【店長コラム】創戯旅団 第157夜 エナジックスポーツ高の野球感とエレガンスの風俗観
※2025年07月13日22時11分

変態な高校野球ファンは、ん～？となりましたでしょう。SMコラムでこの話題が出てきても、誰もが？となってしまいます。それで良いのです。今の段階では私も？ですから。ここからこの話題を使ってSMを5,000文字丁度で表現しなさい。それが今回の小論文の問題になります。あまりにもかけ離れた事象過ぎます。出来るかそんなもんと思いますが、やってみましょう。仕事とは常に無茶難題の上にしかありません。どうSMに高校野球話しを結びつける？キャストさんが客卓でこなさなければいけない唐突な接客スキルと同じです。日記を書く時もまた然り。話題の無い状態から、どうSMを語って行くか。話しを創造する才能が問われます。さて、想像の翼を広げてこの難問を解いて見せましょうか。

さて今回の題材となっているエナジックスポーツ高校とは何ぞや。沖縄県にある学校法人大城学園が設立したスポーツ教育に特化した全寮制の高校です。野球、ゴルフ、陸上等のスポーツ教育に特化した学校なのが面白いですね。千葉県の千葉科学大学と附属高校も系列化して、教育の幅を広げているのも面白いですね。そんな高校野球に特化した高校が、創部から僅か3年で、早々と甲子園に出場したのです。今年の春の選抜大会に出てきたのですが、3回戦で惜しくも智弁和歌山高に敗れてましたね。智弁和歌山高は準優勝しているので全国の強豪を苦しめる良いチームを創ったのです。自由奔放に選手達が戦術を考えて試合をする風変わりなチームでした。そうなると完全に選手達の判断力とセンスが問われます。全国屈指の猛者相手に18歳前後の高校生の判断力が果たして通用するのかと厳しい見方をする事も大切です。大枠の戦略もその場その場の戦術も大人の判断が必要な時ってあるでしょう。だから、どのチームも老齢の監督が指揮を取るのです。智弁和歌山高との試合は見ていて面白かったですよ。エナジックスポーツの高校生達が考えた闘い方を、全て智弁和歌山の監督が防いでチャンスを潰して行くのです。この若い監督がなかなかの曲者なのです。高校時代は母校智弁和歌山高で全国優勝の経験がありプロ野球選手経験も10年以上ある中谷監督です。名将高島監督の教えを受けているのも大きな財産でしょう。そんなサラブレッドの様な監督に高校生の判断だけで挑むのは少し荷が重いでしょう。見ていて可哀想になりました。もしエナジックスポーツにも策士として老指揮官が居たら、智弁和歌山高と良い勝負出来た可能性が高いと思いますよ。内容的には互角の試合をしていましたからね。決めなければいけないところで、智弁和歌山高はきっちりと得点を積み重ねて、エナジックスポーツは無駄な憤死を繰り返したのです。決定力と判断力の差がそのまま点差になってしまいましたね。非常に勿体無い闘いだったなと見ていて感じました。

