【店長ブログ】創戯旅団 第12夜 幻のナンバーワン
※2024年10月4日14時4分

今回は、この創戯旅団コラムの中でも早々と何度か登場しているKさんの話しをしようと思います。第二期の期間を完走したのは僅か2名。と言う話しをしたと思うのですが、完走したのは玲子さんとKさんでした。Kさんは第一期の後半の1年と5カ月も在籍していましたので、丸々10年働いてくれた事になります。第二期の終焉と共に退店しましたので、コラム内の呼び名もKさんとさせて頂きますね。それだけの期間働いて下さった事、まずは感謝しております。本当にエレガンスの功労者の一人だと心底思ってます。今回、Kさんの事を語らなければならないのは、第三期に残ったメンバーの説明をお客様にしていた時に、Kさんは残らなかったの？と聞かれていたりもしたからですね。二人ほど電話で、その疑問を聞いてきた方がいらっしゃいました。その時の私の返答もかなり下手くそだったと思いますので、きっちり誤解ないように説明しなければならないと考えるに至りました。あれ？Kさんはどうしたの？との問いに私は少し考えながら、Kさん最後微妙だったからなーみたいに発言したのですが、要領を得ない返答ですね。まあ、あれが私の本心でしょうし正直な反応をしてしまっているなと苦笑いしか無いですね。実力は申し分無いのですが、分岐分岐で選択を間違えてしまう人なので、なんと言っていいのやらな感じで返答に困ってしまうので、その状態である事を微妙かなと表現してしまっているんですよね。誤解されない様に何度でも言いますが、実力は申し分無いですし、分岐分岐の立ち回りを全部正解側に進んでいたら玲子さんを凌ぐナンバーワンになっていたかも知れないスペックの方だと本心で思ってますよ。お世辞とかサービストーク抜きの本心です。ではこれから、その根拠をきっちりと紐解きながら説明しましょう。

Kさんは、ピンサロからエレガンスに移籍してきた方です。女王様もM女もヘルスも痴女もM性感もこなせる万能型のプレーヤーさんです。元々、ピンサロでは大人気嬢だったのですが、スタッフさんと大喧嘩したタイミングで面接に来たらしい。今だから言える事でしかありませんが、まーそれがKさんか！と笑いながらやれやれといった顔で答えるしか出来ないかな。気が強いですからね。Kさんは勉強熱心な努力家だと思います。覚えが早く吸収力やブラッシュアップのセンスも優秀なので、メキメキと頭角を表しました。日記だけでは無く、当初はブログもやってましたが、私から見て文章を書くのは苦手だったと思います。後半は、以前の日記をコピペしたりする日までありましたから、文章書くのが好きな人はコピペしたりして同じ文章が発信されてしまうのを嫌いますでしょ。ブログは早々と更新しなくなりましたし。しかし、厚木エレガンスの女王様としてＡＶに出演したのは効果絶大だったでしょうね。しかし、人気が出始めているのに突き抜けないと言うかバズる程では無い。かと言って限界を感じている様には全くもって見えない。元来の人の良さで延長やらオプションやらを多少強引にでものせたりが無いからか？自然体な営業なので色恋っぽいエッセンスが足りないのか？いろいろ試行錯誤しても突破口は見つからない。そんな時に転機が訪れます。ギャルズスタイルのオープンと同時にピンサロのコースも行く様になりました。すると、約2ヶ月でみるみるリピートをとる様になったどころかお客様が待ってでも入る様になりましたので明らかに何かが変わり始めています。しかし、ここで問題点が出てきます。ボンテージコースは8,000円なのに対してピンサロコースは5000円。お口や脱ぎがあるコースの方が3,000円安いと言うのは矛盾してますし、しかも困った事に珍しさから当時はピンサロコースで来たお客様もボンテージコースへの付け替えが上手く行っておりました。すると、Kさんはピンサロのコースに入り続け、他のキャストさんがボンテージコースに入り続ける時間帯も多々出てきてアンバランスさが目立ち始めました。それに対してKさんが明らかに不満であるのは、何を言われるまても無く肌感で分かりました。先に手を打ち、成功し始めているピンサロコースを惜しい気持ちもありますが、3月いっぱいで閉鎖する事にしました。丁度、あと一人いたピンサロコース可能なキャストさんも辞めていたので閉鎖し易いタイミングでもありました。なので3月いっぱいでピンサロコースを廃止する旨をKさんにも伝えました。しかし、3月中旬辺りはお客様は絶好調にピンサロコースで入り続けていましたので、相変わらずにアンバランスさは解消はしていません。なんとなく嫌な予感はしていましたが、Kさんがキレてしまったのですよ。私にもボンテージコースつけてよと怒ってましたね。確かに、その不満は理解しているし私も心苦しいからピンサロコースの廃止まで決めましたやん。何でこの人は怒るタイミングを微妙に間違えているのだろうとは思いましたよね。怒るタイミングはピンサロコースの廃止を決める前じゃないとおかしな事になります。私がピンサロコースの廃止を決めているのに暴れていたら整合性が全くもってつかなくなります。したらばその日の夜7時近くに辞めるとメールが入って来ました。玲子さんと大船の駅前まで出張しておりましたから、夜の21時頃に大船駅前のビジネスホテルを出てから速攻でKさんの自宅近くまで玲子さんをそのまま連れて向かいました。アポイントを取らないまま向かっていますので会えない確率の方が高いのですが、私の肌感としてはその日に対処の為に対応したよと、初動は即だった事実を作る事は、後日の話し合いをスムーズにセッティングする為に重要です。案の定、その日は会えなかったのですが、翌週の月曜日に話し合いをするアポイントは取れたので作戦は成功です。翌週の話し合いは私が終始謝って事を収めました。元々、営業面での手は先に打ってあったので、本人とどう話すかだけが問題です。そこはKさんが意地っ張りで謝る事の出来ない人である事を先読みして、今回は私が謝罪して事を収めました。私は営業マンだったので自分の考えを封印して会話を進める事に抵抗はありません。兎にも角にも問題は解決して良かったです。さて、皆さんもここが第一の分岐だったと思いませんか？思いもかけぬ形で結果を出してしまっていて、それは本人に取っては苦痛でしかない結果だし、私が見ていても一人だけ大変な思いをしていたのは事実だっただけに、この結末は仕方なかったのかも知れないですね。しかし、もし2年後にコロナショックがあると、予知能力でもあって先に知っていたとしたら判断は全く違うでしょうし、少なくとももう少し冷静にビジネスライクな判断をしたでしょう。だとすると、全く違う未来になっていたかもですね。女王様と言えど謙虚に物事を考えなければならない一例ですね。しかし、本人だけにその責任を負わせてしまうのは違います。私も盲目だったのでしょう。結局、優しさだけが判断基準になって私も失敗してますしね。後にただのかっこつけと判明ってやつです。

