まあ、間違っていませんが……

「玉ちゃんってフレンドリーだよね！」と、「玉ちゃんって話しかけちゃいけないと思ってた」に分かれ、特に売り場に立った瞬間にお客さんが引いてしまうのが長年の疑問でした。

おかげさまで、売り場NGを食らったこともあります。

それを「なんでー？？」って聞いて回ると、「目」ってよく言われます。

なんでーー？？？？って感じなのですが、

最近判明した！

ガン見しながら話してるからだ。

これは、遡ることーー

竹取の玉依。

世に言う玉ちゃんの話に候。

ある夜、お屋敷にて。

「なんで私、営業のお姉さんって言われるんですかねえ？」

と何気なくこぼした。

するとお姉様が眉をひとつ上げ、曰く

「アンタ、目ぇ見て喋ってへん？」と。

玉ちゃん、胸を張り、

「はい、しっかり見てますが？」。

その刹那、店内がどよめく。

「そら、あかんて！」

玉ちゃんは狐につままれた心持ちになった。

なにせ、恋愛心理学の本を二十冊近くも読み漁り、オウィディウスを理解した叩き上げ。

間違いの一つや二つ、見落とすタマかと。

視線の呪いたるや、何かしら語られていただろうか？

記憶を漁るも、ない。

まるで見つからぬ。

では、何故？

「目を見て話す」ことがアカンのか。

曰く、人の道としては正しい。

しかし「お店」の作法では違うらしい。

お姉様曰く、視線が合わないと

「なんか恥ずかしいねんってなってまうやろ？」と。

玉ちゃん、ぽかん。

へ、へぇ〜〜〜。

人の恋も、夜の作法も、目の扱い方も。

本には載っておらぬものよ。

(完)

お店だろうが、営業だろうが接客だろうが、視線テクニック教えた方が良いのではーーー？！？！？

と言うわけで辛味噌ラーメンを食べるのでした。