そして、この勝負感の大きな差を、今回はSMに当てはめて考えて行こうと思います。私は特に女王様をメインに据えてSMクラブを運営するコンセプトに取り組んで来ました。その中で第一期から第二期へと移り変わる際に、それなりに力を持ったキャストさんをスカウトして行きたいと思いほにゃらら割バック営業なる破格の給与を目玉として打ち出しました。結果から先に行ってしまうと、これが大失敗でした。第二期終盤なんかは指名を取れないばかりで手に負えないなと正直匙を投げてましたからね。匙を投げてお店のキャストさんを総入れ替えするのは師匠の専売特許だと思っていました。私は我慢強いですし、問題あるキャストさんがいれば真っ向からぶつかるタイプです。風俗店で働いた中で、これは駄目だろうと匙を投げた事なんて無かったのです。その私でさえ第二期末期は一度お店をぶっ壊した方がマシなお店になると考えるに至ったのです。風俗生活約20年にして初めてのキャストさん総入れ替えになる悲劇を体験する事になりました。初めて働いたピンサロが似た様な末期的状況でしたが、私はビギナーズラックで閉店回避させてしまいましたからね。そう考えると自身が風俗店の末期的症状を目の当たりにするのは、今回が初めてだったのです。この惨状では、確かにお店を1回壊してしまった方が確実に早くお店を立て直せると知る事になりました。私は閉店を回避をさせたりリニューアルを成功させたりしていたのですから、本来はキャストさん総入れ替えの新装開店が破壊力ある事を学んでいてもおかしくは無かったのです。しかし、過去に1度も失敗をしていなかった私は、少し驕りがあったと素直に認めます。一定の基準を越えた接客レベルの酷さがある場合はチーム解体が不可欠なのです。プロ野球チームやプロサッカーチームもチームの立て直しを何度もしながら、強いチームへと成長しているのです。私もその苦労をしながら、強いお店を創りあげないといけないのです。それこそ大手企業でも暗黒期くらいありますよね。例えば日産とかJALなんかは苦しみもがき試行錯誤する中で生き抜いて来ているのです。致命的な大失敗をしている企業なのでリスペクトは出来ませんね。それでも苦境を乗り切ろうと踏ん張っている社員の方々は凄いなと思います。そんな姿に勇気づけられもします。今、日本の会社は国際的な大不況とインフレで苦労している会社なんて沢山ありますよね。風俗店で仕事をしている私だって同じです。真剣に仕事と向き合って、きっちりした取り組みをしなければと思ってますよ。ただでさえカオスなSM業界にいるのに、この令和の大不況の中でやっかいなメンバーばかりと遭遇してしまったんだなと苦笑いしてしまいます。今になって、ようやく師匠の苦悩を理解する事となったのです。師匠もよく耐えていたなと、今更ながらリスペクトする事になったのです。後追いで私まで失敗しまったのです。こんな失敗も経験しながら風俗業界を生き抜かなければならないのだなと、この年齢になっても学びがあるのです。しかし、これは歳相応の苦悩なのでしょうね。失敗した時の痛みを知らないと、SMクラブで力強いワンチームなんか作れないんですよね。勢いだけで上手い事チーム作りが出来ていた時期は、まだ若過ぎただけだったかと痛感します。同時にその頃の頭の悪さと純朴な楽しさも妙に懐かしく思えます。何も考えていないのですだから、それは楽しいと思いますよ。これより先は営業も老練さを求められるのです。戦略を練り直して、真摯に接客に向き合うお店を構築しましょう。やれやれ、これは大変ですよ。しかし創戯旅団コラムは、その営業の大変さがリアルタイムに反映されるので読み応えありますね。私もコラムを読み直しながら自戒出来るのは大きいです。お店で何が起きてしまったのかを記録しておく事は大事なのですよ。ですから創戯旅団コラムは、正直にお店で起こった事が反映されていてこそ価値が有るのです。見栄なんか張ってる場合ではありません。意地を張る局面でもありません。2度鉄を踏まぬ様、慎重に歩みを進めるのみですね。

