【店長コラム】創戯旅団 第121夜 その閃き天才に付き
※2025年05月18日11時11分

タイトルにある様な天才的な閃きなんて私は思い浮かんだ事はありません。もっと泥臭い？違うな。地獄絵図の中で育んだぎりぎりの発想しか持っていないでしょう。では、どんなシチュエーションを天才的な閃きと言うのでしょうね？本当に羨ましい。私の性格では妬ましくはなりません。そんな凄い発想を思い付く天才は、素直に尊敬します。真似はしませんが考え方をリスペクトすると思いますね。そんなケースが今年春の選抜高校野球決勝戦でありました。あゝあれか！？と野球狂の人は思いましたよね。それです。6回に横浜高校が見せた継投です。監督が鋭い閃きを見せましたね。そのノリこそが大切なんじゃないかと、私は本気で思ってます。あの監督の判断があってこその横浜優勝じゃないですかね。私達は、神奈川県に新しい名将が誕生した記念すべき大会を目撃した事になりましたね。数年前の夏には神奈川県予選決勝の9回に誤審の後にホームランを打たれて、横浜が慶應に代表を奪われる珍事件がありました。さらに全国制覇の奇跡までをも慶應義塾がやらかしてしまうのです。あれも凄いドラマでしたが、今年の横浜もなかなかにドラマティックな全国制覇だったと思いますよ。健大高崎との秋の関東大会決勝の死闘と言い、明治神宮大会制覇と言い、凄い闘いを見せてくれました。明治神宮大会決勝の広島商戦も良い試合でしたね。横浜は春の甲子園終了まで秋から無敗を貫く格好良い闘い。ファンになりましたね。これで春夏甲子園連覇なんて事になろうものなら、松坂世代に並んでしまうのですから選手達は凄い事をやらかしてしまうのでしょう。既に監督なんか春甲子園制覇の時点で名将ですよ。渡辺監督に並べる名監督はもう現れないかと思っていたら、とんでもない。居ましたね。嬉しくなりますよ。東海大相模の名将門馬監督が学校を去ってしまい、神奈川県は全国制覇が厳しくなるかと思いましたが杞憂でしたね。さて、その神の一手となった采配とは、6回表に準エースからエースへの継投のタイミングで起きます。既にカウントは途中まで準エースが投げていたタイミングでの投手交代。しかもエースにではありません。そのバッターを変わった投手がアウトにしてからエースへと継投します。お見事なワンポイントリレーでした。これだけなら見事な投手リレーでしたねで終わりだった可能性もあります。しかし、その裏に横浜が大量点を取り勝負を決めた事で、あの継投がより光を放ちます。まさに名采配になりましたね。そうしてくれたのは選手達でしょう。監督は一瞬の閃きを表現しただけです。その閃きを具現化してくれたのは選手達で6回表の段階では、勿論6回裏に6点を取り勝負を決めるなんて事までは想定は出来てはいないのです。しかし、選手達があの閃きを名采配へと昇華させてしまったのです。私は凄い歴史の誕生を目撃してしまったのでは無いかと、今でもまだ興奮しているくらいですね。スポーツ後進国であった日本が、最近は世界で活躍出来る様になって来ましたね。大谷翔平の大リーグでの活躍もそうです。まさか、日本人が大リーグでホームラン王を取り、同時に投手としても活躍しているなんて漫画の世界が現実になってる様な奇跡です。遂に日本にベーブ・ルースが誕生してしまった様なもんなのですよ。サッカーだって、ワールドカップでまさか日本がドイツ、スペインを破って予選1位で決勝トーナメントへと進む時代を見れた事が幸せです。ワールドカップ優勝経験のあるチームを日本が下すとか夢見てるのかなと思いましたよ。これは、キャプテン翼ですか？って突っ込みたくなります。高校野球だって、日本の中での話しではありますが、一時代を築いていた横浜高、東海大相模高の両名監督が居なくなり、神奈川県は暗黒時代に突入するかと思われたこのタイミングで慶應義塾と横浜が全国制覇を成し遂げるのです。