【店長コラム】創戯旅団 第194夜 引き抜き問題前編
※2025年09月10日11時55分

私は人間として癖が強いらしいですね。万人に対して良い顔は出来ませんからね。言いたい事は我慢せずにきっちり主張してしまうので、白人みたいな性格をしてる傾向はあります。そうじゃなければ、創戯旅団みたいな主義主張をしまくるコラムなんか作れないでしょう。それが変態的性癖を売りにしている風俗店を語るのですから、普通の人ならば足を踏み入れない世界の話しを、延々と深掘りしているんです。しかも、深掘りがルーティンとして確立されているコラムなのが特徴になっています。必然的に変態性癖に真剣に向き合わないと成立しないコンセプトが出来上がります。すると私はストイックに延々と変態店の侘び寂びを掘り起こし続けるのです。それで価値ある理に辿り着ける人ならば、既に要領良くお金持ちになっているでしょう。人を動かす事に長けていたり、人を纏める事に長けていれば、もう少し要領良く風俗店の長に君臨していると思いますよ。人心掌握術に長けている。どうもそれだけは私には無縁なスキルになりそうですね。私はこう見えて女性には底抜けに優しいですからね。お店の中で好きにさせてあげる放任主義の人じゃないですか。そもそもが優しくなければ女王様を雇おうなんて考えないのですよ。風俗をやるにあたって非効率性を追求してしまう人達とシェイクハンドしたいと頑張ってしまった人が私ですからね。私はなんて阿保なのでしょう。すると合理的観点から判断すると『経営者としてかなり頭がイカれてる！』これに尽きてしまいます。私は、そんなやり方で邁進してしまう人なんですよ。爆進とか猪突猛進とかの表現が似合いそうです。まあSMクラブにはうってつけの頭がいかれた水商売人に進化してしまったんですね。こんな変人をトップに添えたい人も、考え方が特殊な人しか居ないと思います。師匠なんかはそんな人の代表だったのでしょうね。何故に私みたいな変人と手を結ぶ事を選択した？って話しになります。まあ、それは率直に師匠に聞いた事があります。『お前は納得出来ないと噛みついてくるだろ。それが一番の理由だな。ちゃんとお互いの落とし所が見つかるまで食らいついて来るから良いんだよ。もう一つある。お前は何故か女に嫌われないだろ。そこは重要だったな。特に仕事が好きな女に好いて貰える意味分からん才能がある。』だそうです。あまり褒められた話しに聞こえないんですけど。お前は万人に好かれるから！とか言って貰いたかったです。しかし、それは絶対に無いらしいです。自分でも良く分かってますけどね。だから、私と手を組みたい人も深掘り変人なんだと思います。他人の深掘りに興味津々に食いついてくる私が使いやすいんですよね。師匠の場合にはSMクラブをどうしても具現化したい夢を持ち続けていたのです。しかも何人もの人間に派遣型風俗、SMクラブをやらせてみたのです。誰もお店の立ち上げも出来ずに、全員玉砕したんですよ。誰も2年は維持出来なかったのです。それが師匠と私の合作のSMクラブなら15年続いたって話しです。しかも、第三期の離陸はハードテイクオフになっているのです。お金を儲ける事が第一の人間なら誰もやらない仕事です。まあ全員辞めるでしょうね。私はそんな時でも、お店を意地で維持してしまうんですよ。気合いと根性と執念は持ってた事になります。無いのはセンスと合理的判断だけです。そんな変人を引き抜こうなんて変人が、師匠以外にも居たのですから物好きですよね。今回はその引き抜き未遂話しをしたいと思います。

