【店長コラム】創戯旅団 第224夜 1999年8月・店長狂的回胴録旅情編／愛知県名古屋市千種区（ゴールドチャンス）第三期筆
※2025年10月19日21時11分【LivedoorBlog投稿】
※2025年??月??日??時??分【YouTubeアップロード】

遂に初めての名古屋打ちも最終日です。最終日とは言っても、私は道中もスロットに夢中になってしまい名古屋には辿り着かないお馬鹿な展開でした。最終日の朝に、眠い目を擦りながら名古屋市内にようやく入って来たのです。しかしですよ。名古屋は広過ぎます。本当の大都市ですからね。神奈川県で言う横浜市みたいな世界です。そうなると土地勘の無い私は、どこに向かって行けば良いのかが分かりません。不幸中の幸いは、私は旅打ち中に2連敗で5万も負けてますからね。これがプラス稼働だったなら、栄・錦・名駅へ向かい早朝からいけない事してしまいそうです。しかし、そんな金銭が無いのが貧乏旅っぽく微笑ましいですね。しかし、そこはスロッカスです。3日目勝負用の元金はしっかりと持っているのです。私が勝負地に選んだのは、偶然通りかかった千種区今池でした。私は今でもこの街の雰囲気が大好きなんですよ。大都会なのに裏路地に入った途端に、妙ないかがわしさがあるのです。何なんでしょうね。この風俗人独特の感性は。ちゃんと、匂いを嗅ぎ分けるんですよ。街中のパチンコ屋密集地の雰囲気からして夜の街が栄えてそうな臭いががぷんぷんとするのです。しかも大都市圏の大風俗街とは、また一味も二味も違いそうな陰気な如何わしさですよ。既に当時から、私は生粋の風俗人だったんでしょうね。しかも栄近くで勝負したいなんて思わない感性が、既にアングラ感があったんでしょう。何事でもメインステージやメインストリートを嫌う天邪鬼な性格をしてますからね。こうやって過去の事を書いていると改めて気がつかされます。私はSMクラブを根城にしてしまう性格をしてますよ。しかも、ずっとその性格のまま生きてるのです。ふと思う事があります。『もう他の生き方を探る価値なんてあるか？このまま、この道を極めるのが、一番人間として自然じゃないのか？』そんな事を思います。プロ野球選手が引退間近にプロサッカー選手を目指しますか？プロ棋士がタイトルを取った後にプロ雀士になりたいと思いますか？餅屋はどこまで行っても餅屋なんですよ。今更、ジョブチェンジしても間に合わない。そんな判断を冷静にしますね。ならばSMクラブに死に物狂いにならねばならんのが世の理です。筋です。人の道です。遂には完全に腹が括れてしまっている自分が今居ます。自然体な発想ですよ。だから私にしか出来ない仕事が、ここにはあると確信してるのです。若い人達が風俗の世界に入って来た時に、ただの腰掛けの風俗アルバイトで終わる感覚の人では無く、一人前の風俗人になれる様に導いてあげるのが私の役割ですよね。コーチ→ヘッドコーチ→助監督→二軍コーチ→取り敢えず日本一に成れていない一軍監督。この辺りが私の風俗人としての立ち位置じゃないですか。私もここからは名将を目指さねばなりませんから、まだまだ闘いは続きます。その中で次世代の名選手、名監督を育てられる人間に私がならねばと強く思いますよね。もう形にすらならず引退に追い込まれる選手を輩出してはいかんのです。そこは私も頭打ちましたよ。私は痛い目を見て、初めて目が覚めているのでしょうね。雑草魂や月見草が似合いそうな生き方をしてしまってますね。おや？名古屋ネタからまたも大脱線の回ですね。