まだまだ神奈川県の高校野球は頼もしい限りです。私は大阪生まれの千葉育ち、大人になってからは千葉15年、神奈川20年と過ごしています。大阪、神奈川は野球王国ですが、千葉県は野球微妙県です。私が物心ついてからは、どんなに勝ち上がっても甲子園では準優勝止まりなのです。未だに念願の全国優勝を千葉県の高校は見せてくれないのです。逆にサッカーは千葉県の方が神奈川県より強かったりするんですけどね。今年の春の甲子園は神奈川県民の私としては、無茶苦茶に熱くなれました。最高に楽しい甲子園をありがとう。今年は大谷翔平の試合を全試合NHKとNHKBSで観ています。このままではオフシーズンまでの全試合を観てしまいそうです。こんな夢の様な野球観戦年を大人になってからも向かえられるとは思っていませんでしたね。この先はまた社会人として15年はばりばり働いて居そうですし、次にこんな野球観戦年を過ごせるのはもう社会人を引退してからでしょう。残念ながら、私の大好きな中日ドラゴンズは暗黒期と言われてしまう程の最弱期を今は迎えています。それでも弱い息子ほど可愛いんですよ。どれだけ弱くても応援しているので頑張って下さい。

さて、私は神奈川県の弱小SM球団の監督でしたね。私は閃きを放てる程の天才的な風俗経営のセンスは持っていません。それでも暗黒期、最弱期は切り抜けるところまではいけると思っています。そこまで踏ん張るのが私の仕事だと思います。大きな失敗を経験してしまい、今はどうすれば同じ失敗を回避出来るかを真剣に考えながら働いています。一歩一歩堅実に歩みを進めれば、最後の最後には奇跡が起きて上手く行くかもしれない。そんな淡い期待を持ちながら、長い我慢の闘いを続けましょう。本来は、ひたすらに基本に忠実なので、仕事はブレない人なんですよ。じゃあ何故女王様とはいつも衝突してしまう？って疑問は残りますね。答えは意外にも簡単です。それだけ女王様がやらかして来た事がクソだったからです。しかし、女王様を崇拝している人には、私が言ってる女王様の危険性は理解なんて出来ないでしょうね。実際に理解しようともしませんしね。いい加減目を覚ませよ！と思いますね。たまに性癖がMで性格がSなエゴマゾさんが女王様にやかってるじゃないですか。あれ、大体は正論を言ってますよ。何一つ間違っていない、極々あたり前の事でお客様を怒らせています。しかし、女王様は相手を怒らせても全く自分が間違っている事を認めようとはしません。認めないのですから、反省もしようがありませんね。こうやって女王様の中には立派に社会不適合者として覚醒してしまうケースをかなり見て来ました。そうなると、集団行動は致命的に無理な人達です。そんな女王様はSMクラブで働こうなんて夢は捨てて下さい。何度、チャレンジしようがSMクラブの足を引っ張る存在にしかなりません。害悪でしかありませんのでSMクラブからは速やかに立ち去って下さい。そのままお店に居座っても、未来永劫人気が出る事はありませんよ。無茶苦茶な事を言い放っている様に見えますが、これが女王様営業の実態なんです。そうじゃないと言う人は単純に女王様を甘やかしているだけです。接客の常識やおもてなしの侘び寂びを徹底的に叩き込まなければ、一流の女王様を育てるなんて無理なんですよ。であるならば、Mな男性の性癖を愛せる、性格的にはMで謙虚な女性の方が女王様の資質はあると云う事です。そんな方が居ましたら、是非SMクラブで働いて見て下さい。大歓迎します。ここまでスタッフサイドが悩んで悩み尽くす商売も珍しいと思います。そして大半の経営者やスタッフが、女王様と商売をする事を諦めてしまった理由も今では理解出来ます。それは正しい判断だったのだろうと思います。私の現在に至る判断は利口では無い事くらい分かった上で、今もこの仕事を継続しています。これは閃き？いや、真逆でしょうね。悪足掻きの悪目立ちがち過ぎる行為でしょう。それでもこの苦労を風俗のキャリアの中の3分の2なり2分の1なり経験してしまったのならば、このまま初志貫徹して、最後まで女王様と闘う人になってしまうのも面白いと思います。閃き論どころか完全に気合いと根性論ですね。修行なのか？の方がより正解な気すらします。だが、それがいい。私もどMなんですかね。基地外でもど阿呆でも結構。この異常な環境の中を突き進んでやりましょう。

