【店長コラム】SM奇譚 創戯旅団 第205夜 江戸前かなめ寿司
※2025年09月21日20時03分

茹だる暑さが続くとある夏の日の朝。悪友S君からLINEが入ります。昼飯食いに行きましょう！最近の昼飯のお誘いはいつも突然なのです。どうやらそれには理由があるらしく、悪友S君は釣りへ行くのを趣味にしているのですが、私と昼飯の予定を先に組んでしまうと釣りに行く時に非効率になるらしいのです。ところが、逆に私は施設の昼食を頼んでいる関係で当日に予定が入るのは、少し具合が悪いのです。朝9時までにその日の昼食をストップ出来れば間に合うのですが、そもそもが9時ぎりぎりにならないと職員さんが来ないのです。来てすぐに余計な仕事が入るのが嫌らしく、ご飯を止めるなら前日から言って下さいね！と言い始める始末なのです。この対応はいまいちですよね。少し言ってる事がポンコツ過ぎる気がします。ならば、夜勤の介護士さんに頼めば昼ご飯を止められる様なシステムにすれば、何も滞らないで問題は片付きます。皆、余計な仕事を抱えたくなくて自分が一手間かけるのを嫌うんですよ。嗚呼、この気構えがポンコツへのその一になるんだよな！と思わされますよ。こちらとしては、昼食が無駄になっては悪いと思い善意で動いてるのです。それを面倒臭がると、システムのブラッシュアップはいつまでも進みません。下手すると職場のシステムは退化します。これは、どんな仕事にも通ずる考え方だと思います。自分勝手な人間には、それが分かっていないのです。誰かが無理してくれているから関係は成り立ったり、その場が成り立っているのです。さて何故にこんな話しから始めたかです。勿論、意図はありますよ。女王様が仕事場でやる事なす事全てがここに抵触してるんですよ。それを阻止するには、私が常日頃から女王様ディスりをするしか、女王様の管理は無理だと思っているんです。そんな事は無い！と女王様は否定するでしょう。その周りの人間も同調するでしょう。『甘い。甘い。それでは女王様はつけあがるだけの話しです。それでは仕事も仕事場もぐちゃぐちゃにされてしまいます。女王様ディスりは女王様を使う為には必要不可欠な仕事なんです。』これを言いたかったのです。悲しいかな。これは本当の話しだと思っておいて下さい。S男さんも同じ失敗をずっとしてますよ。少しは学習しましょうね。と奥が深い話しに脱線してしまいました。いや、何でこんな話しになったかと言いますと、どうやら私は生粋の気遣いの人みたいですね。今回も、当然昼食は止まりません。私の対処は施設の昼飯を食べた上で、さらに悪友S君と昼飯を食う！誰も困らない落とし所です。私のお腹がぽこるだけで済む話しに落とし込めます。さて、ここで再び脱線します。常日頃から私にしかエレガンスはやれないよ！なんて、いつも豪語してますね。豪語じゃないんですよ。この様にカオスなSMクラブを回すためには、誰かが理不尽極まりない気遣いをしているから、関係が成り立っているだけなんですよ。ん？おや？今、M男さんとM女さんが激しく同意しましたよね。SMクラブとはそんな歪な人間関係を常に誰かが調整しながら回してるだけなんですよ。これが、今回のSM的格言です。誰かがこの腐れた調整役を命懸けでやってるからSMクラブは続くんですよ。これね。言ってる事の意味が深いんです。それは今年の大晦日と来年の元旦に分かります。飯テロなのに、サラッと重大発言をしてしまったのは忘れて下さい。では再び今回のお話しに戻りましょう。

