2025-12-22 12:59『“もう一杯だけ”と言う人は境界線を楽しむM説』





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「もう一杯だけね」
この一言、
太郎はずっと引っかかっている。
だってこれ、
完全に“自分で引いた境界線を、自分で踏み越える前振り” なんですよ。
本当に飲まない人は、
「今日はここまでです」
って、きっぱり言う。
逆に、
止まらない人は
「もう一杯!」
って最初から振り切ってる。
でも
「もう一杯だけ」
と言う人は違う。
飲みたい。
でも、飲みすぎたくない。
楽しみたい。
でも、壊れたくはない。
この ギリギリのライン に一番興奮してる。
SMの世界でもそうだけど、
本当に効くのは
一気に振り切る責めじゃない。
「ここまでね」
「次はここまで」
って、
境界線を意識させる責め が一番じわじわ効く。
“もう一杯だけ”は、
自分に対するセルフ責め。
自分でルールを作って、
それを自分で破る準備をしている。
これ、
自罰系Mの典型 なんだよね。
しかも面白いのは、
このタイプの人ほど
ちゃんと理性があること。
明日の予定も考えてるし、
帰りの時間も頭に入ってる。
それでも言ってしまう
「もう一杯だけ」。
これは
理性と欲の間で揺れる時間を
あえて楽しんでる状態。
耐えながら、
耐えきれなくなる瞬間を待っている。
さらに言うと、
「もう一杯だけ」を何度も繰り返す人。
これはもう
境界線フェチ。
一杯ごとに
「次でやめよう」
を更新しながら、
じわじわ追い込まれていく。
自分で自分を
少しずつ縛って、
少しずつ緩めて、
その往復に快感を覚えている。
太郎は思う。
お酒に強い弱いの話じゃない。
この言葉が出るかどうかで、
人の性質はかなり見える。
一気に行く人はS寄り。
きっぱり止める人もS寄り。
でも
“もう一杯だけ”と言う人は、
間違いなく
境界線を楽しめるM。
だからもし、
誰かがその言葉を口にしたら、
責める必要はない。
その人は今、
自分の中のラインを
一番美味しく味わっている最中だから。
飲みの席って、
ただの酒じゃなくて、
人間のSMが一番分かりやすく出る場所。
太郎は今日も、
グラスの減り方を見ながら
静かにそう思っています。