私に新店の店長を依頼して来たのは女の人でした。時期的には私がお店を辞める4ヶ月前くらい前じゃないですかね。そんな変わった人は、厚木USAのキャストさんでした。第1世代が崩壊する手前で一度入って辞めて居なくなっていたキャストさんです。第二世代が入り始めた頃に出戻って来たのです。この人も自分勝手な人でしたね。しかも上手く師匠に取り入って自分の立ち位置を守るような狡さを持ったキャストさんです。第2世代の中では人気はかなりありました。第2世代の初期から中期にはNo.1だったキャストさんです。No.1だったのでは無くNo.1不在期だったと思います。人気はありますが第一世代のNo.1さんには到底及びませんでした。それは何故か？私は先程少し狡いと言いましたよね。実力は第一世代のNo.1さんと同等の可能性もありました。可能性という表現にしたのにも理由があります。まあ間違いなく太客は裏引きしていたと思うのです。何故そう思っているか？一度、送りの件で揉めた事があるんです。送りの順番に文句を言って来たのです。しかし、私一人で送りを担当する時は、このキャストさんを最後に送るのは仕方がない事だったんです。そこにケチをつけるのは人間が出来て無いなと感じた私は、送りをせずに電車で帰って貰う事にしました。それなら早く帰れるので文句は言えませんからね。結局、私は6ヶ月間送りを一切しなかったのです。その間キャストさんは彼氏が迎えに来てるからと言って電車では帰りませんでした。これは嘘を言ってると、直ぐに見破りましたよ。彼氏の話しなんて聞いた事がありませんでしたからね。それに彼氏が仕事を知ってるなら、最初から送りはいらないのですよ。毎回の迎えは無理でも、たまに彼氏が迎えに来る事はあるじゃないですか。それが一度も無いのは不自然です。これはアッシー君に送りを頼んでいるなら、それはきっと元客だろう。しかも複数のアッシー君に代わる代わる送りをローテーションで頼んでるのだろう事は読めました。て事は、こんな事が同時に捲れます。太客は全部裏引いてるから、車に乗った事がある男が複数居るのです。この人は、やはり信用ならない。私の見立てはかなりシビアでした。しかし、その見立ては概ね当たりじゃないですかね。送りをしなくなってから、半年経ったある日に別のキャストさんから『なんか迎えに来てるの彼氏じゃなくて客らしいよ。何かあってからじゃ遅いからもう許してあげたら？』と言われたのです。私は分かったよ！と答えて送りを再開する事にしました。その瞬間から全日送りに変わりましたよね。やはり彼氏なんか居なかったのです。しかし、お客と他のキャストさんに言ったのは嘘だと思いますよ。複数の人が代わる代わる迎えをしていたのなら、太客になるとお店から裏引いていた元客ばかりの筈なのです。何故なら、そんな迎えをしてくれる太客さんはお店に残ってなかったからですよ。さらに、この話しにはおまけまで付きます。ストーカーが居て、勝手に部屋へ侵入されてお風呂が沸いていた！なんて後に彼女は言い始めたのです。そんな不法侵入は警察案件じゃないですか。しかし警察沙汰にしていないのです。カメラを付けたとか言ってましたが、全部嘘でしょうね。元客の中に、大口の太客が居て色恋使って維持していたので合鍵を渡していたとか変なオチがあるに決まってるじゃないですか。ならこれもやはり裏引きされた太客の成れの果てですよ。常に微妙なNo.1でしか無かったのはお客様の積み方がインチキだったからなだけですね。お金になると判断したらお店からお客様を盗んでただけですよ。私はそんな目線で、このキャストさんを見ていたのです。入店して2日目くらいにウチのご意見箱がツカツカと私のところに寄って来てこんな事を言ったのです。『ちょっと私が入ってたボックス座って前の席に耳澄まして見なよ！あいつプレイする気なんて全くないぞ！』流石、ご意見版！鋭い！なんて、思いながら言われ通りに、ボックスに座って前の席に耳を澄ましてみたのです。ん？これは、本当にプレイする気は全く無いね！その問題点を鋭くご意見版さんは見抜いていたのです。ありがたい話しですよ。この諫言は簡単に考えてはいけないんですよ。歴戦の将の肌感を重んじないと痛い目を見ます。この時、ご意見版はこのキャストさんの本質を瞬時に見抜いて報告してくれたのです。