2025-06-26 13:59戦場のピアニスト

昨日、15時間近く寝てた玉依です……
休日とはいえ、ちょっと後悔してる……
昨日は、定例会に出席して寝て、ファーストガンダム総集編を観て寝て、戦場のピアニストを観て寝ました!
『戦場のピアニスト』
普通に泣いた。
時は第二次世界大戦。
ポーランドのワルシャワ。
ユダヤ人であるシュピルマンはラジオピアニストとして活躍していました。
彼はユダヤ人でありながら多くの非ユダヤ系の友人を持っていた実在の人物です。
ナチスドイツの侵攻に対して、フランスやイギリスの宣戦布告に希望を見出すシュピルマン一家でしたが、すぐさま絶望に叩き落とされます。
最初はユダヤ人のカフェや公園の利用禁止。
次は、財産の制限。
やがて、居住区の制限を受け、そして強制収容所送りとなっていきます。
ユダヤ人居住区であるゲットーでは物資が制限され、多くのユダヤ人が餓死しました。
時には、ナチスがユダヤ人の家へ押しかけ、「走れ」と命じて射殺するのを楽しむ。
時には、整列させたユダヤ人の中からランダムに指名し、射殺する。
実に理不尽極まりない中で、シュピルマンは音楽を拠り所に生きます。
方やシュピルマンを助ける人は数多くいました。
ユダヤ人が移送される中で、彼を助けるナチス傘下のユダヤ人警察がいたり、ゲットーでの強制労働から彼を逃し、匿うポーランド人もいたりしました。
しかしわずかに強制移住を免れたユダヤ人は、ゲッターでの武装蜂起を鎮圧されて死に、ポーランドも1944年のワルシャワ蜂起で22万人が虐殺されました。
廃墟と化したワルシャワに絶望しながらもシュピルマンは必死に生き、ある時ナチスの将校であるホーゼンフェルトと邂逅します。
彼はシュピルマンにピアノを弾かせ、基地?の屋根裏で匿いました。
ホーゼンフェルトはナチスドイツ兵で、ナチズムのあり方を疑問視した人物です。
ナチスの敗戦が近い旨が書かれた新聞に食糧を包んで、こっそりシュピルマンを助けていました。
そして1945年1月にソ連軍によってワルシャワが解放され、彼の命は助け出され、ホーゼンフェルトはソ連の捕虜として収容所で亡くなりました。
どうしても脚本の分析をしてしまうので、まず脚本がすごーーーい!のが一つ。
それは置いといて、理不尽の中にあっても善くあろうとしたシュピルマンの家族、そして強制収容で亡くなったのがなんとも物悲しいですね。
心の拠り所にしていたお隣さんからはユダヤ人と糾弾されるのもなんとも。
多くの死と別れ、そして彼を迫害したポーランド人やナチス兵の中にもユダヤ人を助けようとした人がいた。
シュピルマンは助かった。
けれどもホーゼンフェルトは死んだ。
ある意味シュピルマンが助かってハッピーエンドかもしれませんが、「善行が決して報われるわけではないのが戦争」という無慈悲さを感じる最後でした。