〜最初の愛は、些細なものだった〜        ソウマとヒマ(2026-07-06 22:27) | 五条 乃々香[SMキングダム池袋店]に2026-07-06 22:27掲載の日記【SMスナイパー】全国のSMクラブ・風俗・M性感・バー専門サイト

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2026-07-06 22:27〜最初の愛は、些細なものだった〜 ソウマとヒマ

〜最初の愛は、些細なものだった〜        ソウマとヒマ

〜最初の愛は、些細なものだった〜







ソウマとヒマリの間に、最初は大きな感情はなかった。

こんな未来は少しも頭をよぎらなかった。





あの日、2人は同じ駅のベンチで、隣り合わせに座った。

春風が異様なほどに、清らかに澄んでいた。





ソウマが持っていたコンビニの未開封の紙パックのココア。

ヒマリが持っていたストローのささった飲みかけのペットボトル。





ほんの、些細なものだった。

誰が想像するのだろう。

2人のこんなにも"清らかで歪な愛"を。





ソウマの一言が始まりを作った。

2人の"歪な愛"の始まりを。



ソウマは紙パックを持ったまま、困ったように言ったのだ。





「あの…ストロー…ついてなかったみたいで…。」





それを聞いたヒマリは、ポケットをごそごそと探し、

自分の飲みかけのストローを引き抜いて、無言で差し出した。



ソウマはそれを、

汚い、とは思わなかった。

寧ろ、どこか安堵した。





それが、2人の最初の出逢いだった。

会話は、殆どなかった。

でもその日から、同じ時間に同じベンチに座ることが、2人の“大事な習慣”になっていった。

それが2人をゆっくりと時間をかけ、深い部分を鎖で繋いでいった。







そして…

ソウマは気付いていた。

ヒマリが飲み残したペットボトルを、彼女が見ていない隙に手に取る自分に。



ヒマリも気付いていた。

ソウマの手から落ちた、ココアのストローを拾って、

内緒でそれを捨てられずにポケットに入れている自分に。





まだ、"好きという感情"ではなかった。

また、"相手に対する執着"でもなかった。







ただ、



"この人が触れたものを、自分の中に取り込みたい"



"この人が手放したものを、自分だけが拾っていたい"







そんな感情だけが、確かに芽吹いていた。





誰にも言えない。

けれど、それが嬉しくて、満ち足りて、

もっと、もっと深く触れたいと思ってしまった。



お互いに。





"愛"は、そうして、始まっていった。



ささやかで、静かで、

誰にも気付かれない形で。





だがその愛はやがて、

人の想像をはるかに超える深さへと、育っていくことになる。









〜〜〜





「……それ、まだ飲む?」





ヒマリの手にあった麦茶のペットボトルを見ながら、

ソウマは少しだけ勇気を出して訊いた。



ヒマリは、

「ん?」

と言って、

残りの中身をひと口だけすすってから、半分ほどを残した状態で差し出した。





「もう、いらない。飲んでいいよ。」





その言葉に、ソウマは小さく笑って、それを受け取った。



人前では躊躇したかもしれない。

ソウマの真面目な人柄から、誰も想像のつかない姿を、ヒマリだけに見せていた。

彼の"無意識"だろう。



ヒマリはソウマにとって、

どこを探しても代替えのいない

”自分の《歪な愛》を全て受容してくれる特別な存在”

となっていった。





唇をそっと、ヒマリが飲んだばかりの口の跡に重ねて、

中身を少しだけ、喉へと流し込んだ。

ソウマは、一瞬だけ、自分を軽蔑した。

でも、その数秒後には、今迄人生で感じた事のない、

人との"一体感"を全身で感じていた。



相手がヒマリじゃなかったら、

ソウマはこんなことしようと思わなかっただろう。



2人の間での、

有り得ない

"化学反応"

が起きるのだ。





麦茶の味の奥に、かすかに彼女の体温のようなものを感じて、

思わず、少しだけ目を閉じた。





それをソウマは、

"美味しい"と思った。



麦茶が、ではない。

ヒマリの唇を通ったものが、自分の中に入ってきたこと。

それが、美味しかった。



これが何なのか、

彼にはまだ分からなかった。



でも、2人は未来分かっていくのだ。



”ヒマリのカラダの内から出てくるもの全てを知りたい”

”ヒマリの体温を、もっと感じたい”