私は、悪友S君と昼食を食べた後に合流しました。昼ご飯の掛け持ちです。はしごとも言いますね。ダブルヘッダー？ダブルブッキングをしたのは私なので、自己責任ではあります。まあ、施設の糖尿食なんておやつに毛が生えた程度の代物ですよ。全然、もう1食くらいはペロっと平らげられますよ。悪友S君が突然に私を誘ったのには、私には隠していた理由がありました。どうやら私の眼の回復記念に私が食べたいとリクエストしていたお寿司のランチを奢ってくれる計画だったらしいのです。そうか。それなら私が、何食うよ？と聞いても、答えをはぐらかすのも頷けます。そのお寿司さんへは悪友S君が以前より、絶対美味いから行こうよ！と勧めてくれていたお寿司屋さんだったんですよね。私も大概面倒臭がりで天邪鬼な性格してますから、なかなか素直に行こうなんて同調する事にならなかったんですよ。場所が小田原だった事もあり、私と悪友S君のタイミングが合わなかったのも重なりましたね。最近は、私が暇しているから、あの店行こうぜ！と私がリクエストしていたのです。しかし悪友S君的には、お寿司は味と眼で同時に楽しむものであり、私の眼が治ってからでないと、連れて行っても面白味が無いと思っていたらしいのです。そして、ようやく私の両眼の白内障手術も成功して、全快祝いにお寿司ご馳走しますよ！って話しになったのです。悪友S君的には、当日まで内緒にしてサプライズで喜ばせようと考えたそうです。まあ、それで正解でもありますね。そんな話しを私に事前にしてしまうと、『じゃあ、早めにお寿司食べてから小田原コロナでパチスロ打とうとぜ！』って100%言うに決まってますから。その時間的余裕が無かったのは、良い流れになりました。もし私がA型じゃなかったら、違う流れになってたかもですよ。施設の昼ご飯は作らせといても食べない。パチスロは負ける。食べたお寿司の美味しさが半減してしまう。人の努力と好意を無駄にしかねない行動を、私はしかねないですからね。私の中身は、9割何も考えていない！で出来ていますから。打算的じゃなくどんぶり勘定でノリだけで生きている脳天気なお馬鹿さんなのです。残りの1割はA型らしい、無駄なこだわりも偶にみせるのです。エレガンスの営業に於ける創戯旅団コラムなんか、まさにそれじゃないですか。私にはハマり役ですよね。まあ飽きもせずに200話以上も、SMを無駄に語ったなとなります。私が基地外である確かな証拠ですよ。それは素直に、正直に認めるしかないでしょう。ん？またSM語りしてますね（苦笑）

