ラインでもSNSでも
メッセージ投げたあとに一番気になるのって
内容そのものよりも

既読が
付くか
付かないか

ここじゃないですかね

送った側は待つしかない
たとえ今すぐ返事がほしくても
相手が画面を開いて
指を動かしてくれるまで

自分ではどうにもできない

この「どうにもできなさ」って
けっこうな拘束プレイだと思うんですよ

しかも厄介なのは
相手が悪いわけでもないってところ

忙しいのかもしれないし
返事を考えているのかもしれないし
ただ単に通知だけ見て放置してるのかもしれない

でも
待たされてる側の頭の中では
勝手に妄想が暴走する

「あれ、なんか変なこと言ったかな」
「嫌われたかな」
「既読スルーってことは、そういうこと？」

誰にも責められてないのに
自分で自分を追い込んでいく

これぞ
セルフ責め Mプレイ

一方で
メッセージを受け取る側はどうかというと

ちょっと気分が乗らない時は
あえて開かない
もしくは
あえて既読だけ付ける

この

今は返さないよ
返すタイミングはこっちで決めるよ

という小さな主導権

これはこれで
なかなかSっ気がある

本気で相手を困らせようとしているわけじゃなくても
「今じゃないな」「もうちょっと後でいいか」
と、無意識に“焦らし”をかけている

SMの世界でも
すぐに鞭を振るうSより
一拍置いて
相手の表情を見てから責めるSの方が多い

あの一瞬の“間”があるからこそ
緊張が高まり
快感も深くなる

既読・未読のやりとりも
構造としては同じで

相手の反応を待つドキドキ
自分のタイミングで返すじらし

そこには
小さな支配と小さな服従が
ちゃんと成立している

だから最近は
既読スルーされても
「はいはい、これは軽いプレイだな」と思うようにしている

もちろん
ガチで大事な連絡は別としてね

ただ
ひとつ言えるのは

既読が付く相手がいるだけ
まだその関係は繋がっているということ

完全な無視ではなく
完全な拒絶でもなく

「今はこの距離感でいましょう」という
見えないロープが張られているだけ

そう考えると
既読も未読も
ちょっと味わい深いものになってくる

もしかしたらあなたも
誰かにとっての小さなSであり
誰かにとっての小さなMなのかもしれません

スマホ一つで
人間関係のSMが見えてくる

便利な時代って
なかなか業が深いですね太郎的には