私なんかまだまだエナジックスポーツさんと同じくビギナーらしい壁にぶち当たってるんですよ。経験値は何かを極める上で本当に大切です。転んで負けて泣いて、その痛みを元に次の戦略を創り、また敗れる。人生なんてその連続かも知れませんね。それでも生きている以上は前に進み続けないといけません。自死を選びはしないのですから、私達は常に前へと進まねばならないのです。頑張る事は出来ますよ。今までだって真面目に生きてますからね。問題なのは、それが正しいのか正解がない事です。もし間違っていた時に、速やかに軌道修正を出来ているのか的確に判断する必要がありますね。ありきたりの考え方で仕事をするのならば、どこで働こうが一緒じゃありませんか。では仕事上で大きく判断を間違ったと気付いた後に、そのまま同じ場所で働く事に意味を持てるか持てないか問題です。この観点が凄く大事だと思いませんか。私が賞レースは作った方が良い。新プラットフォームを持っている事は凄く重要。ここ最近はそんな事を言い続けている事には、本当に意味があるのです。何が失敗なのかを検証して次の手を的確に打てる環境を作って起きたいですよね。何が上手くいかなかったのかを一人で考えないで、周りの人間と相談しながら試行錯誤出来る環境を作れるのがベストだと思います。そこが凄く重要なんですよね。仕事仲間とのコミニケーションが何もなければ、別の環境で働く事を考えるしか、自分の窮地を打開する方法が無くなってしまいます。失敗を恐れずに、仮に失敗したとしても必ず再起する力強さを身につけないと意味がありませんからね。そんな時に仲間の力が有ると大きく助かります。そんな基本的な事の大切さを知っただけでも、私の躓きに意味はあったと思うんです。私にもおごりがあったかと思い知らされました。今までが1回もミスらずに来れていた事が幸運なだけでしたね。それを勝手に自分の実力だと勘違いしてしまってはいけませんね。この先も気をつけねばならない、大事な教訓になったでしょう。成功していたのは周囲の皆さんのお陰だったりチームワークの秀逸さだった可能性もあるのですから。学んだのはそれだけではありませんね。定期的に出来の悪い人間は足切りしておかないと、負の連鎖を必ず生んでしまいます。放置しておくと、取り返しつかない事になります。その失敗も、この身をもって学ぶ事になりました。軽く考え過ぎていたかも知れませんね。風俗に辿り着く時点で悪い考え方を持っている人が一定数いる業界です。さらにそれが女王様となると、アウトレイジ級の悪人や風俗的に落ちこぼれてしまったキャストさんが多い世界です。風俗店で落ちこぼれてしまい腐っている人間を、お店が守る意味は全く無い事を考えておくべきでしたね。この失敗も素直に認めましょう。全く意味の無い雇用関係を長く続けてしまいました。ここの判断は難しかったですよ。コロナ禍でキャストさんの募集が少なくなってしまい、真実を掴みづらくなってしまいましたよね。キャストさんを大事にしないといけないなんて親心と親切心が生まれてしまったのは、よろしくありませんでした。そこは心を鬼にしてシビアに女王様を管理していなければいけなかったと思います。それだけではありません。営業的に成功してしまうとその利益に乗っかろうとして来る人間が湧いて来るのです。私も平和ボケしてるなと苦笑いするのですよ。平成初期の成功しやすい時代に成功をしてしまっているので、令和の時代では不安定要素を持って生きてしまっているのです。私は、人が良すぎでしょ！と伊勢原の看護師さんに言われた事がありましたよね。おっしゃる通りです。今では、時代は平成を飛び越えて令和なのです。世界的大不況の時代であり、世界では紛争では無く戦争が起きてしまっているんです。あまりに世の中が貧しくなり過ぎて、周りの信用している人間までもが他人の財布に平気で手を突っ込んでくる時代になってしまったかと深く反省してますよ。であるならばですよ。今から言う一言は水商売人として生き抜く上で大切な事なので良く聞いておいて下さい。令和のこの厳しい時代だからこそ、私達自身を守っていけるだけの理想郷を作らなければ意味が無いと気付かされましたよ。だってそうですよね。奴隷が奴隷の身分のまま少しだけ頑張る事に、何の意味がありますか？今日のご飯を倍の量買える小銭を貰う考え方が、既に奴隷じゃありませんか。私達は奴隷である事から抜け出す為に戦うのが本当の闘いなのでしょう。それこそが令和の風俗人の矜持なんだと思いますよ。今は風俗人全員がその悩みを抱えたまま苦しんでいると思います。【つづく】

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