私達は昼過ぎから一路小田原へと向かう事になりました。厚木から小田原厚木道路を使って所要時間1時間程度。向かった先は、小田原厚木道路小田原東ICを降りて右折、5分少々の小田原市成田にある江戸前かなめ寿司さん。Googleの口コミは4.5と高いですね。悪友S君が言うには、その口コミのほとんどはランチセットの10カン1,100円に対する評価であり、誰も真の価値を分かっていないと言うのです。ランチのコスパ。ランチの美味さ。確かに評価に値するのですが、もっとお寿司の美味さにスポットライトがあたるべき名店だよと言うのです。場所は幹線道路の裏に並行して走る小道にある小さなカウンターだけの地元民に愛されてそうなお寿司屋さんです。悪友S君の釣り仲間が偶然ネットで発見して来たお店らしいのです。悪友S君は一発でお店を気に入り、それ以来定期的に通っていたらしいのです。それはずっと知ってはいたのです。何度となく誘われていましたから。私はその都度、悪友S君をパチンコ屋へと引き摺り込んだ記憶しかありません。そう考えると、私も大概ろくでなしですね。ようやく2人の思惑が重なり念願叶ったのです。それにしても、お店の佇まいが奥ゆかしくて気取ってなくて素晴らしいですね。頑固な大将さんがやってそうなお寿司屋さんです。私達は小さなカウンターの真ん中に座る事にしました。ランチタイムが終わっていたので人はそんなに居ません。右に老夫婦っぽい男女。左に不倫カップルっぽい男女。真ん中にパチンカス＆スロッカスの図式です。悪友S君が馴染み客だけあり、大将も話しやすいのでしょう。老夫婦風と不倫カップル風の話しの邪魔はせずにカス2名と談笑しています。店構え通りに拘りの強い良い感じの頑固親父な方です。飾り気は無いし、仕事には一本気なんですよ。その不器用そうな感じが良いじゃないですか。それはメニューにも現れていました。王道ネタ寄りでは無くマニアックなネタなんですよ。まぐろだサーモンだ卵だなんてラインナップじゃないんです。しかも絶妙に味も美味い。ランチは終わっていたので、10カンの地魚セットを頼んだのですが、これがきっちりと地魚で納得出来ました。沼津魚港で食べた新海魚丼に金目鯛が含まれていた時は馬鹿にされてるのか？と思いましたけどね。だったら金目鯛丼の方がまだ名前に価値出ますよ！って話しです。ネーミングセンスは無いですけど、高い魚を使ってる感は出ますでしょ？お金を払う価値は出るのです。こんな感想を持ってしまう私も不器用な頑固者でしたね。いや違うか。ただの阿保でしたね。おかわりで秋刀魚丼を頼んだのですが、これがまた丼の中間にも秋刀魚を小さく刻んだ身を敷く拘りのある一品です。味もかなり美味いのです。いや大当たり飯コンボと大将の人柄と悪友S君の配慮で、完全に心を鷲掴みにされたお寿司と丼でした。私も、この先何人もの人達に勧めて行くお寿司屋さんになりましたよ。Googleの口コミ以上の価値がありました。小田原の成田にはその昔、ゆう遊空間小田原成田店なるネットカフェがありましたね。麻雀格闘倶楽部のゲーム機を設置した部屋もあったので、私も何度も打ちに来てましたよ。しかし、もう潰れて別の店舗になっていました。少し寂しい話しです。成田と書いてなるだと呼ぶ地区です。千葉みたいになりたとは呼びません。私的にもノスタルジックな地区であった事も味に加点されたのでしょう。惜しまれるのは、もっと早くからお店を知っていたならば、散々大井松田のホテルに来ていましたから、食べに来れていたんですよね。人の好意は素直に聞くもんです。少し後悔しましたよね。評価は100点満点中、120点です。最高でした。そして人の気持ちに嬉しくなる出来事だったので、早めにコラムネタにしようと思いましたね。

次回から3回に渡り、26年前の夏に名古屋までパチスロの旅打ちに出かけた時の話しでもしましょう。あの旅の楽しさが今の私を創り上げてしまったと、今では私が思っているのです。嗚呼、私はなんて陳腐な幸せを追い求めているんだろうなんて思いますよ。でも、皆んなそんなもんじゃないですか。人間は身近にある幸せを大切に出来ずに生きてしまう生き物ですよね。私が追い求めているのは、今も昔もそんな感情かと思わされます。私は親から大事なものを教わらずに生きて来てしまったのだなとも思いますよね。それは家庭の温もりであり、家族の在り方であり、ほんの小さな喜びを追い求める大切さです。私の両親は、共に小さな組織の経営者であり家庭を蔑ろにしがちな人間でした。私は小さな愛情や、小さな喜びは母方の祖父と祖母にしか教わらなかったのです。そんな歪な家庭環境で育ったので、偏った性格の人間が出来上がってしまったのだと思っています。両親を恨んではいませんよ。あの人達はあの人なりに一生懸命だったのが分かるからです。だからと言ってあれはね～だろ？って事ばかりで呆れてはいますけれどね。そして、私に働く楽しみや仕事休みに遊びまくる楽しみを教えてしまったのは師匠です。そんな厚木USA時代に旅した名古屋遠征の話しです。インベーダーゲームばりの名古屋打ちですね。インベーダーの名古屋打ちとは、インベーダーを真ん中の列から攻略する打ち方です。パチンコやパチスロは名古屋を発祥とするメーカーも多く、愛知はパチンコ、パチスロの盛り上がりが他地区より熱い地区でした。そんな所へ旅をしたら楽しいに決まってるじゃないですか。私的に名古屋は決して忘れる事の出来ない最高の思い出が沢山ある地域です。人間も食べ物もパチスロも、おまけに風俗も満点評価です。

コラムのバックナンバーは総合SM倶楽部 厚木エレガンス 公式オフィシャルブログに保存します。
ブログURLは以下になります↓
https://ballondollgroup.livedoor.blog