【店長コラム】創戯旅団 第153夜 世界観・価値観の融合は難しい
※2025年07月07日15時33分

今夜は七夕です。この歳になってふと思うのですが、平塚の七夕祭りがあるじゃないですか。お祭りにしては食べ物に特色の無いお祭りだと思いませんか？このお祭り食べ物は何が有名なの？こんな質問をされた時に明確に答えられないじゃないですか。しらすボールですか？インパクト弱いですよね。夏の風物詩、スイカとかそうめんとかアイスなんかが欲しくなるには、少し時期が早過ぎるんですよ。何せ、まだ梅雨も明けてません。何か織姫と彦星の言い伝えに纏わる和菓子でも開発したら人気出そうなのにと思いますよね。花火からの天体観測みたいな夜イベントが無いのも、少し寂しい気持ちがしますよ。余計なお世話かな。寧ろ、ウチが七夕祭でも考えろ！って話しになりますね。しかし、当日では手遅れです。来年は何かやってますかね。当日のみのゲリライベントを企画するのはありだと思います。今は完全事前予約制なので、当日限定イベントは開催不能です。まあこの先、潮目が変わるタイミングが何処かで来ると思いますよ。

人と人が考え方を擦り合わせる。これが、またなんとも難しいのです。恋人の破局。これなんかは、価値観の相違から付き合いを解消する事が殆どでしょう。酷い場合は大喧嘩の末別れるなんて事も多々あります。相手を恨むまでに拗れる事もありますね。最初は噛み合っていたのに、途中からおかしくなるなんて頻繁に起こります。上手く運んでいた時はあんなにも幸せだったのに、どこで歯車が狂ってしまったのだろう。結婚から離婚へと向かってしまう時は、そんな気持ちになり後悔しても後悔しきれません。価値観をすり合わせたり、お互いの世界観を融合する。この作業がどれだけ大変か。今回はSMを通してその感覚を磨いて行きましょう。また普通の付き合いとも違い、新鮮で学びに繋がるかも知れませんよ。SMですら上手く噛み合うのは、ほんの一瞬だけですからね。センスの無い女王様やM女さんは永遠にどん滑りしてしまいます。中には痛い人のまま20年近くSM嬢として暴走する人もいますからね。そんな場合は大抵は女王様です。一方通行をSMプレイだと勘違いしてしまう可哀想なパターンになりますね。大半は本人は早めにSMクラブの在籍は失っています。SMクラブは女王様の暴走にはお客様がついて行かないので、女王様のクビが締まりますからね。しかし、これがSMクラブ抜きの場合はどうでしょう。困った事に成立してしまう場合が多々あります。どういう事か説明しましょう。一方通行な思い込みを正解だと思い違いしたままでも、援交系のサイト、出会いアプリ、X、その他のお直引き、SMイベント界隈でならば、暴走を咎める人がいないんです。これが厄介なんです。しかも昼職ではありませんから数値責任なんてありません。他人と収支を共同して作る仕事ではありませんからね。そうなると、どん滑りしている事を理論武装して正解に書き換えようとする、究極に痛い人が出来上がってしまうのです。私もそうならない様に気をつけようと心掛けてはいるんですよ。それでも心の隙間にポンコツ女王様が巧妙に入り込んでくるので、散々苦労させられてますよ。お店が沈みそうになる度に、私が捨て身の戦法でお店の維持を図っているだけです。これを世界観の瓦解とも言いますね。毎度毎度、ポンコツ女王様には何しにSMクラブに入店したんだよと思わされませんか？早くSM業界を引退してくれよ！と何人の女王様に思ったことか。M女さんにせよ、女王様にせよ、キャストさんは強烈な世界観をいつだって持っています。お客様もまた強烈な世界観や価値観を持っています。肉体的に共鳴する事は至難の業だからこそ、SMクラブで好みの女性が見つかった時は幸せな気分になれるのです。

