2025-12-24 14:54『人はなぜ線を引くのか』





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ここまでは大丈夫。
ここから先は無理。
これは言っていい。
これは言わないほうがいい。
誰に教わったわけでもないのに、
気づいたらちゃんと線を引けるようになっている。
満員電車で、
他人と肩が触れても我慢できる距離。
でも、それ以上近づかれると一気に不快になる距離。
仕事で、
頼まれたら引き受けるけど、
これ以上は抱えきれないライン。
人付き合いでもそう。
踏み込んでほしいところと、
絶対に触れてほしくないところ。
人はみんな、
自分の中に見えない境界線を持っている。
面白いのは、
この線って 固定されていない ということ。
元気な日は広がる。
疲れている日は一気に狭くなる。
信頼している相手には近づけるのに、
そうじゃない相手には
ほんの一言でシャッターが下りる。
境界線は、
その人の体調や気分、
相手との関係性で
毎日形を変えている。
でも人は、
その線の存在を
普段はほとんど意識しない。
意識するのは、
誰かに踏み込まれた時。
「なんか嫌だった」
「理由は分からないけど無理だった」
「そこは触れないでほしかった」
言葉にできない違和感の正体は、
だいたいこれだ。
境界線を越えられた感覚。
逆に言えば、
線があるからこそ
人は日常を保てている。
無制限に踏み込まれたら、
心も身体ももたない。
線を引くことは、
冷たいことでも、
拒絶でもない。
自分を守るための、
ごく自然な行為だ。
ただ、ここで
ひとつ不思議なことがある。
人は線を引きながらも、
どこかで
越えてほしい とも思っている。
完全に誰も入れない世界は、
あまりにも孤独だ。
だから人は、
境界線を引きながら、
同時にこう思っている。
「ここまでは来ていいよ」
「でも、それ以上はダメだよ」
守りたい。
でも、近づいてほしい。
この 矛盾 を
誰もが抱えたまま生きている。
ここまで読んで、
「じゃあ、その線は
どう扱えばいいのか?」
そう思った人もいると思う。
踏み込ませないために引くのか。
それとも、
踏み込むために引くのか。
実はこの答え、
日常ではなかなか見えてこない。
でも、
ある世界を見れば
はっきり分かる。
その世界では、
境界線が曖昧なまま進むことはない。
むしろ、
誰よりも線を大事にする。
そして皮肉なことに、
その世界こそが
一番深く人が踏み込める場所でもある。
なぜ、
境界線があると
人は安心して踏み込めるのか。
なぜ、
線があるからこそ
壊れずにいられるのか。
この答えは、
明日の後編で。
麻縄太郎は、
その理由を
SMという世界を通して
ゆっくり話そうと思う。