やはりパチンコ屋に入った瞬間にビンゴ！と私は歓喜しました。実際には狂気なのですけどね。何を喜んだかと言いますと、スロット台に裏基盤連チャン機と思われる香ばしい台が数機種並んでいるんですよ。遂に遂に見つけました。沼津でも蒲郡でも、私はノーマルAタイプにしか出会えていなかったのです。流石は、名古屋ですね。一発で裏基盤設置店を見つけましたよ。私の中では、その台は光り輝いていましたよね。台から後光が射してましたよ。実際に台がゴールドな作りの台だっただけですけどね。その台とは高砂電機産業が発売していた4号機Aタイプのゴールドチャンスです。この当時、高砂電機産業は人気の無い台ばかりを出す2流メーカーでした。当然、台は売れ残ってしまいます。しかし、当時のパチスロはここからが面白かったのです。売れない台は基盤が差し変わり発狂連チャン機へと変貌するのです。AタイプなのにタイプBです。当時のパチスロの内規では、Aタイプ（ボーナスで出玉を増やすゲーム性）、Bタイプ（ビッグボーナスのJACゲームが2回しか無く出玉は少ないがボーナス確率は高い）、Cタイプ（子役の集中で出玉を増やすゲーム性）の3種のゲーム性で管理されていました。今回の私が言うBは裏基盤のスラングです。AタイプBバージョンとかAタイプBスペックでも良いでしょう。どちらにせよ違法なのですから正しい呼称はありません。雑誌では裏モノと呼ばれ業界人からはBモノと呼ばれていたらしいですね。当時の裏モノは発狂連チャン機に変貌している台ばかりです。そして、このゴールドチャンスは果たしてA（正規）、B（裏モノ）どちらでしょうか？まず、高砂電機産業の台は世の中に出回る時の7割近くはBに化けています。そして、この店でゴールドチャンスはシマ1列に設置されていました。本来は、そんな強気に大量設置出来る台じゃ無いのです。さらにオープンと同時にゴールドチャンスのシマへ向かうお客も多かったのです。これは、絶対に裏モノだと確信した私も、朝イチからゴールドチャンスを押さえました。そして実戦開始です。朝一から連チャンに突入している台があったり、打っている人達の目が座っていたりと、鉄火場になりそうな予感がするスタートです。これは期待出来そうですよ。そして、私の台も2万弱の投資から連荘に突入しました。しかし、1箱弱で連荘は止まってしまいます。しかし、今と昔の違いは箱の大きさにあります。昔の1箱は2万5千円～3万円のメダルが入る大箱なんです。今のコイン専用箱の小ささは驚きのショボさですよ。コイン2万円分も入らないコイン箱を作るなってばさ！あの当時にそんな小さな箱をお店に置いていたら、鼻で笑われましたよ。まあショボ連は連荘とは呼ばない豪快な時代だったんですよ。これ冗談じゃない本当の話しです。今じゃ、あの小箱にコインが入ってたら出てるなんて思われる時代じゃないですか。特にジャグラーのシマはそうなってますよね。当時は、どこのお店にも別積み用の千両箱がありましたよね。どこのお店もホールの真ん中に千両箱で別積みしてくれます。笑えるお店なんかバケツ出てきますからね。そんな時代の1箱分の3万円なんて、すぐに無くなるんですよ。当時の裏基盤連荘機はリプレイをカットしたり小役をカットしてボーナス確率を上げていました。するとコインが爆裂早く増える反面、コインの減り方も極悪なんですよ。今のスマスロをもっと荒くした感じさえあります。今のスマスロと昔の裏基盤機の違いは何か？それはホールが鉄火場になるかならないかの違いなんですよ。裏モノなんて全員箱使ってる時代ですよ。1箱持ってる人なんて、下手したら大負けしてるんですよ。そこが裏基盤機の楽しさです。4号機でも、実際には爆裂AT機でも出してないお店は出してませんでしたから、皆んな負けてましたよ。今のスマスロと変わらない負けっぷりを見せてくれていました。すると良いお店と悪いお店の判断は付きやすかったんですよ。良心的なお店は鉄火場ですし、朝の開店の並びも半端なかったのです。今も並びの半端無いお店はありますけど、大型店の並びが通常店より多いのはあたり前の話しですからね。前は小さなお店でも並びが凄かったんですよ。繁盛してるお店は開店から満台になります。当時でも駄目なお店は閑古鳥鳴いてましたけどね。誇張する事無く、それも正直に言っておきましょう。さて私の1箱は想定通り次のあたりが来ないまま目減りして行きました。朝一で連荘が始まっていた台は2箱は持っていましたので大してハマってない証拠です。となると私の台は低設定に近づいてるかなと、暗雲が少し漂う雲行きの怪しい展開になって来ました。

