【店長コラム】創戯旅団 第195夜 引き抜き問題後編
※2025年09月11日12時33分

前回は思いのほか熱弁を振るってしまい、話し半分で字数が尽きてしまいました。今回は引き抜き未遂事件の続きになります。では字数勿体無いのでいきなり本編を開始しましょう。

前回は第二世代初期の売れっ子さんがいかに胡散臭いかを、事細かに語りましたよね。その中でUSA第二世代のNo.1さんにはそぐわないなんて話しになりました。従って創戯旅団コラム内でもNo.1表記は剥奪です。売れっ子さんくらいに抑えて表現しておきましょう。この売れっ子さんがある日の仕事終わりに私に話しがあると言って来ました。私はお店の応接室で話しを聞く事にしました。話しの内容としては、デリヘルをやらないかと誘われたのです。突然、お金は私が出すからやろうよ！と言い出したんですよね。最初の感想は『何言い出してんだろうこの人は。』が率直な感想でした。私も売れっ子さんもUSA在籍中です。しかも、私のUSA愛は相当深いですよ。私がその話しを聞いてどう思うかまで想定した中で話しをしているとは到底思えませんでした。確かに売れっ子さんの送りを再開してからは、話しは良くする様にはなりました。しかし、私は裏引きを見破っていたのですから売れっ子さんには心を開いて無いのです。まず、ここに決定的な温度差があるのです。元々がいつも胡散臭い人だなと思っているのですから、今回は特大級に胡散臭い事言い始めたな！くらいにしか、こちらとしては受け止めないんですよ。そもそもが最初の温度差がある時点で決裂しているのにと、首を傾げてしました。私としてはお世話になってるお店がある訳ですよ。そのお世話になってるお店の中でする話しじゃありませんよね。お行儀悪いじゃないですか。何より義の人としてのプライドが、何言ってんだコイツ？と私の中で囁いているのです。彼女は、デリヘルを経営したい！と言ってる訳ですが、その現場を私に見て欲しいと勧誘をしているのです。これは何だ？と私は勘繰るじゃないですか。元より胡散臭いと思ってる相手がまたもや胡散臭い事を言い始めただけの話しなんです。私は『そもそもお店を辞める気は全く無いよ。ここにはお世話になってる恩があるし。今のお給料の条件も満足しているし。辞めて移籍を考えなければいけない理由が無い。』と即答しました。私の考えを伝えても納得して引き下がろうとはしません。『何で？お店が当たれば大儲け出来るんだよ。今、デリヘルやれば、絶対に売れるよ。私も現場手伝うし。』と私を説得しようとします。何だこれ？何の罠だ？今日、結論を迫ろうとするのには、何か理由があると考えておかないとな！と警戒心は強くなる一方でした。結局は24時過ぎから朝方5時までお店から帰ろうとしませんでした。しかし、私は態度を硬化させて、結論が変わる事は一切ありませんでした。これには、必ず裏がある！これだけは、確実だろうなと思いましたね。まず、本気で私とタッグを組もうなんて思ってないですよ。その日も私が送りをやる予定でした。本気でヘッドハンティングする気なら、外で食事しながら話しをするとかするのが普通じゃありませんか？片手間にする話しではありません。何回にも渡って私の気持ちを懐柔する覚悟を持つべきですよね。しかも、自分も私も別のお店に雇われで働いている身です。あまりにもお行儀悪いですし、何て軽率なんだろうと思わされます。今働いているお店を簡単に裏切るのは、私の生き方としてあり得ないのです。偉そうな事言ってる割には、それから4ヶ月で私はお店を辞めてしまうのですけどね。なら、この話しに乗っとけば良かったんじゃないの？って意見もあるでしょう。それは無いと思いますよ。この話しには絶対に落とし穴があったと確信しています。まず、裏引き本番王が金出す訳ないじゃないですか。さらに努力して金主を探し当てたなんて営業力も、絶対に無いと思いますよ。