4/22、"頂き女子りりちゃん"を自称していた渡邊真衣被告(25)が名古屋地方裁判所で懲役9年、罰金800万円の判決を言い渡されたというニュースが報道されていました。

被害に遭われた方のことを思うと胸が痛む思いですが、不謹慎と承知のうえで、私は「これは映画になる！」と思ってしまいました。映画好きのサガで、これはほとんどビョーキみたいなものなので、お許しください。

そこで類するイメージとして頭に浮かんだのは「疑惑」(1982)。野村芳太郎監督、原作は松本清張で、岩下志麻・桃井かおりのW主演の映画です(事件と本作は全く関係がないものです)。

本作で殺人の"疑惑"をかけられるとびきりの悪女を演じる桃井かおりさん。
過去、恐喝詐欺暴行などを犯してきた前科4犯の悪女は、果たして「殺人」を犯したのか……。というのが大まかなあらすじですが、この主人公を演じる、桃井さんのワルっぷりが堪らなくいいのです。

タバコを咥える仕草ひとつで、その人の生い立ちを表現しきる桃井かおりさんの演技は圧巻です。
そして、対照的に"自立した女"として成功しているようにみえる弁護士を演じるのは岩下志麻さん。事件を追いかける新聞記者役の柄本明さんも若くてダウナーな感じがイイ！

とにかく、役者さんの演技の圧を感じられる映画で、事件のスリリングな展開も見どころな映画なのですが、この感じを、「頂き女子りりちゃん」を題材にやってほしいなあ、というのが今回の妄想です。

「りりちゃん」に、あの桃井さんの感じをつい重ねてしまいます。
だけど、"あの感じ"は桃井さんにしか出せないからな…、と分かってはいるのですが、いまの俳優でやるんだったら誰だろう？と妄想しだすと夢がとまらないですね(笑)。

センセーショナルな事件を題材に映画にするという点でいうと、昨年公開の「月」の磯村勇斗さんが良かったですね…！相模原障害者殺傷事件を素材にした作品で、何を善とし、何を悪とするのか、考えさせられる映画でした。

「頂き女子りりちゃん」の事件を映画にする仮定すると何年後になるか分かりませんが、こういった事件や現状の世相、社会の問題点などを広く考えるためにも、ぜひとも、どなたかに撮ってほしいなと考えてしまう次第です。

おすすめの映画や俳優さんがいらしたら、教えてください！

…いろんなことを考えていたら、今日もおなかが空いてきました。
食欲は嘘をつけないですね(笑)。