では、どうしたら世界観を融合出来る？そして共鳴させる事が出来る？皆んな、ここで多大な苦労をします。全国にSMクラブの数が極端に少ないのは、この難解な問題点があるからだと私は思っています。普通の風俗の様に、オーソドックスなプレイに入っても何か触れ合いが薄いのです。お互いのSM的な世界観に温度差があれば、性癖までもが微妙に噛み合って無いんです。それをSだから無理矢理やっていい。それをMだから無理矢理やられてしまった。そんなノリで成立する訳がなかろうとなりますからね。無理矢理は無理なんですよ。それは本物の奴隷では無いからです。相手も自我のある人間であり、プレイとは言えどマウントを取られでもしたら腹が立つのはあたり前なんです。幅広くSMを楽しみたいのならば、まずはそこから学んだ方がお金をドブに捨てず済みますよ。謙虚な気持ちで、相手を尊重する事が大切です。相手の考え方を吸収して、自分の考え方と融和させる気持ちを両者が持たないと、絶対にプレイは成立しないのです。片方の気持ちが乗ってない時点で終わってるじゃないですか。子供のおままごとでも片方が気乗りしていなければ成立しないでしょう。大人になっても、性生活は同じ事なのですよ。穴と棒。擦ると気持ち良い。汁出る。子供出来る。それだけじゃ無いですよね。SMは資源な所為の摂理とは無縁の世界です。しかし、いつのまにかそちら側に戻ってしまってませんか？それはSMじゃ無いですよ。子作りです。もしくはセックルと言う名のスポーツですよ。この考え方の付け合わせが、どこまでも噛み合わないのがSMでありSMクラブなのです。もう一度繰り返しますよ。噛み合わなくてあたり前な気持ちで居ないとSMは楽しめません。そうなって千日手に陥っているのに、勝手に自己満に走り、精神的オナヌーをSMプレイだと言い張ってしまう人の何と多い事か。これが女王様だったら、皆さんはフルボッコで叩きますでしょ。絶意に許しませんでしょ。間違いなく干しますよね。7割の女王様は実際に干されましたよね。お客様は相手にもしませんでしたよね。これが凄く大事なところなのですよ。実は反対側のS男さんも7割がどん滑りしてますよ！って話しなんです。そこを、お金を払ってるんだから俺の言う事を聞け！って言ってしまったらポンコツ女王様と何も変わらんと思いませんか。だからS男さんと云えども謙虚であるべきなんです。ここ数回のコラムの中で、私自身も初心を忘れてないかと反省していましたね。SMにも言える事だと思いませんか？なにか人として大切な相手を慮る心を失って、人に対して都合良くマウントを取ってしまう考え方に陥ってませんか。相手を敬う気持ち無く人と心が通う程、人の心は単純ではありません。商売といえども心はお金では絶対に買えません。人が人である限り本質なのは、人は人の上に人を作らず、人は人の下に人を作らずである事を人間は直ぐに忘れてしまうのです。格言があったとしても、天は存在しません。神も存在しません。全てを決めて行うのは人です。人が神を創造し、大事な理を神の言葉に置き換えてしまっただけです。天が人を創造したのでは無く、人が天を創造したのです。そして人は人の上で好き勝手にしたり、人の下で好き勝手にされたりしてると腹が立ちます。ましてやSMクラブのSMプレイは赤の他人とやるものです。知らん人にいきなりマウント取られてムカつかない人間なんていないですからね。全部真実でしょうから無視する事は出来ません。人をリスペクト出来ない人間にSMプレイは無しです。ところが、間違った認識を持っている人ばかりでしょう。これがSMクラブが増えずに減る一方な根拠になります。おままごとをしたい人が2人居たとします。この2人のやりたいおままごとは少し毛色が違います。片方は食卓ごっこ。もう片方はお医者さんごっこをしたいと思っています。この2人はどうやって折り合いを付けたのでしょうかね。片方が相手のやりたいおままごとに付き合ってあげた。まあ大体はこうなります。それでおままごとは成立したのですが、片方は相手の考え方に合わせただけなので、少し気持ちに歪みは出来ましたね。2回に渡って交互にお互いのやりたい事をやった。これはお互いをリスペクトして落とし所を作っているのですから、褒められるべき手法です。時間を半分ずつにしておままごとをやった。これも譲り合いの精神が先に来ている関係なので褒められるべき落とし所です。食事をしながら診察もした。これは凄いとしか言いようがありませんね。大人になったら立派な変態になれますよ。何かを発想する中でも斬新で面白いと思われますので、大いに褒めてあげるべきでしょう。現実世界ではあり得ないよ！とバッサリ斬り捨ててしまった人はSM向きの考えではありませんね。SMごっことおままごとは似ているからですよ。どちらかがマウントを取った時点でつまらないものになってしまうのです。お金が絡んでいたとしても、気乗りしないものは気乗りしません。ですから、謙虚である事、相手を慮る事、人の話しを聞く事、自我を押し通さない事辺りはSMでは重要事項なんですよ。その上でだけ世界観の融合は成り立つのだと思います。価値観を擦り合わせて、落とし所を探る。これは全ての人間関係の基本でもあります。歩み寄り。この言葉が出てくる時点で、人間関係はフィフティーフィフティーです。対等な関係でしか成り立たない話しだと思って下さい。それでもようやくスタート地点に立っただけだと思って下さい。そこから試行錯誤をしながら、プレイの黄金比率を2人で探るのです。相手を尊重して、譲り合い思いやりながら人間関係を築いて行くのです。絆は深めるものであり、関係が浅い期間から世界観が融合する事はありませんよね。私の言ってる意味をちゃんと理解してますか？2人とも自我が強く、性的に歪な世界観を独自に創造して、個性的な性癖が完成されているんです。それを融合するなんて、相手を信用しないと絶対に出来ませんよね。お互いの性の歴史を知るまでには時間を有するのが当然なのですよ。ほら、常に相手に尊敬の念を持ち、相手をより理解して共鳴して行かないと、性を融合する事は出来ないと思いませんか。お浚いしましょう。SMは竿があって、穴があって、合体して、おたまじゃくしが卵に突進する運動会があって、子供が生まれる世界とは違いますからね。これだけは必ず理解しておきましょう。

