【店長コラム】創戯旅団 第193夜 裏ヘルス問題
※2025年09月07日22時22分

厚木USAの初期メンバーから第二世代に切り替わった狭間の時期だったと確か思うのですが、厚木USAのあるビルの向かいで、突然違法のファッションヘルスが営業を始めたのです。ビルの関係者は誰もそれが違法だと気づかなかったのですかね？適当な事を言った中で不動産契約をしたのでしょう。お店を作っている間も誰も怪しまなかったのです。個室を作りシャワーも作っているのですから大掛かりな作業ですよ。それでも誰にも情報は漏れなかったのです。厚木USAの入ってるビルには風俗店が3店舗入っているのです。隣りのビルにそれだけ風俗関係者が居たのに誰もオープンまで気が付かなかったのです。意外に情報が回るのが早い業界なんですけれどね。隣りのビルで箱型風俗店を作っているのに誰も気づいていなかったのです。ウチのビルの3店舗に関わる男性スタッフ陣は厚木の風俗業界では古株ばかりだったのです。近くの風俗人が手がけるお店ならば、すぐに店を作っている最中に気づいても不思議じゃないんですよ。それが誰もオープンまで気づかない時点で、厚木の風俗人が手がけるお店では無い事が分かります。尚且つ、厚木のプロの風俗人は違法ファッションヘルスなんかやろうとしないんですよ。お金をかけた上に1年以内に摘発される可能性の方が高いお店を誰が作りますか？最初から損しかしない戦略じゃないですか。仮に運良く数年持ったところで、お店を維持出来ないのは確定しているのです。その間に荒稼ぎ出来るほど風俗は甘くは無いですよ。そんな商売に足を踏み込んだ人間が居たのです。長期のスパンで考えたら負ける事の無い相手です。相手だけが違法ですからね。しかし、短期決戦を考えると明らかに目の上のタンコブになります。こちらはピンサロで、相手はシャワー付きの個室風俗です。価格も構造上向こうの方が高く営業出来ます。客数も売上もあっという間に、USAを上回って行く事は想定出来ました。案の定、違法ヘルスが開いてからは売上と客数は少し削がれた肌感はありましたね。ウチが何かドジを踏んだりはしていないのです。ならば外的要因に売上が影響を受けていたのは明白でした。そしてウチ以上に苦虫を噛み潰していたのは上の箱ヘルでしょう。幸運にも厚木には箱ヘルは2件しか無く、新しく箱ヘルを出店出来ない地区です。営業的に特需の状況が出来上がっているのです。余程、ど下手糞な営業をしない限りは売上を減らす事はありません。もし売上を減らした人間が居たなら営業センスは壊滅的に無いでしょう。特需でそれでは、どれだけでもライバル店が湧いて来る他の風俗は、間違ってもやれる事は無いでしょう。そんな特需営業に邪魔が入ったのです。これは他人の財布に横から手を伸ばしてお金を抜き取る戦略ですよね。短期的には良い戦略とも言えます。そんな戦いにくい相手が、突然現れた中で厚木USAは内部である事件が起きます。