それからというもの、

ソウマは少しずつ、

"ヒマリが触れたもの”

を追いかけるようになった。



自分を変だと思って、

嫌悪感さえ抱いた。

でも、彼の無意識はやめれなかった。

ヒマリと”一体化すること”を。







ヒマリが無意識に手放したものを、

ソウマは意識して拾い、味わい、抱きしめるようになった。



それはソウマが他の誰にも見せない、”愛の受容”だった。

互いが受容し合っていた。

誰にも気付かれない形で。



慎重に、丁寧に、確かに。

ヒマリを自分の中に、受容していったのだ。

究極の愛の形。

"受容"と"献身"。



ソウマが求めていた"愛"というものを、

ヒマリという存在が教えてくれたのだった。











次第に、ソウマのヒマリに対する"受容”は、

物理的なものだけにとどまらなくなっていった。



ソウマの無意識が、

それをしたくて堪らないのだ。

ソウマは、自分でも驚くほど、

ヒマリの全てを受容し、更なる受容を自ら求めた。



それによって、ソウマ自身も、

ヒマリに受容してもらえている感覚になれた。



ヒマリが何気なくつぶやく弱音。

「眠い」とか、

そんな言葉すらも、ソウマにとっては宝物だった。



"そっか、ヒマリは眠いんだ。……それ、僕が代わってあげたい。"





そう思うことは、おかしいのかもしれない。

でも、止められなかった。

もう、止まらないのだ。



ソウマは、自分でもそれが何なのか

よく分からなかった。





"ヒマリの全てを、僕が受容したい。"





"でもきっと、

ヒマリを受容していくうちに、

これが何なのか、

僕は分かることになるだろう。"





ヒマリと出逢って、

ソウマの生活は一変した。



変わっていない、

ソウマはそう思ったが、

確実に変わっていた。

そして、どんどんそれは増幅していった。



ヒマリを愛おしく想う気持ちと共に。



不思議なことだが。

ヒマリにしかそれを感じないのだった。

ただ一人にだけ。



人生で初めて抱く

"愛おしさ"だった。









ある日、ヒマリのカバンの中に、

ぐしゃぐしゃになったティッシュが押し込まれているのを見つけたとき、

ソウマの中の何かが、はっきりと“変わった”。



ソウマは

自分でも信じられないことをした。

でも、身体が勝手にそうするのだ。

ソウマの無意識がそれをすることを求めるのだ。

それをしないと、居た堪れないのだ。





捨てられたティッシュ。

そこに、ほんのかすかに残る体温。

目を凝らせば、くしゃみのあとだったのか、唾液がにじんでいた。



ソウマは、それを家に持ち帰った。



自分の部屋で、机の引き出しの中に静かにしまった。

封をせず、開いたままの状態で、何度も、何度も匂いを確かめた。



"これも、ヒマリの一部なんだ。"