世界観の融合が完成した先にどんな奇跡が生まれるのか、そこにSMクラブの極意があるのです。勝手な様式美を創り上げてしまい、『貴方は何をしてくれるの？お金を払っているのだから、そっちで全部考えてくれる？』こんなマウントを取っている間は永遠にSMクラブで奇跡を生み出すなんて無理だと思っておきましょう。そんな事は無い！俺は楽しんでる！そんなお客様も居るでしょうね。それは相手は苦痛でしか無いと思いますよ。貴方は楽しみ。お相手はどん引く。これを人間関係では一方通行と言いますね。S男さんは7割滑っているの本当の意味です。私生活のSMとSMクラブのSMには大きな誤差があるのも理解しましょう。相手に対して職業SMだのと御託を並べる前に、自分がお金を払ってお店に来た挙句に本末転倒な事を言っている事を恥じましょう。相手を敬う気持ちが無ければSMは成立しません。その基本中の基本からして、根本から瓦解してしまっています。そんな失敗をしない様に、肝に銘じて世界観の融合に励んで下さい。私がお店にいる限りは、目一杯補佐して行きますからね。

次回の創戯旅団は、M男さんの次に語るには丁度良いネタだと思います。強い女性語りに続いて行って見ましょう。これまた漠然としたネタです。私から見たS女に対する憧れとリスペクトを語ってみる良い機会だと思います。普段から散々ディスっているのに、それでも女王様と仕事を継続しているのには自分なりの理由があるのでしょう。私はツンデレですかね。全くやれやれです。自分でも意外に思っていますよ。

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