この時は、まだ創設メンバーの寮生の美人さんと、やはり創設メンバーのシングルマザーさんはお店に残ってました。さらに新しい美人の大学生や、昨日のコラムに登場した中番の２人組さんが入って来ていました。いよいよ第二世代の主力が固まりそうだなんて安堵していたら、落とし穴が直ぐ先にあったんですよ。それは1人のおばちゃん臭丸出しの仕事が出来なそうなキャストさんが入店して来た事で始まりました。真面目に風俗やってたら、肌感で『こいつ、何か違う！こいつだけは、お店から弾かないと拙い事になる！』が凄く分かるじゃないですか。警報級の害悪がお店に紛れ混んで来たのです。注意報レベルでは生温いと思いました。これ駄目絶対！の感触が私の中にあったんですよ。しかし、師匠は鈍いんですよね。その混ぜるな危険！駄目絶対！を庇ってしまう人なんですよ。私は、駄目絶対！は素直に不快感を示す人です。もう皆さんも、私との付き合いが長くなって来てますから、私が駄目絶対！を言ってしまう人なのは知っていますね。今でも私は口癖の様に、サービス地雷と性格の悪い女王様は駄目絶対！と言ってますからね。そのおばさん臭丸出しのキャストさんを、ちゃんと向き合って話しながら使いなさい！とか師匠は私にアドバイスしてしまうのですよ。私は師匠にこう言うのです。『あれだけは直ぐに辞めさせないと、お店に取っていい事なんかありませんよ！』と師匠に直訴するのです。その度に『お前はそうやって直ぐに人を切りたがる。どんな人間でも使わないと誰もついて来なくなるぞ。』みたいなアドバイスを私にするのです。しかし、それは間違ってると私は今でも思っています。糞はどこまで行っても糞なんですよ。本質が糞、根っこが腐っているのですから百害あって一理無しなのです。これだけは、私は師匠とは悉くぶつかりましたね。しかし、師匠もエレガンス時代には少しだけは認めていました。『俺が人を切れない性格をしているのはお前が一番知ってるだろ！』と言ってましたからね。そんな意見の食い違いがあったので、その時はおばちゃん臭漂うキャストさんをクビにしたくてもクビに出来なかったんですよ。そして、やはりその判断が裏目に出ます。私の肌感の方が正しかったのです。まず何度話しをしても人気が出なかったのには根拠があったんですよ。この人、ただの本番裏引き嬢です。それは後々に分かった事です。私や師匠がどれだけ接客の話しをしようが、最初から全く聞く気なんか毛頭無かっただけの話しです。ほら、無意味じゃん！言わんこっちゃ無い！なんて、私はビジネスライクに思う訳ですよ。このおばちゃんに美人のキャストさんが引っ張られて居なくなってしまったんですよ。しかも新しく入った綺麗な学生さんまで持って行かれてしまったのですから目も当てられない惨劇になってしまったんですよ。やらかしてますね。私の危惧していた事が現実になってしまったのです。しかし、これから言う大事な事も隠さずにお話しします。実は私も同時にやらかしてたんですよ。寮に入っていた美人さんから送りの最中に、私は告白されてました。『私の彼氏になって下さい！』と告って来たのです。私はその時にYESもNOも言わずに話しを逸らしたんですよね。私は、何て律儀な阿保なんでしょうね。風紀はしませんでしたよ。教科書通りの対応です。しかし、普通のキャストさんでは無いんです。芸能人より美人なんですよ。半端ないお馬鹿さんではありましたが。でも良い奴でした。話しを誤魔化す＝告白は断ったと同義ですからね。そして私の元から居なくなったのです。私の下で働くのは気まずくなったでしょう。私はこの件も、ちゃんと正直に師匠には伝えていましたよ。『馬鹿！お前！付き合うって答えろよ！但し、デートはしてもやるなよ！やったら女は我儘になるからな！』と言われました。辞めた後の話しですから手遅れですよ。私も彼女が居なくなった後に師匠に話しましたからね。居る時に話したら色管理的な流れになるじゃないですか。話しがややこしくなるので、それは嫌でしたね。しかし師匠の言ってる事も一理はありますが無理です。付き合ったら普通にやるでしょ？やらなきゃ、寧ろ男じゃない訳ですよ。それでガキなんぞ出来てた日には、私はエレガンスには来てなかったでしょうね。子供の為に昼職を真面目にやりそうな性格を、私はしてますからね。何故ならば、これも何度も言ってますがSMクラブを纏めるなんて基地外じゃなきゃ無理なんですよ。これは創戯旅団のコンセプトでもあります。あの時の私がクソ真面目だったが故に、逆に今は狂気の世界に生きているのです。これも運命でしょう。私と師匠が同時にやらかした合体技がいらぬ惨劇を招く事になってしまったのです。私は素直に色管理に走るべきだったのでしょうか？今も正解は分かりません。いや、正解なんか無いんでしょうね。後からおにゃんこクラブから残ってくれていたご意見番的キャストさんから色々聞きましたよ。辞めた３人はファミレスで時間を潰しながら出会い系で援交していたとか、違法ヘルスで働いてるとお客様から聞いたよとか教えてくれてました。だからおばちゃんがただの本番裏引き嬢だと知り得たのです。まあ全ては後の祭りですよ。私も駄目駄目ですし、師匠も駄目駄目です。ここら辺のゴタゴタもあったりで当時はUSAの暗黒期でしたね。やたらと苦労していたのは覚えています。しかも、同時期に師匠のお兄さんと死別したり、私が店長に昇進したり一喜一憂していた時期でもありました。