この名古屋戦で打っているゴールドチャンスは高砂電機産業が作ったAタイプですが、兄弟機が2機種ありました。同配列別図柄なのですが基盤が同じなのでゲーム性は同一なんですね。同じ高砂電機産業から出ていた007Xと、大東音響から出ていたロイヤルエースAです。これが、各々に別スペックの裏モノに化けてしまって、完全に個別のゲーム性を持っていたのです。なんとも香ばしい3兄弟だった訳ですよ。しかし、私は007Xはノーマル台にしか出会えませんでした。ロイヤルエースの裏モノはかなり打ち込みましたよ。ゴールドチャンスは名古屋で1回と神奈川県では高座郡寒川町で2回の合計3回打ちました。ゴールドチャンスの連荘仕様はおそらく状態モノと呼ばれる連荘状態に入るとボーナス確率が変動するタイプじゃないかと思われます。状態には何らかのパンク抽選があり状態終了と共にボーナス確率は激悪になるのではと推測しています。まあ連荘が激しければ何にせよ面白く、連荘が弱ければ微妙となるのが裏モノ界の常識だった気がしますね。

私の台はコインが無くなろうかと思っていた辺りでショボ連でボーナスが数回だけ来ました。これはますます低設定が濃厚な展開です。私は外でタバコを吸いながら、コインが呑まれたら実戦を終えて栄町のムフフな店でも攻めるか！と考えていましたね。負けて尚、下半身は元気なのがスロッカスの特徴でもあります。いや、私だけですかね。一応、名古屋風俗を学習しておきたいじゃないですか。ピンサロ店長として勉強熱心でありたいですから。それは真っ赤な嘘でしょう。所詮は自分の欲望です。パチンコ屋の近くにピンサロは発見していたんですけどね。知らない街のピンサロほど怖い風俗店はないのですよ。入ってはならない予感がしていました。遊ぶなら栄町で遊ぶ方が安全でしょう。しかし、私の悪い企みは杞憂に終わってしまいます。2回目の連荘のコインが無くなりそうな所で当たったボーナスから台が発狂しだしたのです。しかも、これが思っている以上に終わらないんですよ。気がつくと丸々2箱積んで下皿には溢れんばかりのコインがあります。これで6万くらいですかね。後1万コインを出せば旅の収支はプラマイ0のチャララインが見えて来ました。私はまたも外で煙草を蒸しながら、『ソープ行っちゃうか？』とか、頗る悪い顔になってました。しかし、私の頗る悪い企みは杞憂に終わってしまいます。それでも連荘が終わらないのです。最初に朝から連荘に突入した台は既に5,000枚近くのコインを持って楽しそうに遊んでいました。まさか私の台も5,000枚に到達出来るのか？と淡い期待を持ち始めます。私の見立ては甘かったですね。5,000枚オーバーしても連荘が止まらないんですよ。いつの間にか、私がシマスター（島で一番出している人の事を言うらしいbyパニック7）になっています。私史上過去最高の出玉になってましたので少し怖くなって来ました。私の最高記録はエレクトロコインジャパンのゲッターマウスとサミー工業のウルトラマン倶楽部3でタコ出しした4,500枚強が最高です。どちらも1日中打ってようやくその枚数ですよ。ノーマル台でしたからね。その記録を半日で軽々と超えて行ったのです。裏モノ恐るべしです。まさに発狂台ですね。私自信の気分までゾーンに入ってます。私自信が状態突入ですか？みたいなハイテンションになって来ました。もう風俗とかどうでもよくなってます。浮かれてましたね。一体、この先どうなってしまうんだろう？【つづく】

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