【店長コラム】創戯旅団 第197夜 厚木スキャンダルが開店しない
※2025年09月13日11時11分

厚木スキャンダルなる風俗店もまたピンサロです。厚木USAの姉妹店なのですが、長く働いていた店長が辞めたんですよ。スキャンダルは、そのタイミングでリニューアル営業する事が決まりました。スキャンダルと同じビルにある別店舗の店長が、改装期間中にキャストさん集めを代理で行う事になりました。スキャンダルに在籍していたキャストさんに関しては一時的にUSAで預かる事になりました。USAはお客様が多く入るお店に成長していたので、人数を増やして営業するメリットもあったのだと思います。スキャンダルの上の階にも歌麻呂（UTAMAROだったかも？）と言う名の姉妹店があり、そちらの店長がスキャンダルの新キャストさん集めを担当していました。改装期間は確か3ヶ月間と定められ大掛かりな構造変更をする改装作業になったと記憶しています。師匠達の得意分野の内装工事ですからね。いつもと同じで、全てセルフの手作り改装を行ってました。最早、その改装クオリティはプロが内装工事を手掛けるクオリティと遜色無いレベルです。師匠とスキャンダルの社長と仲の良い大工さんと3人で楽しそうにお店作りをしていました。そして予定通りに3ヶ月間でお店は完成したのです。しかし、ここで問題が発生してしまいます。キャストさんが1人も集まっていないのです。しかも、それを苦にしてかは定かではありませんが、スキャンダルのキャストさん集めを担当していた歌麻呂の店長が辞めてしまったんです。大ピンチですよ。スキャンダルは予定通り開店出来なくなりました。これどうするんだよ問題に発展しますよね。そこで急遽、私がスキャンダルのキャストさん集めを代わりに担当する事になりました。こんなの待ち受けで募集に頼っていたら開店の目処なんか付くわけありません。私は今いるUSAとスキャンダルのキャストさんに誰かキャストさんを紹介してと頼みました。すると、何とか2人だけはキャストさんを紹介で補填出来る事になりました。他にも昼番のキャストさんを1名だけは、募集で運良く確保出来たのもラッキーでしたね。そうして僅か20日ほどで開店の目処はあっという間についてしまいました。人集めはこんな感じで勢いで集めないと人が集まらないんですよ。今は私も募集に苦労している時期ですから、余計に実感が湧きますよ。しかし、募集に関しては、営業戦略を失敗した中で募集成功させてしまうとエレガンスの第二期末期みたいな事になります。あの時はポンコツ女王様祭りになってしまって、皆んなしてひっくり返りましたからね。おや、やっちまったか？って感じでした。コロナ禍が開けたタイミングで女王様を関東一円からかき集めてしまったら、それはポンコツ女王様関東代表みたいなお店が出来上がってしまうわ！って話しです。何せ、全国のポンコツ女王様がコロナ禍で干からびていた所に私が大々的に募集を打ってしまったのです。そりゃ、歓喜してポンコツさんが群がってしまいます。Ｍ女さんも入りましたが、上手く噛み合うキャストさんは居ませんでした。その中にはルックスの良いキャストさんも居たので勿体無い無い事をしたと思いましたね。また脱線しましたが、私は何故か人集めにだけは恵まれて来たとも言えるのです。玲子さんとの出会いも偶然による産物ですよね。いつも偶々、即戦力のキャストさんと出会えていたから、間一髪で私は救われて来ていたのです。スキャンダルの時もかなり私は持っている展開で人集めが完了しました。キャストさんが集まると、10日後の開店が決まりました。リニューアル記念イベントの捨て看板を出す事も決まり順調に開店へ向かっています。一つの懸念点を除いてはです。それは、そうなんです。店長はどうするんだ問題が残っているんです。嫌な予感がする流れでしたからね。確か私の記憶ではキャストさん集めに成功してしまった段階で私のUSAとスキャンダルの兼任店長が決まってしまいました。出世してる様に表面上は見えますが、あまりよろしくないんですよ。私には分かっているんです。第二世代の厚木USAにお客様が入ってるのは、キャストさんが神ってるのではありません。師匠の営業戦略にセンスがあるのでもありません。残念ながら私に店長としての才覚がある訳でもありません。では、何故そんなにお客様が入ってる？となりますよね。根拠はあります。これは偶然にも私がインチキの神配合を見つけてしまっただけなんですよね。上階の箱ヘルの数多きお客様相手にお友達作戦が偶然はまっただけでしょう。ピンサロ単体のお客様がバズるなんてそんな些細なインチキでも無ければあり得ないんですよ。偶々上手く波に乗れただけだと思っているんです。となるとですよ。厚木USAのフロントに私が立っていないとヘルス客と友達作戦は発動しない事になります。私がUSAに居ない事により、少しずつお客様は逆に減って行くのが想像出来ます。だから、私のスキャンダル店長兼任案はよろしく無い筈なんですよ。スキャンダルにも何らかの神配合を発明すれば良いだけの話しではありますが。私的には懐疑的です。私にそこまでの営業センスは無い筈です。それにどうも流れは良くないというか嫌な予感しかしませんよ。嘘偽さんの一件とデリヘル移籍の造反組が出た事で3人同時にキャストさんが消えてしまい、さらに薬師丸さんまでクビにしてしまったのです。そんなボロボロのUSAでも、売上を落とさずに営業出来ていたのはスキャンダルのメンバーのお陰です。そこにはUSAのメンバーも増やさないとヤバい問題が控えているのです。しかも嘘偽さんの一件で師匠と私の間には少し亀裂が入っています。私とスキャンダルにいる上司との相性も良くありません。表面上は出世しても、何か噛み合わせが悪いんですよ。手応えは大してありません。その中でスキャンダルのオープンに私が入る事になりました。私はUSAに残りたいと師匠に直訴したのですが、違うよ！USAもお前がやるんだよ！と言われて言いくるめられました。と言うよりかは、私には拒否権なんかありませんでしたからね。当時は、私も勘違い野郎だったので、それでもスキャンダルでも何とかやったるわい！なんて勢いだけの気概を持ってはいたのも事実です。それは過信でありただの自惚れでしょう。さあ、そんな私にスキャンダルの舵取りなんか務まるのか？その結末は次回にでも、ゆっくりと語りましょうか。