そうこうしている間に、遂にコロナショックが始まります。すると、今度はKさんが奇跡を起こし続けます。一人の太客さんがKさんを支え続けます。アフターコロナの時代に突入しても、それは継続していましたので凄まじかったですね。期間にして約4年半も毎週の様に来てくれていましたので、どんなにお客様の流れがコロナで突然おかしな状況になっても、Kさんだけはブレずにお給料が安定していました。この件に関しましては、お客様にも御礼申し上げます。そんな奇跡が続いていた中で、ちょっとした綻びとなりうる出来事が起こります。とある年の６月の土曜日全てを、Kさんが家庭の事情で休まなければならなくなりました。毎週土曜日は件の太客さんさんが遊ぶ日です。少なくとも2時間。大半は３時間で遊んでくれていました。一応、Kさんは事前に金曜日の夜に来てほしいとは伝えてはいるらしいのですが、仕事の関係上でその太客さんは土曜日だとロングで遊び易い事は事前情報として知っていました。私も嫌な予感がしたので、6月の土曜日の1回か2回は出勤して太客さんの接客をしといた方がいいんじゃないかな？とは話してはいました。しかし、Kさんの事情も分かりますから、休むのも仕方ない事でしょう。すると、7月はKさんで遊んだのは僅かに1回。しかも、他の女王様で遊ぶ様になりました。他の女王様で一通り遊んで、お気に入りの女王様を新しく決め様と考えているのはなんとなく分かりましたし、それは間違った行動ではありません。いろんな女王様と遊ぶのも、指名替えをするのも、お客様の自由ですし、正当な権利ですからね。結局、これが重要な分岐点となってしまいました。難しい局面だと思いますよ。Kさんにしても、太客さんにしても間違っていたりはしない、ただ進むべき選択肢が複数あっただけで、両者が選んだ答えが噛み合う選択肢では無く、離れていく運命を選んだだけの話しでしょう。ドライに考えればね。しかし、太客さんが離れた事により、Kさんの収支は厳しくなってしまいましたし、新しくリピになった女王様に裏引き疑惑があったので話しも気持ちもややこしくなってしまいましたね。裏引き疑惑の女王様は十中八九黒だと思ってます。なんちゃら盤や裏引きは見抜き方があって、今度それは詳しく語ります。大体、半年あれば見抜けますよ。その女王様は辞める直前に、露骨にKさんから情報を引き出そうと、それまでは話しもしていなかったKさんに不自然に近寄っていったり怪しい動きをしていましたね。Kさんはいい人なので気がつかないままにあれやこれやと教えちゃってたかな。そんな事もあったりするから、やっぱり隙を作らない営業も大事なのでしょう。

運命の分岐で裏目を引いてしまい苦しくなったKさんは、第三期への扉が開く直前に辞めてしまいました。最後の方の行動はほぼほぼ全部間違ってたと思いますよ。そこに関してはここでは触れないでおきます。触れてしまう事によりKさんがお店に戻る選択肢を完全に閉ざしてしまう行動は慎もうと思います。玲子さんやKさんには感謝の気持ちしかないので、Kさんが戻って来たいならば歓迎する事はあっても断る理由などありません。それだけお世話になりましたし腐れ縁みたいな感じもしています。私がKさんを恨む事などありません。もし、稼ぎが苦しかったり職場の人間関係で苦労している時はいつでも連絡を下さい。必ず助け舟は出します。これを読んで下さる日がいつか来る事を願っています。全てを踏まえて、あー！でも！それがKさんか！と肯定的に捉えてますから。

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