じゃあ、この勧誘は何だったんだ？っ話しになりますね。誰か第三者に、金を出してやるから店長出来そうな人間を探し出せして来てお前が社長をやれ！と言われていた可能性が７割。自分が男を騙して金を出させる約束を取り付けたので店長をやる人間を探していた！この線が3割。しかし、相場は７割側じゃないですか？何故、そう思うか？この勧誘話しがこの日だけだったからです。他に店長のあてがあったから私を勧誘するのは1日だけで終わった！は無いでしょう。結果、こんな話しを推測していました。嘘偽さん（売れっ子さんから、さらに呼称は降格）は、裏引きしていたお客の中から一番の太客は愛人契約クラスのお金を貰っている関係だった。その男は半グレや水商売人の可能性があり、当時がデリヘル創世記で稼げる事を知っていた。これは儲かりそうなので嘘偽さんにチャンスを与えてみる事にしたのです。嘘偽さんは、店長は誰が適任かを考えた時に、厚木USAの店長は熱血漢だみたいな話しになり、私に声をかけて来いみたいな話しになったのではと思うんですよ。しかし、話しの流れでそんな構想が浮かんでいただけだったので、嘘偽さんは大急ぎで私との話しを進めて、愛人さんを本気にさせたかったのでは無いでしょうか？完全に嘘偽さんに取っては、その程度の話しの展開だったのではないかと推測しているんです。だからこの話しで私の事を熱心に勧誘したのは、僅か1日だけだったのですよ。どうせ、真実なんてこんな感じに、陳腐な話しだった筈なんですよ。人の人生の分岐に関わってしまう話しとしては、どうにも薄っぺらかったと思うんですよ。今でもあの話しはチャンスだったなんて、これっぽっちも思ってないですよ。寧ろ、間違い無く人生の中でも最大級の落とし穴だったと思ってるんですよ。これ、私の本心ですね。それくらいに嘘偽さんにまつわる話しは胡散臭い話しのオンパレードです。今でも、思い出すだけで嫌な気分になる話しですね。呆れ返ります。回想すると余計に人間性がクソになってしまう人っているじゃ無いですか。私はちっぽけな存在でも構わないので、クソ人間として人の心に残るのだけは嫌ですね。だからですかね。この手の人間が起こすクソゴミ問題の連続には虫唾が走ります。そして、エレガンスでもこの私の肌感が増強されましたね。もっと増幅して虫唾が走る人間に複数出会ってしまいます。その大概は女王様がやらかしてるのですよ。中にはクソみたいに信用出来ないお客様もいました。自分の仕事仲間にも、実際には害悪でしか無いクソ人間は居ましたからね。まあそんなクソゴミ人間ばかりの世界を語れるので、創戯旅団には存在価値があるんですよ。人間の闇をSＭクラブを通して語るコラムですからね。最初から、コンセプトだけはしっかりある中で企画制作されているコラムです。他人の不幸は蜜の味。面白いに決まってるじゃないですか。地獄を見るのは私だけですよ。そうです。この問題はこれで終わりにはなりませんでした。クソ問題が上塗りされたのです。

しばらくして私は師匠から呼び出されます。『何々って女働いてるだろ。そいつシャブ中の可能性があるからクビにしろ！』と言われます。いや、知ってますって。そして、そのキャストさんがおかしいのも事実なんです。私が危惧していたのは、いきなりクビにすると他のキャストさんのモチベーションに伝染してしまう事でした。もうとっくに手を打ち始めてたんですよ。何故なら、私から見てもこのキャストさんがあまりにも挙動不審だったからです。歯が折れたからと言って、折れた歯をアロンアルファでくっつけたりする女の人ですよ。正常なら歯医者さんに行きますってば。しかし、そんな人なのに人あたりだけは非常に良く、他のキャストさんに好かれていたのです。これが厄介な話しなんですよ。そんな中でこのキャストさんを消さなければいかんのですから、辞めさせ方を間違えると、また第一世代の最後みたいに辞める人が連鎖してしまいます。