結局は天才的な閃きなど検証してもなんの意味も無いのでしょう。しかし、どんなに愚策であろうとも、ど阿呆でもお馬鹿でも基地外でも人間である以上は閃きくらいは浮かんできます。私みたいな人間はぞんな愚かな閃きを100でも200でも考えて実践する事で、その中から効果的だった策を長く愛用すべきだと考えています。実はこうも考えさせられているのです。天才的な閃きなんてものは後付けで都合良く書き換えられた話しでしかない問題です。文献もそうですし、映像もそうですが、天才的な閃きを題材にした作品の半数以上は感情論を全面に押し出している気がします。それでストーリーは成り立つどころか感動的な名作品に昇華するでしょう。スポーツ物や過去の偉人伝なんかは特にその傾向があります。人間は思い出補正や歴史補正なんかは頻繁に犯しますからね。最たる例の一つに、ビリー・ザ・キッドの物語なんてふさわしいでしょう。私は大好きな話しでもあるのですが、彼の話しなんか劇的な話しに書き変わっていてもおかしくないですよ。ビリー・ザ・キッドは実存する犯罪者です。劇場型の犯罪者と言われ、勾留中にインタビューを受けてしまう様な悪目立ちする犯罪者でした。いろいろな書物や映像でその劇的な一生を綴られています。その中で印象に残る節目節目の話しは他の作品とかけ離れていない書き方をされているのでしょう。その方が事実としてリアリティを出せるからです。桶狭間の合戦や本能寺の変、関ヶ原の戦いはほぼ有名な書物は展開に創作的な手法は用いられません。どちらかと云うと、人間性なんかをさり気なく美談に作り変えて登場人物のイメージアップを図ります。美談補正は物語には欠かせない手法なのは間違いないでしょうからね。このビリー・ザ・キッドに関しても仲間を逃がしてから最後に自分が脱出する様な人間性を強調されていますが、本当は逆だったとしても不思議はありません。まずはボスが先に脱出して、仲間達が援護射撃をする方が話しとしてはしっくりハマります。しかし美談にしないと人の感動は得られませんからね。話しは少しずつ補正されて行き、偉人は大体の人間は素晴らしい人間性の人物に死んでから育っていくものなんです。坂本龍馬なんて良い例ですね。高知の商人の息子が日本をひっくり返す活躍をするには、誰の後ろ盾があったからそこまでの活躍が出来たのでしょうか？それほどまでに不自然な活躍をしますよね。坂本龍馬が凄い人物の様に今では語られていますが、それは事実とは大きく違っている可能性が高いでしょう。その絵図を描いたのは誰だ？本当は個人な訳が無いですね。坂本龍馬が明治維新の主要人物？私は違うと思っていますよ。別の国の陰謀に坂本龍馬は利用されただけだと思っています。今語られている歴史なんていい加減なもんですよ。所詮は戦争敗戦国の牙を抜かれた情報洗脳の一部だと思いますね。大分、論理が飛躍と破綻を繰り返していますので、最初に戻りましょう。では、私達風俗店は奇跡の閃きでお店を創れるでしょうか？創れる訳ないでしょう。あくまで私の持論ですよ。地道な努力の積み重ねしかお店の発展には繋がりませんよ。閃きより、お客様をきっちりおもてなしする、キャストさんを大事にする、そんな基本の方が重要だと私は本気で思っています。【つづく】

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