【店長コラム】創戯旅団 第119夜 風紀
※2025年05月15日11時33分

風紀問題は、大体は若いスタッフがキャストさんに手を出すとか、逆にキャストさんに食われるなんて問題が多いですよね。それか、管理職とキャストさんが出来てしまうなんて問題も頻繁に起きますね。これが、なかなかに奥深くていろいろなネタを知っていますし、私なんか九死に一生を得る経験までしてしまっているからとてつもない経験だったなと思います。本当にあれやこれやとありましたね。今回のお題はネタの宝庫でもありますから、前談は短めにして、いろんなケースをいきなり語る方が断然面白いでしょう。それでは、いきなり本編スタートです。

それではまず大ネタからぶっ込みますかね。前に一度話してるかもしれません。でも、私も忘れてしまってるのでどうでしたでしょ？私がピンサロで働いていた時の話しです。私が師匠の下で働き始めた新店舗のグランドオープン前に1人のキャストさんが入店します。腕に刺青の入っている目力の強い美人さんでした。この人がかなりのメンヘラさんで困った人でした。初出勤の日から、何故かお店に出勤出来なくて、近くの喫茶店から動けなくなっていたのです。その事実もこちらが本人の携帯電話に電話して何とか状況を把握した始末です。初日は師匠が迎えに行って連れてきて仕事をさせたのです。そして次の出勤日も出勤時間になっても出勤して来ません。携帯に電話すると、またも近くの喫茶店で動けなくなっていました。師匠はお前が迎えに行って来いと私に仕事を振りました。私は迎えに行く道中に思考を巡らせます。仮にこのまま迎えに行って連れて来ても、どうせこの先も同じ事を繰り返したりお店の中でトラブルを起こしさりする未来しか見えて来ません。もし、私がこのまま迎えに行かなかったらこの人どうなるんだろう？と興味も湧きます。結果、喫茶店には迎えには行かずにそのまま放置する手段を選びました。これで自力で来たら来たでそのまま使えばいいし、来なかったら来なかったで何も起きてない事にすれば良い。そうしなければ、新店で真面目に働いているキャストさんが可哀想だろうと考えながらお店に戻り、喫茶店にはいませんでしたと報告して、引き続き電話してみます！と師匠には事実とは違う報告をしました。仮に本人がこの後出勤して来て私が迎えに行かなかったのがバレても怒られればいいやと考えていました。怒られたところで他のキャストさんを優先した証明にはなるので、自分の主張を形として残せます。師匠に怒られるところまでが仕事だくらいに考えていました。しかし、結局はこのキャストさんがその日現れる事は無く、私が連絡を取る事もしませんでしたので、そのまま関係は自然消滅となりました。これでこの件は私的には終わりな筈だったんですよ。それくらいにどうでも良い事に思えました。それが私の価値観なんでしょうね。そこで、スタッフにかまって貰い特別扱いを受けて他のキャストさんより手をかけて貰ってる的にマウントを取っていく手法がどうにも嫌いなんですよ。なんかいけすかない奴だなと私は思ってしまうんですね。それから数ヶ月は経ったと思います。ある日、系列店の店長さんから電話がかかって来ました。どうやら、この女性がそちらに面接に行ったみたいで、この人はどんな人？と確認と使って構わないかと連絡をくれたのです。私はウチで起こった事の経緯を説明して、ウチは何か思う事はありませんからご自由に使って下さいとだけ伝えました。結局、系列店では採用して使ったみたいですね。その後店長さんは、この嬢は使えるとさえ評していました。しかし、それを聞いても私には悔しい使えば良かったなんて感情は湧きませんでした。どうせ、あのやり口で向こうの店長を取り込んだんだろ！やり口がやはり好きじゃないな！とさえ感じていたんですよね。だからそんな系列店とのやり取りも直ぐに忘れていました。他に楽しい事だらけで、本当にどうでも良かったのです。この件に関して、師匠に詰められる事もありませんでしたしね。それが後日、強烈に思い返さねばならない事態になろうとは想像もつきませんでした。それから、また数年後にこんな出来事が起こります。その系列店の店長さんが独立してデリヘルを立ち上げたらしいと聞いたのです。その時にこの女性も連れて行ったと聞きました。まあ私からしたら、そんな話しを聞かされようがどうでも良い事でした。次に話しを聞く事になったのが、この店長さんが高尾の山中で自殺したと云う話しでした。流石にこの話しには、えっ？となりました。仲が良かったりはしませんでしたが、同じグループで働いている間は電話で話しはしていましたからショックな出来事です。どうやら奥さんのところに警察から電話が入ったらしいのです。そして、ウチの幹部に電話が入りその事実を私達も知る事となったのです。さらに今度はその女性がウチの幹部を訪ねて来て、最近店長さんと連絡が取れないのだけれどこっちに連絡が来てないか？と聞いて来たらしいのです。その時にウチの幹部がなんで自殺をした事を知らなかったかを聞いたのですね。どうも付き合ってはいたらしいのですが女性の家に入り浸る感じで同棲はしていなかったので、店長が自殺した事には気づいていなかったそうなのです。後からいろいろと事実も判明して来ましたが、デリヘルの開業資金をヤクザから引っ張ったらしです。しかし、上手くは行かずにお金がショートしてしまい首が回らなくなって自殺してしまったそうです。ゾッとしますよね。マジか。やはりあの女性も1枚噛んでる胡散臭い話しだよな！と思わされましたね。私の初見の肌感は間違って無かった事が証明されてしまいました。私の肌感は、どうにも胡散臭いやり口を使う女性だな！だったのですから大当たりでしたでしょう。今でもそうなのですが、私がこの危ないと肌感を持った時は何があろうともテコでも動く事はしません。それは何故なの？となりますが、この胡散臭いなと思う裏にいかがわしい男の匂いを感じ取るんですよ。胡散臭い提案や胡散臭い行動の裏に別の人間の思惑が1枚噛んでるだろう！その違和感を感じ取って危険信号が灯るんですよね。そうなるとまずは見から入るのがリスク回避の大原則だろうと私は思っています。ましてや良く知らん他人がやらかす事ですからね。味方ですら寝首をかこうとする根が腐っている人間がいるのです。そして、あゝやはりかと天を仰ぐ事態になったのでした。明智光秀型の人を裏切るクソ人間とは、私はウマが合わないですね。尤も明智光秀は裏で誰かに操られていて、さらに最後は口封じされただけだろ！って私は真の史実は其処だろうと読んでいますけれどね。それを、美化された話しに書き換えられて真実を見えなくされてしまったのが本当の歴史だと思います。今回の話しに美化して得する事は何もありませんので、そのまんまお話ししていますからご安心を。この女性はこうやって力のある男に取り入って、その身を食われながら自分の立ち位置を確保する人間なのです。そして、事実をこうも理解しています。師匠は1回目で直ぐに嫌になったので2回目は私に迎えに行かせたのです。そして、私が迎えに行かずに置き去りにした事くらい見抜いていたと思いますよ。でも私が置いて来たくなる気持ちも分かっていたんだと思います。どうです？私も大人になったでしょう。師匠が何を考えていたか何となくは理解出来る様になってますからね。因みに私は何も語っていませんが、こんな大ネタを隠し持っています。師匠は周りの人間に関する本音をちゃんと持ってる人ですよ。最後の方は常に横に居た人間は私しか居ませんでしたから私は知っています。何かいろいろと横取りした人間が、師匠はこう思っていたからこうしてるんだ的に言っていますが、それ全部師匠の本音とは全く違うのを私は知っています。最早、どうでも良い事ですけれどね。師匠は私との約束は守ってくれましたから、それ以外の事には首を突っ込む気はありません。呆れてはいますけどね。ここら辺の真実も1,001夜前には話しやますけれどね。答え合わせは必要でしょう。そこを知りたい身内も沢山居る事でしょう。実は知ってますよ。しかも、真相を知ってるのは私だけでしょ。何か泡食って向きになって、そんな事は無い！って言ってる姿を透視出来ますよ。大丈夫だ！黙っててやるよ！師匠に約束通りに預けて貰ったエレガンスをこの先も死守する事だけに専念するわ！他は関係ない事だから好きにしなよ！が私の本音です。これ、読者様は何のこっちゃと思うしか無いですよね。分かる人にだけ分かれば良いメッセージです。ちゃんと創戯旅団を読んでいる読者様が理解出来る様にいずれは答え合わせはしますから期待していて下さい。1,001夜付近までは内緒にするかも知れませんが、最後には真相をお話しして物語を完結させる構想です。1,001夜を完走しても創戯旅団は継続しますが、その時には新たなテーマが出来上がっている事でしょう。いつもながらに脱線してしまいましたが、今回の話しの本題は風紀でしたね。この女の人は何処へ行こうが必ず風紀をしていたと思いますよ。それを早めに勘付いてしまったのが師匠と私だっただけの話しでしょう。そしてその女性の思惑に乗った系列店の店長さんは命を落とす羽目になったのです。そうなると生き死に関わる風紀問題になってしまったので大事でしたね。風紀が引き起こしてしまう問題も様々ですから、皆さんも充分に気をつけましょう。簡単に考えていると身を滅ぼしますよ。

