【店長ブログ】創戯旅団　第10夜　女王様でいる事の難しさ
※2024年9月30日20時20分

13年以上、SMクラブのキャストさんとタッグを組んで来た訳ですが、そんな中で特に考えさせられる様な深い話しはあるかなとよくよく考えてみると、やはり私の場合は女王様論という事になるでしょう。あきらかにM女さんより、少なく見積もっても30倍以上の人数の女王様とタッグを組んで来ましたからね。
女王様のお仕事は簡単でもあり、しかしとても難しくもある仕事なんです。
ん？何を言っとるんじゃ？となりますよね。これは、M男さんなら凄く分かるのではないでしょうか。オキニの女王様を見つけるのに難儀してますもんね。運良くオキニの女王様と早い段階でマッチングと言うか、がっちり噛み合うなんてのは、そうは無いんですよ。

それでは、ここから先は特に、Mな男性の方、現役の女王様、痴女系のお仕事やM性感で働いているキャストさん、S女系の風俗に憧れている女性、うちのキャストさん等々には見ておいて貰いたい事項です。
それではまずどんな方がM系の風俗を利用するか？

性格も性癖もMな方
性格はSで、性癖がMな方
一部の性格がMで、性癖がSな方
性格も性癖もSだが、興味本位と冷やかし半分で入る方
元々興味だけはあったり、お店の営業トークに誘導された性癖がノーマルな方
その他諸々

区分けとしては、こんな感じですよね！？
しかし、これは大事な部分ですが、Mだからと言って普通の風俗店に興味が無いなどは無いのであります。むしろ絶対に普通の風俗店に興味が有り余る程有るのです。よくSM専門サイトのSMスキッパーの社長さんとこんな話しをしていました。私が風俗店で遊ぶお客様の10人に1人くらいしか女王様に興味がないんじゃないのって言うと、スキッパーの社長さんはいやいや15人に1人じゃないかなとか言ってましたね。それくらいに少数の貴重なお客様である事を忘れてはいけないですよね。

では次にどんな女性が女王様のお仕事にたどり着くかを検証します。
圧倒的に多いのが、キスをしたく無い、体を触られたく無い、お口をしたく無いの風俗地雷三原則的要素を全て持ち合わせた女性。困った事に、実際には世の女王様の5割以上がそうだと推測されます。その様な女性が女王様をやるとエロい要素がほぼない上に、お客様に嫌われる事の方が多くなります。これに関しては、お客様の方がご存知かと思います。その次に風俗的な事は出来るが攻められるのが好きでは無い女性。この場合は性格が本当に謙虚な場合、営業面ではきっちりとした嫌われない営業が出来ている場合、他にも様々な要因があるかとは思いますが、これらのタイプの女王様は指名が取れる事も多々ありますね。しかし、最終的には普通の風俗店のキャストさんと比較された上に指名のお客様に逃げられる傾向も出ていたりします。他にも、ボンテージのコスプレが大好きなコスプレーヤーさん、本当のマゾ大好きなS女さん、M女だけれど女王様も出来るキャストさん等々にいろいろな方が女王様になります。しかし残念ながら、世の女王様の7割以上が攻められるのが嫌いか出来ない方で構成されている訳ですね。

では、M男さんが女王様を指名する場合は、どんな理由からが多いのでしょう。

女王様がタイプだから
M性感プレイが気持ち良過ぎたから
調教プレイが心地良く嫌味がなかったから
総合的なバランスが良く人間力も素晴らしかったから

ざっくりと大きく分けるとこんな感じでしょうね。当然、その女王様を好いていないと指名にはならない訳です。そこにさらに、オプションの有無、プレイ時間の長さ、指名期間の長さ等で女王様の実力差が出ます。