その言葉が、喉の奥から自然に出てきた。

ソウマの素の部分から出てきた感情。



“汚い”とは、一度も思わなかった。

それどころか、そこに感じるわずかな臭気さえ、

ソウマにとっては"存在の証明"だった。



自分がヒマリに近付く為にできることは、

ヒマリの出すものを、少しずつ受け取っていくこと。



そう思うようになっていた。



ヒマリは、どう思うだろう。









やがて、ヒマリが飲み終えた紙コップを何気なく口に運ぶようになった。

そこに残ったヒマリの唾液の薄膜を、

ソウマの舌がこっそり味わうようになった。



それは"我慢できなかった"のではない。

"どうしても、知りたかった"からだった。



ヒマリの“中”のものが、自分の“中”に入ったらどうなるのか。

それを感じることで、ソウマは安心し、

そして、少しずつ自分自身が“器”になっていくような気がしていた。



自分がヒマリの"器"になっていくことで、

ヒマリから"愛"を感じた。







まだ、ヒマリは知らない。

ソウマの中で、こんなにも深く、

”欲望”と”受容”が重なり、拡張し続けている事を。



けれどソウマは焦ってはいなかった。

もっと深く、もっと重く、

いつかヒマリのすべてを包み込む日が来ると、信じていたから。



今はまだ、"些細な愛の延長線上"にある。

けれどそれは確かに、

“愛の器”への進化の入口だった。







〜〜〜





朝は、ヒマリの声で目覚めることが、ソウマにとっての幸せの始まりだった。



「おはよう」



その声は、少し眠たげで、けれど優しいのだ。

まだ喉が乾いているのか、少しかすれ気味で。

それがまた、ソウマにとっては堪らなかった。



「おはよう」



そう返しながら、ソウマはテーブルに座るヒマリの横にそっと並んだ。

ヒマリのそばにいるだけで、ソウマはホッとした。

ヒマリでなければ感じない感覚だった。

2人は”一体化”しているから。



その手元には、いつもの麦茶のペットボトル。

まだほんの少しだけ中身が残っていた。



ソウマは、自然な動作でそれを手に取り、

少しだけ揺らして、中に残っていたごくわずかな雫を見つけた。



ヒマリの口に触れた口縁。

そこに残る体温の記憶。

そして、そのわずかな雫を、ソウマは迷いなく舌先ですくった。



ほんのりと、ヒマリの体温を帯びたぬるさ。

何の味もついていない麦茶なのに、

なぜか少し甘く、懐かしい味がした。



”ありがとう……今日も、くれたんだね”



声には出さないその感謝は、ソウマの胸の中で小さく灯り続けた。









こんなふうに、ヒマリから“何かをもらう”ことが、

ごく当たり前のようになっていった。



こんなこときっと歪だけれど、ソウマの無意識はとまらなかった。



夕方、帰宅したヒマリが汗を拭いたあとのタオル。

冷蔵庫の中に残っていた、ヒマリがかじったまま忘れていたチョコレート。

ヒマリの使いかけの歯ブラシの隣に、ソウマの歯ブラシが並ぶ、その距離。



何もかもが“受け取る”対象になっていった。

物としてではない。

そこに残る、ヒマリの温度、息づかい…。

全部、ソウマにとっての宝物だった。



どんな小さなものも、

誰もが汚いと思うものさえも。



誰にも理解されなくとも。







〜〜〜



とある夜、ソウマはふとヒマリに問いかけてみた。



「僕が、君の使ったコップを使っても、嫌じゃない?」



ヒマリは一瞬だけ不思議そうな顔をして、それから笑った。



「全然。寧ろ、そうしてくれる事が、なんだか嬉しい。」



その言葉だけで、ソウマの心の奥がふわりとほどけた。

”許された”気がした。

”愛されている”と確かめられた気がした。



だから翌朝、ヒマリの飲みかけのスープを、

ソウマはそっと温め直して、自分のスプーンで最後まで飲み干した。



味わうたびに、ヒマリの唇の形を思い出した。

それは、ただの食事ではなかった。

日常の中にある、”静かな愛の受容”。



誰にも気づかれなくてもいい。

それが、ソウマにとっての”愛の形”だった。





〜〜〜



時には、ヒマリが風邪を引いて寝込んだ時もあった。



熱にうなされ、咳き込みながら布団にくるまるヒマリの傍で、心の中で小さく囁いた。



「代われるなら、代わってあげたい。」



その心の声は、静かでも、真っ直ぐだった。



ヒマリの咳に濡れたティッシュを手にとっても、

ヒマリの汗を拭いたハンカチに顔を埋めても、

ソウマは決して顔をしかめることはなかった。











それほどに、”愛していた”。



体の奥から出るものですら、ヒマリの一部として慈しみたかった。



ソウマは想像した。

ヒマリから出るもの全て、受容する自分の姿を。

自分から出るもの全て、受容してくれるヒマリの姿を。



ソウマはその時に初めて、

勃起したのだった。

それが、性的なものと繋がっていると、

初めて気付いた。



ソウマの、自分でも知らなかった、

”性癖”

だった。







そうして、ソウマの“受容”は、

少しずつ、けれど確かに、日常に染み込んでいった。



それは決して、異常ではなかった。

2人にとっては、ごく自然なことだったのだ。



互いに許し合い、与え合い、



その中で、

”あなたのもの、私のもの”

という境界が、

ゆっくりと消えていった。







そうして今日もまた、

ソウマはヒマリの飲みかけのコップを、嬉しそうに手に取り、

ひとくち、喉の奥へと流し込んだ。



それは、静かで穏やかで、

でも、確かな“愛のかたち”だった。





”もっと深く、ヒマリの心と体の奥底に触れたい”















続く?

ミックスファイトジャパン