後になって分かった事ですが、この改装の発端となったスキャンダルの店長の離脱。これが、どうやらデリヘルを初めるからという理由だったらしいのです。ちょっと待って下さい。凄く嫌な予感しかしません。寧ろ悪寒がします。どっかで聞いた流れですよね。嘘偽さんが私にしてきた話しと大して変わらない話しになってませんかね。今、私は悪寒がすると言ったのは事実なんですよね。なんて羨ましい！あの話しは、俺もやりたかったんだよな！なんて羨望の眼差しは一切ありませんでした。私は、嘘偽さんに巻き込まれ事故を喰らった身ですから、デリヘル話しは懲り懲りな一面があったんですよね。『そんな上手い話しがある訳無いよね。なんか丸め込まれてないかな？寧ろ、心配になりますよね。』なんて言った記憶はあるんですよ。その杞憂は後日特大級の事件になってしまうのですが、それはまた別の話しになりますので、後日詳しくお話しします。それに内心はそこまで人の心配している余裕は全く無かったんですよ。最初は他人事でしたから、側から見ながらスキャンダルの復活を楽しみにしていましたよ。ウチでキャストさんを預かってるじゃないですか。心配とか情も湧くじゃないですか。『この娘達が元の働く場所へと無事に帰って行く日が来たら良いな。』なんて柄にも無く正義漢ぶってましたよ。それに最初にスキャンダルのテコ入れの為に入った歌麻呂の店長さんは仲は悪くないのです。応援してましたからね。ただその店長さんと話していて不安は持っていましたよ。いつも調子良すぎるんですよ。ペラいと言うかな。こんなんで本当に大丈夫か？とか心配にはなってましたよね。師匠からはキャストさんが集まっていないと聞いてましたからね。出世するのに必死なのは分かりますよ。やります！だとか、こんな事出来ます！だとかは誰でも言うんですよ。しかし、そこから先の事は、実際には自分で考えてないんですよ。私だってスキャンダルの現実を見た時に、これは募集を待ったところで誰も来ない可能性があるぞ！と危機感が先に感覚的にあったからこそキャストさんに助けを請うたのです。『誰か紹介して貰えないですか？このままだと間違いなく期限までにはお店が開きそうにないんですよ。なりふり構ってる場合ではない事は分かってるんです。正直に言います。助けて下さい。』ちゃんと現状を伝えて、素直に頭下げましたよね。そうしたら２人もキャストさんを紹介してくれたのです。九死に一生を得た感じがしています。私だって、人が集まらなかったら失脚しないといけなかったかも知れないじゃないですか。私はまたも周りに助けられて生き残ったのです。いつだって、私のピンチを助けてくれていたのは、主力のキャストさんじゃないですか？USAのスタートではおにゃんこクラブからご意見番として残って助けてくれたキャストさんが居ましたよね。エレガンスだって、第二期のスタートの時は玲子さんとKさんの献身があってかろうじて助かりました。第三期も玲子さんが残ってくれた事で、このハードランディング、ハードテイクオフとなったリニューアルの難しい仕事を支えてくれているのです。本当にありがたい話しですよ。涙目になります。いつだって謙虚な気持ちで仕事に取り組んでいないと神風は吹いてくれないんですよ。美味しい思いが出来ると唆されて河岸をかえると落とし穴にハマるんですよ。私は師匠を信頼していたので、上辺だけ良い言葉を並べた怪しい勧誘を回避出来たのです。それでも不安でしたし、不満も溜まってましたよね。怒りは爆発寸前でした。次回はそんな気持ちの中で厚木USAと厚木スキャンダルが売上勝負する事になってしまった話しです。前にも話してる話題ですがより克明に語りましょう。しかしその勝負から、私は1ヶ月後にグループを去る事になったのです。

思えばいろいろ不満はあったんですけど、20代で凄くいろいろな経験をさせて貰ってたんだなと思うんですよね。40代でこの仕事に戻って来て、過去の経験を活かしてバリバリ働けるのかと思ったら、またゼロからSMクラブの理を学ばされました。ピンサロの成功はSMクラブでは見事なまでに通用しない事が分かったのです。私はさらに、風俗とは？SMクラブとは？SMとは？接客とは？女王様とは？M女とは？派遣型風俗とは？デリヘルとは？性癖とは？を詳しく学習する事になります。何度も何度も通用しない絶望感を味わいながらも諦めずに立ち向かっています。私は風俗を始めた瞬間から逆境にしか置かれてきませんでした。仕事は粘り強く立ち向かわなければ、形にならない事も痛い程に学びました。風俗はカテゴリーが変われば常識が180度変わる事も学びました。さて、この奇特な経験から編み出される世界観はどうなってしまうのかを、皆さんは興味津々に観ていて下さい。基地外は基地外らしく、イカれたプラットフォームを構築しようと思っているのです。『コイツ頭はおかしいけど、この阿保にエロい世界観で風俗を遊んでみるのはありかも知れないぞ！』と少しだけ興味を持って貰うだけでもありがたいですね。まだ私の風俗の集大成だとは思いたくありません。やらねばならない事が沢山あるからです。しかし、私一人の力で何かを成せるとは思ってません。私は豆粒ですからね。

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