2025-05-03 18:51明日からヒーローになる方法

白馬の王子様が現れないかな〜〜と思ったこともある玉依です
白馬の王子様現れないかな〜〜〜〜
白馬の王子様現れないかな〜〜〜〜(大声)
今回は、前回に引き続き白馬の王子様になる唯一の方法です
『アーサー王物語』や『ニーベルンゲンの歌』と言った英雄文学が流行った時代。
1200年代の少年少女は、誰しもが英雄になりたいと考えたッ!
英雄になる方法は超簡単。
たった一つしかありません。
それは聖剣を抜くことではなく。
竜を退治すること
【目次】
13世紀の少年少女がヒーローになる唯一の方法
「竜」とは何か?
通過儀礼としての竜
「竜」を倒してヒーローになった先輩たち
【翌日公開】
飲み込む竜
古代ケルト・ゲルマンの死生観
竜はあの世とこの世を繋ぐ
みんなで竜を倒してヒーローになろう!
参考:
https://cir.nii.ac.jp/crid/1050282677892226944
前回の写メ日記:
https://www.cityheaven.net/tokyo/A1312/A131205/arrest-sm/girlid-57313896/diary/pd-713619909/
飲み込む竜
ドラゴンは古代ギリシア語の大蛇を意味するドラコーンが由来になっています。
その「ドラコーン」がゲルマンやケルトの邪竜信仰が結びつき、いわゆる「ドラゴン」が誕生しました
ヨーロッパにおけるドラゴンは神聖なものではなく、伝統的に悪魔の使い。
死と破壊をもたらす存在。
一方で、ドラゴンは再生の象徴でもありました。
なぜならば、ドラゴン退治に出かけた英雄は死ぬか、相打ちになるか、あるいは倒して特殊な力を得るかするからです。
例えば、「ニーベルンゲンの歌」の英雄ジークフリートは倒した邪竜の血を浴び、不死の力を獲得しました。
ジークフリート伝説の元ネタになった『ヴォルスンガ・サガ』のシグルドは竜の心臓を食べて動物と話す能力を。
アイルランド神話のフィン・マックールは神秘への知恵と予言の力を獲得しました。
とりわけ、アイルランド神話のフィン・マックールは「竜にのみこまれ、腹を裂いて」倒したり、キリスト教の聖人の中にも同様の苦難を経験した末に特殊能力を獲得した類例があります。
古代ケルト・ゲルマンの死生観
古代ケルト・ゲルマンは現在のフランスやドイツ地方のことを指します。
彼らは魂が氏族内で生まれ変わると信じていました。
古代ケルト・ゲルマンにおいて死後の世界は地下世界であり、地獄といった概念はありません。
死者は地下世界で地上世界で地上への帰還を待っており、新しい子が生まれれば地上に戻って再生できると考えられていました。
つまり、祖父が亡くなれば地下へ行き、ひ孫が生まれれば祖父はひ孫として復活することができたのです。
ある意味、仏教の輪廻輪廻に近い考え方ですね。
竜はあの世とこの世を繋ぐ
竜が再生を司る理由にはもう一つあります。
竜が超常的な存在だからではありません。その秘密は竜の住処です。
ドラゴンに限らず、例えば日本の龍神や大蛇はどこに住んでいるでしょうか?
大抵、水にまつわるところにいるかと思います。
そう。竜は水のある場所に住んでいるのです。
具体的には洞窟や水源ですね。
シグルドが倒した竜は水のほとりに、ジークフリートが倒した竜は洞窟に住んでいました。
これらの場所は死者世界、つまり地下世界への入り口です。
生者の世界と死者の世界の境に棲む竜を倒すことは、勇者が「死と再生を経験する物語」と位置付けられます。
そして、キリスト教カトリックとはケルト・ゲルマンの影響を色濃く受けた宗教。
サンタクロースはゲルマン神話の主神オーディーンをキリスト教化させた存在であり、土着の信仰の見せ方を「キリスト教的に」したものは少なくありません。
だからこそ、キリスト教の聖人はもれなく竜退治しているのではないでしょうか?
竜を倒してヒーローになろう!
玉ちゃんは何歳なっても白馬のプリンスに憧れる乙女
例え、「個性」がなくてもヒーローになれるのが21世紀!
科学の力でドラゴンバスターしてヒーローになりましょう
あ〜〜〜〜〜〜、白馬の王子様に憧れるな〜〜〜〜〜〜(某読み)