【店長コラム】創戯旅団 第192夜 世にも奇妙なストーカー話し
※2025年09月06日13時22分

この話しは私が厚木USAの店長をやっている時に唯一起こってしまったストーカー事件の話しです。実際には警察には行ってませんので、事件ではありません。しかし、お店の中では大事件でしたからね。大事にはなりましたよ。派遣型の店舗と違うのはピンサロは少額で遊べるじゃないですか。その分、お客様と出会う人数は多いですからね。それだけ危険と隣り合わせになるのも事実でしょう。逆に派遣型風俗も密室でのプレイだけにお客様は変人である確率は高いですからね。しかもウチなんかはお客様全員が変態なのです。余計に怪しい人が来そうなイメージがありますよね。店舗型には店舗型のリスクがありますし、派遣型には派遣型のリスクがあるって話しになるんですよ。結局は身分証明書を提示して遊ぶ訳ではありませんから、お客様は全員得体が知れないのです。キャストさんの中には宝くじに当たって玉の輿に乗るなんて幸せな話しもほんの一握りは居るでしょう。また、その真逆に最悪の逆宝くじに当たってしまい命を落としてしまう人もいますよね。指名客がストーカー殺人を起こす事もあります。立川のデリヘルでプレイ中に殺されてしまった相模原在住の風俗嬢も居ましたよね。リアルに近場でそんな話しもあったのです。もっと近場でも怖い話しはありますが、9月にデリヘルのお怪談話しでもシリーズでやろうと思ってますのでまだ隠している話しまであります。さらに怖い話しをしましょうか。相模原の施設で大量殺人あったじゃないですか。あの犯人は捕まる前に渋谷だか六本木のデリヘルで遊んでたらしいじゃないですか。て事はですよ。都内まで行ってデリヘル遊びする人間がですよ。地元でデリヘル遊びした事は無いなんて考えられますか？まあ95%くらいの確率で地元でも遊んだ事ある方が正解じゃないですか。相模原か厚木か八王子か横浜辺りで遊んでそうですよね。ウチなんか変態店なだけにまさかな？と思う訳です。これ、ゾッとしますよね。今回はお怪談話しではありません。リアルにあった怖い話しです。どちらかと言うと、人の心に巣食う闇話しの部類だと思います。ホラーもサスペンスも怖さの質が違うだけですよ。それでは、平成の世に時飛ばし。

厚木USAも第２世代が台頭し始めたある日の事でした。中番（15時～21時）の二人組のキャストさんから話しがあると言われました。この２人組は同じ職場を辞めて厚木USAで働き始めた娘達でした。２人とも小柄な美人さんです。ウチでも直ぐに人気が出始めて、中番のエース格に育ちそうな勢いでした。そんな娘達から１通の手紙を見せられます。その手紙を読んで私は愕然としました。まず2人共に私生活の恋人、友人、親族には誰にも言わずにこの仕事をしている事を前提として話しを進めて行きます。手紙の中身をかい摘んで話します。まず2人の本名と住所がバレていました。2人の前の職種と同じ職場で働いていた事もバレてましたね。内容的には2人の素性は分かってるぞという内容と、今直ぐにお店を辞めないと両方の親に厚木USAで働いている事をバラすぞと脅迫する内容でした。ここまで明確なストーカー騒ぎは、私も初めての経験です。直ぐに師匠にも報告し瞬時に対応をしないとろくでも無い事にキャストさんが巻き込まれてしまいます。相談を受けた日の夜には師匠と私で対応策の協議をしました。しかし、どうも釈然としませんね。当人達はストーカーになりそうなお客様に、目星が付かないって言うんですよ。しかし現に手紙が届いている訳です。証拠がある以上は犯人がいるのですよ。自作自演でなければの話しではあります。それでも、この場合は自作自演する理由が無いと思われます。本人達はお店は辞めないで続けたいと言ってるのです。辞めたくて、策を弄したとかでは無いという事です。そもそも、そんな小細工をせずとも、やくざの店では無いのです。辞めたいと言う人を辞めさせないお店では無いんです。そんな悪さする腐った考えの人間は1人もいません。じゃあ、ストーカーはどうやって2人の個人情報を調べたか？ここが分からないのです。車で出勤して来るキャストさん達だったので、帰りに尾けられでもしなければ自宅は分からないですよね。しかも、別日に2人とも尾行された事になります。そんな事ってありますか？どうも釈然としませんよね。何か不自然に感じるんですよ。しかし、早急に手を打たねばならないでしょう。自宅に手紙が届けられたキャストさんをウチのお店に出勤させるのは危険です。師匠と私は泣く泣くそのキャストさんを系列のピンサロへ移籍させる事にしました。もう1人のキャストさんは直接目に見える被害を被っていないので、ウチに残す事にしました。その後はストーカーから何らかのアクションは無かったので、問題は一応解決しました。ストーカー騒ぎは一段落したんです。可哀想だったのは、移籍する時に本指名のお客様を持っていけなかった事ですかね。念の為に本指名のお客様は全員切りました。友達がウチに残っている以上は、そのお客様達をウチのお店で遊ばす事はしませんでした。ストーカー騒ぎが継続してしまったら、もう1人のキャストさんも失ってしまうじゃないですか。それだけは回避したかったんですよね。私は当時からキャストさんには、底抜けに優しかった傾向が出てますよね。それは師匠も同じなんですよね。お互い に変に格好つけるので笑ってしまいますよ。問題はこれにて一件落着です。皆さんは、犯人は誰だと思います？

