2025-05-09 23:49CBDの歴史が深い話

海外で粋な男性から「いい匂いがする葉っぱ」を貰い、それが大麻だった玉依です
「寝不足なの?これいいよ!」と頂いたドリンクがヤク入りだった……みたいに、
プレゼントが葉っぱって本当にあるのですよね〜!
さて、そんな大麻ですが近年、合法化されつつありますよね
今日はたまたま大麻博士に会ったので、話を聞いてみったー
合法化したのはCBDと呼ばれるリラックス効果の製品です。
最近だと、化粧品にほんの少しだけ入ってるケースもあるんだとか!
「大麻」と聞くと、いわゆる大麻
海外ではカンナビスと呼ばれています。
大麻はアサ科の植物で、大麻と書いて「おおあさ」と呼びます。
日本では古くから洋服だけでなく、私たちにとってお馴染みの「麻縄」として利用されてきました
そう!大麻は麻のこと!
そんな大麻には大まかに2つの成分が入っています。
一つはリラクゼーション効果があるCBD、
もう一つがハイになるTHCです。
CBDはメンタルを整えたり、寝不足の改善に用いられる他、てんかん治療にも用いられます。
いわゆる「合法麻薬」ってやつです
問題なのはTHC。これが薬物としてハイになってしまう成分。薬物所持や薬物使用で罪に問われる症状が出てしまうのが、このTHCです
欧米を中心にCBDが合法化されたり、緩和されたり。
日本でも、CBD製品が流通するようになりました。
けれども、玉ちゃんをはじめとした世間の印象はまだまだ「大麻」。
よく言えば、「合法麻薬」です。
では、いつからイメージが悪くなったのでしょうか?
※本編は二部構成です(
〜アメリカ編〜
アメリカにおける大麻規制は1931年の禁酒法を抜きにして語ることはできません。
そもそも、アメリカでの大麻規制は1910年代から始まっておりましたが、政治的な規制が行われたのは1930年代のこと。
その立役者が、連邦麻薬局初代長官のハリー・アンスリンガー。
彼はマリファナが若者を狂気や犯罪に導くと主張し、特に黒人やメキシコ系移民!ジャズ文化と大麻を結びつけることで、白人中産階級の恐怖心をあおりました。
アンスリンガーの働きかけによだて1937年に「マリファナ税法」が成立し、事実上の違法薬物として取り扱われることとなります。
CBDの肯定派には禁酒法の解禁によって、警察の取締まる対象の消失により、大麻がスケープゴートにされたと見做す風潮があるようです。
けれども実態は、「お酒の代わりに大麻を取り締まろう!」ではなく、そこには根深い人種差別や、マイノリティーを排除する改革主義的動きが関係しています。
麻薬局長官のアンズリンガーは新聞、ラジオ、映画などのメディアを駆使して、「大麻=危険」というイメージを作っていきました。
実際の時間を誇張したり、虚構を交えたりして、「麻薬事件集」的な逸話集を創り上げました。
例えば、「マリファナを吸った青年が、老人を殺害した」みたいな事例です。
日本で例えると、「未成年を殺した男性の部屋は、アニメのポスターで埋め尽くされていた」みたいな報道が近しいでしょう。
また、メキシコの労働者が安価な嗜好品として大麻喫煙していたり、黒人文化から生まれたジャズの著名人が大麻使用者であることを強調したりして、黒人や南米の文化そのものを「逸脱」としてみなす風潮を助長させます。
実際に1936年に映画『リーファー・マッドネス』といった、マリファナによる若者の破滅を描いた作品が制作され、その危険性がショッキングに表現されました。
このような「麻薬を悪」としてみなす動きは、アンズリンガー特有の思想ではありません。
19世紀の終わりから「社会を浄化する」という風潮が強まり、そのためならば同性愛者や、黒人労働者を抑圧しても良いと正当化されていたのです。
当時は白人諸国が非白人諸国を支配していた帝国主義の全盛期。
彼らからすれば、「黒人なら劣った人種を教育してやっている」のであり、大麻は「野蛮な黒人がいつまで経っても文明化しない悪しき習慣」の一つに過ぎませんでした。
「大麻」だから規制の対象になったのではなく、たまたま黒人が大麻喫煙する習慣があったから、規制の対象になった。
かくして、1930年代にマリファナ税法が制定され、実質的な禁止となりましたとさ
CBDの規制は利権が絡んだ陰謀論的に語られがちですが、なるほど。
確かに当時の人種差別観は確かに根強いですね!
次回は大麻規制の日本編です!
お楽しみに〜〜