私はその退店連鎖の痛みを身を持って知ってる訳ですよ。なので、師匠には『慎重に対応しましょう。辞めて貰う方向性で事を進めていますから。』と言ったんですよ。しかし、『駄目だ。直ぐにクビにしろ。これから、俺が支持する通りに動け。』と言われたので、私は仕方なくその通りにしました。その指示された行動とはこうです。まず具合悪そうだから、これから病院へ行こう！と言うと必ず嫌がる筈だから、そうしたら薬やってんじゃ無いのか？と問い詰める事。薬をやってると白状した時点で、問答無用でクビにする事。厚木の他のお店に移籍する事も認めないって言っとけよ！と指示を受けました。次に働くお店をどこにしようが、本人の勝手じゃないの？と、私でも思います。かなり無茶苦茶だなとは、私も感じましたよね。私は本人が出勤した時に話しがあるからと車に乗せました。『具合が悪そうだから、これから一緒に病院へ行こう。』と告げると、案の定ゴネ始めます。私は病院へ行こうとさらに説得していましたが、その中で薬をやっている事を自分から白状したのです。となると師匠の言いつけ通りに、その場でクビにするしかありませんでした。厚木では働かない様にとも伝えました。本人は『クビになるのは仕方ないけど、厚木で、働くなまで言うのは酷いよ。』と泣いてましたよね。私は正直に事の経緯も説明して起きました。『師匠に告げ口をしたのは嘘偽さんだよ。クビにしろ！厚木では働くなと伝えろ！と私は師匠に指示されたんだよ。』と私の身に起こった事も正直に伝えて起きました。私が逆恨みされるのは、正直御免被りたいからですからね。まるでシバターの様に、『お前何やってんだよ！』と怒っておきましたが、まあ反省はしていなさそうです。話しが脱線した様に見えますが、今回は全く脱線していません。これは嘘偽さんがきっかけを作った大騒動です。そして、この大騒動以降に嘘偽さんが出勤する事は二度とありませんでした。さらにその後直ぐに、昼番の売れっ子さんのデリヘル移籍騒動が起こるのです。このデリヘル移籍騒動にはもう一人昼番のキャストさんも道連れにされましたからね。言わんこっちゃない！って感じに負の連鎖が起こってしまったのです。第二世代も崩壊寸前だな！と私も呆れていましたよね。どいつもこいつも余計な事しかしね～な！と怒り心頭にもなりましたよ。この手のいろんな人間の思惑がぐちゃぐちゃに絡みついた問題を解決する時は、針の穴を通す繊細な対応が求められるんですよね。大味な対応をしていると足元を掬われてしまうんですよね。これね。悲しい事ですよ。思っている以上に世の中にはクソみたいな事をやらかす人間が多いと言う例になります。味方の中にも敵は多いですからね。だから律儀な心が大事とされるんですよ。日和見の信用出来ない人間が大多数だという例でもあります。それが見破れるのなら、織田信長は明智光秀に本能寺で殺されていませんでしょう。松永弾正を味方につける事も無いでしょう。私は少し明智光秀になる人間を見つけたのが早かった事になります。嘘偽さんが居なくなった事で、いくつかの想定が出来る事になります。私は一瞬、まさか嘘偽さんの愛人が師匠なのかと心配しました。しかし、これは杞憂に終わりましたね。師匠の愛人になった疑惑は、嘘偽さんが居なくなった事で師匠は無実である事は分かります。寧ろ、嘘偽さんに転がされてしまい裏目を引いたのです。嘘偽さんは師匠に嘘八百を並べ立てて、私にデリヘルを一緒にやる事を断られた腹いせをしたんだと思います。ある意味で復讐は成就したのです。お店をぐちゃぐちゃにして逃げ出す事だけが目的です。じゃあ、私の杞憂は7割以上当たっているじゃないですか。【つづく】

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