それで違法ヘルスは最終的にどうなったのよ問題を語らないといけませんね。しれっとオープンしてた訳ですが、半年くらいしたら、やはりしれっと閉店してました。理由は当然摘発です。私が夕方に出勤して来た時には、もう潰れていました。どうやら昼の時間帯にバスで捜査員がやって来て、従業員、キャスト、お客を根こそぎバスに乗せて去って行ったそうです。以降、二度と営業が再開される事はありませんでした。捕まった理由は、スタッフかキャストさんの薬物問題から芋づる式にお店も摘発されたと聞きました。誰かがチクったのかと疑いましたが、相手は893さんか半グレさんです。喧嘩を売る愚かな人間も流石に居ないと思うんですよ。少し心配したのはウチを辞めたキャストさんが巻き込まれていたら後味が悪くて嫌だなと思いましたね。厚木署に連行されたのなら身元引受人が呼び出されるので身内にバレましたでしょう。始末書だか反省文だかも書かされたのでしょうね。散々に絞られてから解放されたのだと思います。お客も悲惨ですよ。家族か奥さんにはバレてしまったのです。身元引受人を呼ばれてしまったからです。このケースは一生奥さんと子供に白い目で見られますよね。それは耐えられない屈辱でしょう。いずれそうなってしまう事が分かっているのに、皆さん違法店で働いたり遊んだりしてしまうんですよね。アンダーグラウンドなシチュエーションに興奮してしまった人もいるでしょう。しかし、捕まった瞬間から地獄が始まるんですよ。こんな事が起こってしまうから、常日頃から本番駄目絶対と私は連呼してるのです。たった1回の失敗が、人生を闇落ちさせてしまいますからね。本当に気をつけましょう。結局、唐突に違法ヘルスは無くなり、私達には平和な凪の季節が訪れました。これにて一件落着となったのです。USAはキャストさんが移籍してしまったりと、とばっちりを少し受けました。しかし、違法ヘルスと揉めたりはありませんでしたよ。

この経緯は過去にも少し話した事ありましたよね。詳しく話しをするのは今回が初めてだと思います。創戯旅団コラムは様々な角度から同じネタを何度も擦ったりします。私の思い出補正がかかってますから、少し内容を忘れたり都合の良い方向に記憶が書き変わっていたらごめんなさい。私が意識して話しを盛る事はありません。単純に記憶がずれてるだけです。過去のコラムを読み返して整合性を合わせてからコラムを書くなんて面倒な事は端折ります。どちらもその時の記憶のままに文章化してますのでご了承下さい。話しを美化したり盛ったりする傾向はありません。しかし不幸語りにしてしまう傾向は少しだけありますね。次回は、厚木USAから引き抜き問題をテーマに話しをします。ピンサロでも露骨に夜職の人間が来たりしますよね。しかも露骨に引き抜きの話しをしてしまう馬鹿な人も居ます。流石にそれはどうなのよと思いませんか？お店を舐めすぎなんですよ。発覚次第出禁です。それでもエレガンスで遊びたい場合には身分を必ず隠して下さい。それが礼儀であり水商売人としての暗黙の了解です。と私は勝手に思っています。引き抜き問題に関する私の見解は以上です。次回は少し趣旨が違い、私を引き抜こうとした変人に関するお話しです。またもドタバタ劇な予感がします。私は痛恨の巻き込まれ事故に遭ってしまったのです。

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