2025-11-19 21:52『焼肉の“焼き加減”を決める者が真の支配者説』





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あれはもう、支配と服従がテーブルの上で静かに行われる儀式だ。
だってよく考えてほしい。
肉を焼く人と、焼いてもらう人。
この二つの立場だけで、すでに主従関係が生まれている。
焼く側の人間は、“ひっくり返すタイミング”という名の主導権を握っている。
レアで出すかミディアムにするか、焦がすのか、あえて焦がさないのか。
その判断一つで、テーブル全体の快楽が決まる。
これって、めちゃくちゃ Sの仕事なんだよ。
しかも、焼く側は必ず言う。
「まだだよ」「今ひっくり返すと固くなるよ」
この「待て」の一言で、受け取る側の人間は逆らえずに従う。
まるで、テーブルの上で軽いプレイが始まっているみたいだ。
逆に、焼いてもらう側は完全に Mの状態。
じっと待って、「まだかな」「早く食べたいな」と心の中で思いながらも、
焼き担当の許しが出るまで手は出さない。
時には、焼き係が皿に“はいよ”と置いてくれるのをただ待つだけ。
もうこれ、ほぼ美味しい服従プレイだろ。
さらに言えば、焼肉の場ってその人の本質が出る。
雑に焼く人は“雑なS”。
自分の分だけ完璧に焼く人は“利己的なS”。
みんなの肉を適温にして配れる人は“気遣いのS”。
焼いてもらって当然みたいな顔してる人は“M気質全開”。
逆に遠慮しすぎる人は“受け身型M”。
焼肉って、ただ肉が焼けるんじゃなくて、
テーブルの上でその人間の性質も焼きあがっていく場所なんだよ。
だからいつも思うんだ。
“焼肉の焼き係が上手い人って、SMの素質あるな”と。
相手のペースを見て、
「今このくらいが一番美味しい」という絶妙なラインを探れる人間。
それはもう、SとしてもMとしても伸びしろの塊だ。
もしこの仕事に興味がある子がいたら言っておきたいのは、
別に特別な才能はいらないってこと。
焼肉と同じで、
相手の状態を感じ取ることさえできれば、それで十分。
気配りできるMも、リードできるSも、どっちもこの世界では輝ける。
焼肉で“焼く側”のあなたも、
“焼いてもらう側”のあなたも、
どちらもきっと、太郎は歓迎する。