ここまでの理屈というか根拠というか、こうやってきっちり説明をすると理解は出来ますよね。あー、なるほど、そういう事か、了解しました気をつけます。と普通に頭の中で整理はつきますよね。しかし、頭の中で理解していても、いざ自分でやると出来ない。プロ野球なんかとそこら辺は似ていると思いますね。打てない理屈は説明出来るし修正らしきところまでは説明も出来ている。しかし、本人を打たせてあげて成績を作らせてあげる事は出来ないのである。しかも、その相手は女王様です。自分の出来る所まではやりますが、出来ない所からは理論武装して出来ない事を他人のせいにしてしまいます。そうなると、もう修正は不可能となります。お客様のせい！お店のせい！どれだけ、利己主義でブラッシュアップする能力や修正能力が低いのだろうか！？となります。ここまでの理論を読んでいたお客様方は、でも、俺が求めている事は、そんな難しい事じゃ無いんだけど、と思いましたよね。はい！正解！しかし、その簡単だと思われるハードルを誰も突破出来ない事も事実でしょう。さて、ここで別の側面から見てみましょう。バック率を下げてスタッフがサポートするのが良いのでは？とここまでを読んでいたお客様もキャスト様も思ったのでは無いでしょうか？これも正解！第三期も女王様と仕事に取り組んで行きますので、そこら辺をテーマに、謙虚に新たな局面に挑戦していきますので、よろしくお願いします。

そんな感じで、簡単に考えればいとも簡単にプレイは出来てしまうし、難しく考えれば難易度の高いプレイを求めて難儀するしと、まるで本人の人間性をまんま反映する様な写鏡になります。そして、意外と指名を残していく事に苦労して挫折する女王様が多いのが業界の通説ではないでしょうか。その様なスパイラルにハマってしまった頃には、既に女王様とお店は反目し合っている事の方が多いと思います。そんな状態だからこそ女王様とお店が足並みを揃えて試行錯誤しなければ、その苦境を乗り越える事は絶対に出来ないでしょう。この世界でも最後には謙虚さとか素直さとか人間性を問われるのだから不思議ですし面白いですね。そのハードルは決して生優しいものでは無いのでしょうが、ハードルを越えた先には女王様としての揺るぎ無い立ち位置を確立出来るのでしょうから、どのくらいの期間で一人前になれるかは個人差はありますが、立ち向かう価値は有り余るほどにあるでしょう。

さて、ここの結果が気になっていた方も多いと思いますので話しておきましょう。
第ニ期はバック率を目一杯上げたのですが、それによってどの様な効果があったのでしょう。まず、第一に条件を横並びに引き上げてくるSMクラブは一軒もありませんでした。この時点で給与条件がSMクラブの中で一番良くなりました。これは最大の利点ですよね、当然ながら。そして、他店がお給料を横並びにしなかった事は当たり前だと思っていますので、普通にリスペクト出来ますよ。経営の基礎が出来ていれば、誰にだって分かる事だとすら思っていますから。私が営業に対する執着が強すぎて、例外みたいなお店を作り上げてしまっただけでしょ笑
しかし、そうした事により、宝くじに当たってしまいます。ナンバーワンが今でも働いて下さっているのだから、宝くじに当たったと考えなければならないでしょう。これほ、何度でも言いますが、お店が継続しているのは、私の力では間違ってもありません。なので私は人に恵まれていただけですよ。それは、お客様に対しても同じに考えています。お客様一人一人との出会いに感謝してますし、ずっとうちを使って下さってありがとうございます。そんな感じでお給料を引き上げた恩恵もある反面で、継続して働く為のハードルほ確実に上がっていたかと思います。8年9ヶ月完走したのは、僅かに２名。大半の方はどんなに長くても1年と半年でギブアップしてました。それが、お給料マックスなシステムの結果です。まあ、こんな感じになるよねって結果なのでしょうけれど、感想としては体力も気力も限界点を越えるので、二度と同じ事はやらないでしょう笑

さて、次回も店内人間関係シリーズ。今回は4部作になると思うのですが、思わぬ展開でお話しが繋がっていくと思いますのでお楽しみに。

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