これは、やらずぼったくりだ！既に話しだけで延長を取っていたのです。2回目の延長も取ろうとしていたのですが私は、『新規のお客様ですからプレイしない接客なら、今日のところはお帰り頂いて下さい。』とこの延長を突っぱねました。どうしてよ？お客様がそれで良いなら別に良いじゃない！って、今読書様は思いましたね。良くないんですよ。私は延長の時は必ずお客様のところに直接お金を頂きに行って、本当に延長で大丈夫ですか？と聞く営業をしていました。そして、その場で直接ありがとうございますと感謝をお伝えしていました。まず、この確認が重要なんですよ。お客様が心から延長したいと思っているか顔を見て言葉を聞くと肌感で分かるんですよ。それから、新規のお客様相手に延長を取るのが得意なキャストさんは、やらずぼったくりを疑わないと行けません。ですからこちらでリミッターを付けておかないと大変な事になるんです。それをやれるかやれないかで、お店の信用度が変わってしまうと思うんです。どんな店舗でも一定数はこんなこす狡いキャストさんが入って来てしまうので、お店に自戒リミッターが無いといかんのです。私はご意見版さんから、このリミッターの大切さを教わっていた事になります。大事な事でしょ？そして、私もご意見版さんも厚木USA愛が強かったのだと思います。読売ジャイアンツの名将原辰徳監督がジャイアンツ愛を選手に説いて、チームを想う気持ちの大切さを選手に植え付けましたよね。この場合のご意見版さんのチーム愛は的確だったと思いますよ。これは私のご意見版さんに対する信頼が強いだとか思い込みによる勘違いではありません。そしてこす狡いキャストさんの本質を最初から見抜けていたから、裏引きも早めに見抜けたのです。ご意見版さんも、最初にこのキャストさんの本質を見抜いていたのですから人を見る目は確かなものだと思います。ちなみに延長の話しですが、本指名様様が延長する場合にはキャストさんがお金を持って来るのもありにしていました。もう本指名するくらいにキャストさんを気に入ってお店に来てくれているのですから私が出る幕では無いと考えます。しかし、私と第一世代ぶっちぎりのNo.1さんの間では例え本指さんと言えどもお店を見るものとして、私がお客様に対して直接お礼を述べるフォーマットを創り込んでいました。第一世代ぶっちぎりのNo.1さんの価値観では、本指名様でも延長は1回しか取らない！そのお金があるなら次回に必ず私で遊んで下さいね！と伝えてリピートして貰う戦略で営業をしていました。その方がより多くのリピーター様の接客をその日に出来るから延長は重んじてはいない！とまで彼女は言ってました。流石な営業感覚です。研ぎ澄まされた肌感だと思いますよ。そしてUSA愛が強かったのもありがたい話しですよね。この第二世代初期のNo.1さんは自分の事しか頭には無い人間性だったという話しですね。太客を自分でお店外に持って行ってしまうのですから、お店は多大な損失になるのです。そんな人をお店のNo.1認定して良いのか？となるじゃないですか。足を引っ張っている以上はNo.1認定剥奪で良いですよね。これが私の価値観です。太客は全員、お店から盗んで自分の懐に入れて問題無いと考えてしまう人は、絶対にお店のNo.1と呼んではいけないですよ。例え、そのキャストさんのお陰でお店が成り立っていたとしてもです。長くお店を維持して行くには大切な肌感です。太客さんはお店に指名返ししてくれるキャストさんに渡すセンスを私が持っていないと、お店が成り立たないじゃないですか。エレガンスも裏引きチクリ投書箱でも作りましょうよ。真実が暴かれる事により、真面目に接客しているキャストさんが報われると思います。おや？話しがまだ半分しか行き着いていませんから、次回もこの話しで盛り上がりましょう。では一時休戦です。

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