前述のパターンは働く前から女性側に風紀のサインが出てるパターンですね。同じ匂いが漂う逆パターンがあります。スタッフの男側がやらかしそうだなとなるパターンもありますね。私が師匠に店長として仕込まれる仕事を始めた時に1人の若い男の子が私の下に配属されました。前職はトラックの運転手をやっていた角刈り頭の髭を生やした目がクリっとした可愛い感じの若い男です。働き始めてしばらくすると一生懸命に一番綺麗なキャストさんに話しかけて口説こうとしています。私はそこは流石に成就しないだろうと思っていました。このキャストさんは本当に苦しい時に電話をかけて来てくれたキャストさんで、住むところや最初のご飯を全部用意してあげたのは私です。勿論、師匠に報告した中で一つ一つ許可を頂きながらの仕事ですよ。そんな最初があった経緯もあり、この娘が私に気があるのを知っていたからです。そんなある日別の東海大前だかに住んでいるキャストさんからある相談をされます。このスタッフ君がそのキャストさんの送りをした日に、キャストさんがお疲れ様と車を降りた後に家に帰ってしばらくするとチャイムが鳴ったそうです。小窓から覗くとそのスタッフ君っぽい人がチャイムを鳴らしていたと相談されました。今後も同じ事があっても絶対に出たら駄目だよ！とキャストさんには入れ知恵をしておきました。私はこの娘がビジュアル系のバンドの追っかけをやっていたのを知っていたので、リアル男遊びに全く興味が無いのを知っていました。まあこのキャストさんと風紀する事は無いだろうから、大丈夫だなとは思っていました。こんな事があったよ！と、事実は他のキャストさん達にもこのキャストさんから知らされる事になったのでしょう。私は運ちゃん君には最後までフレンドリーでした。私生活の関わりは持たなかったですし、飲みに行ったりはしませんでした。しばらくすると自然と来なくなってしまいましたね。目的が働いているキャストさんを口説く事だったのに、途中からは誰もキャストさんが口を聞いてくれなくなり肩身が狭くなって辞めたんだろうと、私は思っています。多分、それは大正解だったと思いますよ。【つづく】

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