が始まる。デフレスパイラルだ。しかしこのスパイラルの起点を、客の財布の薄さだけに求めるのは正確ではない。スパイラルを作り出した、より根本的な原因がある。
しかし、このデフレスパイラルを単純に“客の財布が薄くなったから”で説明するのは正確ではない。むしろ、その背後には長年にわたり業界全体を蝕み続けてきた構造的な問題が存在する。そして私は、その張本人は三者だと考えている。
大手ポータルサイト。
広告代理店。
そしてスカウト。
なぜ彼らが風俗デフレを加速させたのか。次章から、その構造を一つずつ解剖していく。
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ここから先は、
・なぜ風俗料金だけが上がらないのか
・大手ポータルサイトは何をしているのか
・広告代理店は業界に何をもたらしたのか
・スカウトは本当に業界の味方なのか
・なぜ歌舞伎町大久保公園に日本人女性が立つようになったのか
・なぜ時代はBtoCからCtoCへ向かうのか
について、現場経験を基に踏み込んで解説しています。
業界関係者には耳の痛い内容も含まれます。
しかし、風俗業界が抱える構造的な問題を理解するためには避けて通れない話です。
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https://note.com/ideal_rabbit5011/n/n6ca8719a09e7
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