何だよ？別にストーカーでも無いじゃないか！と思った読者様も多いんじゃないでしょうか。私達が大袈裟なだけかも知れませんしね。それでも、キャストさんから深刻な面持ちで相談を受けている以上は、何とかしてあげないといけないのが私達風俗人ですからね。『大丈夫だよ。気にし過ぎだよ。』なんて答えて、やり過ごそうとする無責任な対処の仕方は出来ません。それは人でなしじゃないですか。もし、そんな対応をして取り返しのつかない事になったら、私達スタッフはいい加減な人間のレッテルを貼られてしまいます。そうするとお店の中でもキャストさんからの信用を失ってしまうので、絶対によろしくないでしょう。直ぐに『どげんかせんといかん！』とアクションを起こさないと、この問題に対して真摯な対応をした事にはならないのです。これが、教科書通りの回答でしょう。テストならば正解を貰えると、私も思いますよ。これで、今回の話しを結んでいる様じゃあ、私も大概のどさんぴんでしょう。阿保過ぎます。それにこれが結論なら、コラムネタになんかしませんよ。つまらないですからね。多分、これは大きく真実とは違うと思いますよ！が、私の今の見立てです。当時の私でさえ『何か、腑に落ちないんですよね？』とか師匠に話してましたね。経験値が無いなりに少しだけ肌感で違和感を感じていたのでしょう。多分、それは正解です。何事も真実は刻が解決してくれます。状況証拠が揃って来ると大体は推測出来るんですよね。何事も、そんなもんじゃないですか？飛躍し過ぎた例を出しますが、大昔の3億円事件は未解決で時効になりましたね。しかし、犯人は目星は付いてましたでしょう。自殺した警察官の息子でしたっけ？何割かの確率で真実には近づいているとも言えます。証拠不十分ですから100%なんか勿論無いですよ。それでも、この線で7割は正解なんて所までは肉薄するのが警察の捜査じゃないですか。大の大人、しかもプロばかりが捜査してるんですよ。全く真実に近付いていないは無いでしょうね。例外としてロズウェル事件だけは真実には近づけ無いでしょう。何故ならば隠しているのが警察、軍、NASA、国だからです。そうなると真実は闇に葬られます。都市伝説の出来上がりです。都市伝説でも正解はあるのか？ってくらいの謎めいた事件かも知れませんよ。寧ろ、宇宙人やUFOの噂を流してしまう方が好都合なのかも知れませんよ。最先端の軍事機密がロズウェルに有り、軍事機密を隠す為のブラフの可能性は疑わないんですか？ってなりますよね。少なくともUFOよりかは現実的な発想じゃないですか。ん？脱線する方向が都市伝説に傾いてしまいましたね。元に戻します。このストーカー騒ぎも時間の経過が7割くらい正解を暴いてくれたと思っています。風俗もロズウェル事件に似たケースがあるんですよ。このケースも実はそうなんじゃないかと勘繰っているんです。ベテランの勘と推測ですから、7割程度正解に近付いていると思いながら、私の話しを聞いてみて下さい。このストーカー騒ぎの後はストーカーに関する話しが再燃する事はありませんでした。お店を移動したキャストさんはかなり長く働いてくれました。USAに残ったキャストさんは4ヶ月くらいで辞めました。噂では町田のデリヘルへ移籍したと聞いています。結局は、このストーカー騒ぎの真実は何処にあったのか？私も本当の答えを解答書があるなら見てみたいですよ。が！しかしです。これはストーカー騒ぎ自体が擬態の可能性が高いと私は睨んでいるんですよ。その方が合点がいくというか色々と符合するんですよね。これ、私の仮説はこうです。そもそもがストーカーは存在しない。あの手紙を送ったのはUSAに残ったキャストさんの彼氏か、彼女と付き合いたい男だった可能性がある。何故、そう思うか説明します。わざわざお店からキャストさんをつけて行って素性を調べてお客様に取って何の得がありますか？嫌われてしまうので、素直に告白するなりでいいじゃないですか。さらに、後をつけ回された被害が全く無い事。そしてお店を辞めろと片方にだけ手紙を送っている事。これが何を意味しているかです。どちらの名前も分かっているなら両方に普通は手紙を送って良さそうな話しでもありますね。USAに残っているキャストさんに対しては、いろいろとバレてしまったらまずい事があったと考えるべきでしょう。USA側に残ったキャストさんと彼氏の関係が何らかの事情でギクシャクしてしまったとします。彼氏は彼女が違う男と浮気していると疑い尾行をしてみたら、実際には友達と一緒に風俗店に通っていた。であるならば友達の方にお店を辞めろと脅かしたら２人ともお店には行かなくなるのではないか。彼女本人に説得したり手紙を送ると別れ話になりかねないので、都合良く友達の方を辞めさせる手法を考えたと仮定するとどうでしょう。あら？不思議。こっちの方が現実的です。ストーカーも脅迫も最初から擬態だった訳です。USA側のキャストさんも、実は薄々は勘づいていたが真実は誰にも黙っている事にした。自分が悪者にはなりたくなかったからです。するとお店は検討外れの対処はしてしまい、相変わらず彼氏は彼女がウチで働いているのを疑っていろいろと彼女を追求して来ます。困ったUSA側のキャストさんはウチから逃げて、彼氏には所在を分かりにくくした。次に働く職場を町田まで離してしまえば彼氏も探せ無いだろう。しかもデリヘルならば待機場所へ入るだけなので尾行されてもお店で働いている事はバレない可能性は高くなります。彼氏の方も系列店に友達が移動したところまでは掴んでいても彼女が一緒では無いから、これ以上友達側に風俗を辞めろと手紙を送る意味は無くなった。これが本当の真相なのはUSAに残ったキャストさんは想像は出来ていたが、自分の彼氏がやらかしている事がバレるのは彼女的に友人との仲にヒビが入ってしまうので、都合悪いから私には黙っている事にした。その結果、私と師匠の対処にミスリードが起こり見当違いの対処をお店がしてしまった。【つづく】

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